ホンダ初の“カブ”誕生秘話|1952年モデルが描いた革新的販売戦略とは?

ホンダの“カブ”という名前が初めて使われたのは1952年。意外にもその姿は今のバイクとは全く違い、自転車に後付けするエンジンキットだった。斬新な販売手法とともに、カブの伝説はここから始まった

カブonly vol.19

カブのルーツは1952年モデルから

ホンダは1947年にA型(エンジン)を発表、以降B型(三輪)、C型(二輪)…と順にモデルを重ね、1952年に登場したのが本モデル。ここで初めて“カブ”という名称が登場した。当時はまだまだオートバイ店が多くはなかったため、自転車販売店をターゲットとし、販売網を確立した。本モデルはオートバイとしての完成車としてではなく、既存の自転車に後付け式として販売。段ボールにエンジンやタンクといった装備を箱詰めし、自転車店へ直送という方式が取られた。

「Cub」というのは英語で「野獣の子」という意味。自由きままに走り回るイメージから名付けられたのよ!

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