
【7月15日発売】待望の400cc4気筒スーパースポーツ Kawasaki Ninja ZX-4R SE/RRの価格と発売日が決定!
2023年2月1日に欧州と北米で先行発表された、カワサキ新型ミドルスーパースポーツのNinja ZX-4Rシリーズ。待ちに待った4気筒ヨンヒャクが2023年7月15日(土)に発売を開始する。価格はNinja ZX-4R SEは112万2000円、Ninja ZX-4RRが115万5000円だ。
コンセプト:【400ccスーパースポーツの頂点に立つ】
新型Ninja ZX-4R は新開発の水冷並列4気筒エンジンを搭載。最高出力57kW(77ps) を14,500rpmという回転数で発揮します。
インラインフォーエンジンならではの高周波エキゾーストノートとクラス最高峰のエンジンパフォーマンスは、一般道、高速道路、サーキットとフィールドを問わない扱いやすさも兼ね備え、400cc というカテゴリーを超えたポテンシャルを持っています。可能な限りの軽快さとコンパクトネスを追求するために、Ninja ZX-25R とほぼ同じ構成のフレームに新エンジンを搭載。
フロントダブルディスクブレーキや高性能前後サスペンションユニットを組み合わせた高次元コンポーネントを形成することで、スーパースポーツらしい運動性能、ハンドリングなどのパフォーマンスを実現しています。

Ninja ZX シリーズ共通のアイコンとなるアグレッシブなデザインは、Ninja ZX-4R がカワサキの新世代スーパースポーツモデルであることを主張しています。さらにトラクションコントロールとパワーモードを統合したインテグレーテッドライディングモードや、スマートフォン接続機能を備えるTFT カラー液晶インストゥルメントパネルなどを採用。
モデルバリエーション
Ninja ZX-4R SE
スプリングプリロードの調整機構を持つハイグレードなフロントフォークのほか、数多くのアクセサリーを装備。
Ninja ZX-4R SEに装備されるアクセサリー
- スモークウインドシールド
- USB電源ソケット
- フレームスライダー
Ninja ZX-4RR
カワサキレーシングチームのイメージを引き継ぐオリジナルのカラーと「RR」ネーミング入りグラフィックに加えたスポーティバージョン。スプリングプリロード調整機構を持つハイグレードなフロントフォークと、NinjaZX-10Rと同タイプのフルアジャスタブルSHOWA製BFRC-liteリヤショックを装備。
エンジン:【新開発の399cmの水冷直列4気筒エンジン】
爽快なライディングの鍵となる並列4気筒エンジンは、400ccクラス量産車初となる57kW(77PS)※のパフォーマンスを発揮。Ninja ZXシリーズからのフィードバックを受けて開発されたこの新エンジンは、クイックでダイレクトなスロットルレスポンスを提供する。
さらに街乗りで扱いやすい豊かな低中回転域のトルクと、スポーツライディングやサーキット走行をよりエキサイティングなものにする高回転域の鋭いパワーを両立させた、フレキシブルなエンジン特性も実現。ライダーはスロットルを開けるたびに、伸びのある加速感に加え、カワサキの並列4気筒エンジン独自のインテーク&エキゾーストサウンドを堪能することができる。

