
【試乗レビュー】ハーレー「ローライダーS」|クラブスタイルを体現した最強スペックモデル
114HP&173NMの最強スペック!ハーレー「ローライダーS」はクラブスタイルを体現した戦闘的でワイルドなモデル
■単車倶楽部 vol.81 2025年8月号
PHOTO:伊勢 悟 RIDER&TEXT:守田 二草
ドッカンパワーが魅力のパフォーマンスクルーザー
アメリカのアウトローバイカーの間で流行していたのが、ハーレーのビッグツインモデルで走破性を追求する「クラブスタイル」だ。マニアックな存在だったが、アメリカのTVドラマ「サンズ・オブ・アナーキー」に登場して大ブレイク。そのスタイルをファクトリーカスタムで体現したのが、ローライダーSとローライダーSTである。今回試乗したのはビキニカウルを装備したローライダーS。カッコいいけど、戦闘的なスタイルなので、ヘタレライダーな私は少し恐縮してしまう。
エンジンはコンセプトに合わせ、スポーツ性を重視した「ハイアウトプット」で、馬力は114HP、トルクは173NMとカテゴリー最強スペック。車両重量は304㎏もあるので、体感トルクがハンパない。グワっとアクセルを開けると、体がグンと後ろに引っ張られる。ソロシートの背面が高く厚くなっているのでセーフだけど、吹っ飛んでしまいそうな勢いだ。ブレーキは粘りづよく効く感じで、旋回するにはスパッというよりグォンという感じ。重量級バイクをぶん回すワイルドな楽しさに溢れたモデルとなっている。
クラブスタイルブームを反映したファクトリーカスタム

幅:890mm
シート高:715mm
最低地上高:145mm
ホイールベース:1615mm
Fタイヤ:110/90B19 62H BW
Rタイヤ:180/70B16 77H BW
燃料タンク容量:18.9L
車両重量:304kg
エンジン:Milwaukee-Eight 117(ハイアウトプット)
ボア×ストローク:103.5×114.3mm
排気量:1923cc
圧縮比:10.3:1
最大トルク:173Nm/4000rpm最
大出力:114HP/85kW@5020rpm
メーカー希望小売価格:300万800円(税込)





シート高は715mmと高め。身長158cmの私でも両足のつま先で踏ん張れる。最低地上高はクルーザーで一番高い145mmで、バンク角を確保している。ソロシートの背面が高く厚くなっているので、急発進・急加速でも体が置いてかれることなくホールドしてくれる