
今回タイでレンタルバイクしたYAMAHA Fazzioを日本上陸より一足早めにインプレッション!
タイ・パタヤで一緒に旅をしたYAMAHAの「Fazzio(ファッツィオ)」。街をすり抜け、海沿いを走り、坂道を登りながら思ったことはただひとつ、「え、これ、めっちゃ“ちょうどいい”!」。日本でも2025年に発売予定のFazzioを女性ライダー目線でレポートします!
ひと目で惚れる、レトロモダンな見た目

YAMAHA ファッツィオ
全長×全幅×全高:1820×685×1125mm
シート高:750mm
車両重量:95kg
エジンン:空冷4ストロークSOHC単気筒124.86cc
燃料タンク容量:5.1L
変速機:6段リターン
Fazzioの第一印象は、とにかく「かわいい!」。丸みを帯びたフロントに、シンプルで主張しすぎないライン。レトロだけど野暮ったさはなくて、どこか北欧デザインを思わせる優しさがあります。
見た目で“推せるバイク”って、正直それだけでテンションが上がるんですよね。
軽やかな走りと安心感。扱いやすさは100点満点



Fazzioはインドネシア生産の125ccクラス。数値的にはそこまでパワーがあるタイプではないけれど、街中で乗るには充分すぎるくらいの加速と安定感がありました。
特に印象的だったのが、発進の軽やかさ。Fazzioはハイブリッド機構を持ち、発進時にモーターアシストが加わる仕組みで、スタートダッシュが静かで軽やか。特に信号のない交差点や、現地ならではの“様子を見ながら突っ込む交通ルール”の中では、この発進の安心感がかなりありがたかったです。
加速自体はおだやかだけど、「遅い」と感じるシーンは皆無。むしろ、すり抜けや流れに乗るにはちょうどよく、運転していて疲れないバランス感覚の良さがあります。少し郊外の田舎道でも、ビーチ沿いのフラットな道でも、安定感があり、ブレーキも握った分しっかり効く印象。
車体もコンパクトで足つきが良く軽いので取り回しもラク。Uターンや狭い路地でもストレスゼロでした。
シート高も高くなく、ハンドルも遠すぎず近すぎず、自然な“座る”感覚。「バイクを操っている感」は薄いけれど、日常の足としてはこの気軽さが何より心地いい。女性ライダーでも「乗らされてる感」がなく、自然に付き合える感じが心地よかったです。
メーターはシンプルで見やすく、USB電源も標準装備。スマホをナビ代わりに使いながらのツーリングでもバッテリー切れの心配がなく、“旅先で役立つ装備”がしっかり揃っていると感じました。シート下の収納も広く、ヘルメットはもちろんカッパを常備しておいたり荷物を運べる。買い物してそのまま詰め込めるのはスクーターの醍醐味ですよね。
気になる燃費はというと、今回約50kmほど走ったのですが……ガソリンメーター、びくともしませんでした。給油口を開けても「ちょっと減ったかも?」くらいで、正直減ったかは分からないほどでした。
女性や若い層に刺さりそうな1台
タイで出会ったFazzioは、スペックや高性能さで勝負するというより、「ちょっとおしゃれに、気軽にバイクに乗りたい人」の気持ちにぴったりハマるスクーターでした。肩肘張らずに乗れて、それでいて乗るたびにちょっと気分が上がる。そんなスクーターって、ありそうでなかなかない気がします。
日本での発売も予定されているそうですが、もし国内仕様でもこの“ちょうどよさ”がそのままなら、Fazzioはきっと、日本でも新しいスタンダードになりそうな予感。私も今から、国内版のカラバリ展開が楽しみです。
この記事を書いた人

BikeJIN編集部WEB担当 大島
バイク歴は丸9年。愛車はNinja250。これまでに日本全国47都道府県をツーリング。最近は海外旅行にハマり始め、今回が人生初の海外レンタルバイク体験。走って、感じて、また走る──気づけば海外ツーリングの沼に片足突っ込んでます(笑)。