スーパーカブ C50/C70職業(プロ)シリーズ|ディープなカブの世界

スーパーカブの生産累計600万台突破を記念して登場した「職業シリーズ」。その名にふさわしく、“プロ仕様”の装備が魅力の特別モデルだ

キャリアやボックスも専用設計

生産累計600万台を記念して誕生してのが本モデル「職業シリーズ」。「職業」と書いて「プロ」と読ませるのがなかなかアツいですよね(?)。各々の業種に適したキャリアやボックスを装備するのが特徴。部品単体での販売はされず、車体に取り付けた状態で売られたそうだ。50と70モデルにラインナップされた。

ニュースカブ

新聞配達に特化したモデル。車体の左右にサイドキャリアを装備し、中にビニール製バッグを配置。リアキャリアの上にはボックスが取り付けられ、店名を記入することができた。一度に300 件分の新聞を積むことができたという。このモデルのみ、後の1971 年に独立し「ニュースカブ」として再デビューを果たしている。ボディは本モデルとは異なり、専用の鮮やかなイエローに彩られた。  

スクールカブ

レッグシールド内側にバッグを2 つ装備。洒落た装備だが乗車時に足が窮屈そう? 片側のみサイドキャリアも装備。カタログによると本モデルのみシートカバーも付いてるそうだ。

オフィスカブ

リアに鍵付きボックスを装備。レッグシールド上にはキャリアを配置。いわゆるベトナムキャリアのようなシステムだが、こちらはバスケット状になっているので、より利便性は高そう。

カーペンターカブ

大工さん向けの車両。車体左右に大型のキャリアを装備。工具等を積載する為とのこと。当時一体どれほどの大工さんがトラックではなく、このカブを選んだのだろう……? 

フラワーカブ

お花屋さん向けの車両。前後左右に筒状のバスケットを4 つ配置。このような運び方をして花が傷まないのか少し心配になりますね。
絵・文 門前秋良

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