- ボア×ストローク57.0×39.1mmの399㎝³水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジンは、空前のパワーと強力なトルク、リニアな出力特性を発揮。街乗りでの扱いやすさを確保しつつ、高いレブリミット領域のパフォーマンスも持ち合わせている。エンジンは10,000~15,000rpmの範囲で特にエキサイティングなフィーリングを提供、スポーツライディングの楽しさを向上させている。
- すべてのNinja ZXシリーズと同様に、Ninja ZX-4RはDOHC 4バルブの動弁機構を採用。小さく複雑な部品群は、高性能を確保するために厳密な品質管理と組み立てチェックを実施。
- スロットル径ø34mmの電子制御スロットルバルブを採用。インジェクターとスロットルバルブをECUでコントロールすることで、常に最適な混合気をエンジンに供給しスムーズで自然なエンジンレスポンスを提供する。また、トラクションコントロール、パワーモード、クイックシフターなど、ライダーがマシンとの一体感をより感じることができるサポートシステムの使用を可能としている。
- 吸気ポート内部は微細な砂を用いた砂型鋳造を採用。滑らかな仕上がりを実現している。
- Ninja ZX-10Rと同様、吸気ポート末端を2段階に加工し、混合気の流れを直線化。このストレートかつワイドなポート設計が空気量を増量し、流れもスムーズにすることで、エンジンパフォーマンスを向上させている。また、吸気ポートと排気ポートはともにポリッシュ仕上げとし、さらなるエンジン出力の向上を実現している。
- 軽量な鍛造カムシャフトが、高回転域のパフォーマンスに貢献。
- ø22.1mmの大径吸気バルブとø19.0mmの排気バルブを組み合わせ、最適な吸排気効率を追求。高回転域での高いパフォーマンスを実現している。また、三段レートのバルブスプリングを採用し、高いレブリミットの実現に貢献している。
- 挟角24.8°のバルブ挟み角を採用。燃焼効率の向上とコンパクトなエンジン設計に貢献している。
- 燃焼室は寸法誤差の少ない精密加工を実施し、Ninja ZX-4Rの高性能に貢献している。この加工手法はカワサキの高性能プレミアムモデルのみ採用されている。
- 軽量なアルミ鋳造ピストンを採用し、往復運動部の重量を軽減。素早いエンジンレスポンスを実現する。ピストンクラウンは高圧縮設計で、12.3:1の圧縮比をもたらしている。また、優れた性能を達成しながらもレギュラーガソリンの使用を可能としている。
- アルミダイキャストシリンダーはオープンデッキ設計により、優れた放熱性とエンジン重量の低減に貢献している。 また、シリンダー内壁にはNinja ZX-10RおよびNinja ZX-6Rと同様のメッキ処理を施し、フリクションの低減を実現。
- フリクションと振動を軽減するコネクティングロッドレシオを採用。
- コネクティングロッドには浸炭処理を施し、耐久性と軽量化を両立。
- 軽量フライホイールを備えるクランクシャフトにより、慣性モーメントを低減。俊敏でダイレクトなエンジンレスポンスに寄与している。
- 深型オイルパン設計の採用により、スポーツライディングにおける激しい挙動においてもオイルポンプがオイル油面から露出することを防止。オイルラインへのエア混入を防いでいる。
先進の冷却システム
- シリンダーヘッドまわりのウォータージャケットを、エンジン冷却効率向上のため入念にデザイン。高回転型エンジンにとって特に重要な冷却機能に配慮している。また、ロングリーチスパークプラグの採用により、ウォータージャケットをより効率的に配置することが可能となり、エンジンのノッキング防止効果を高めている。
- 大型30段ラジエータが効率的なエンジン冷却を実現。
- 走行風をエンジン周辺に導入するサイドエアダクトをフェアリングに組み込むことで、放熱を促進。エンジン性能低下を抑制する。
- ラジエータファンカバー(特許出願中)などの革新的な技術が、エンジンの熱気からライダーを防護。これらはCFD解析技術を用いて設計され、ラジエータからの熱風はライダーに当たらないように、カウル側面に設けられたダクトから排出される。また、燃料タンクやフレームなど、ライダーが触れる部分の温度を下げ、快適性を向上させている。
センターラムエアシステム&ダウンドラフトインテーク
Ninja ZXシリーズのトレードマークである、カウル中央に配置されたインテークは、吸気効率を向上させ、エンジン性能向上に貢献する。Ninja H2と同様の、エアボックスに向かう途中でフロントフォークの左側を迂回するダクトレイアウトを採用。
このレイアウトノウハウにより、フロントから走行風により加圧された空気を効率的に取り込むことができ、全回転域でのエンジン性能向上に貢献している。また、雨天走行時のエアクリーナーボックスへの水の侵入にも考慮。大型ラムエアダクトにはライダーから見える位置に「Ram Air」の刻印が施され、Ninja ZX-4Rのハイパフォーマンスイメージに貢献している。

- インテークファンネルを異なる長さとし、効率的な吸気の充填を実現。フラットなトルクとスムーズなパワーデリバリーを可能にしている。
- シリンダーへの吸気経路がより短くよりダイレクトな、ダウンドラフトタイプのインテークを採用。吸気の充填効率を高め、特に高回転域でのエンジン出力向上に貢献している。
エキゾーストシステム:パフォーマンスとサウンド

エキゾーストパイプから集合部分にかけてのレイアウトはNinja ZX-6Rからのフィードバック。ジョイントパイプでヘッダーを連結し、強力なパワーに貢献するとともに、排ガス規制や騒音規制にも対応している。

- トリプルキャタライザーをエキゾーストパイプ集合部に搭載し、平成32年(令和2年)排出ガス規制をクリア。また、スリップオンマフラーの装着を容易にしている。
6速トランスミッション / アシスト&スリッパークラッチ
- スムーズなシフト操作を実現する6速トランスミッションはあらゆるライディングシーンに適応。特にスポーツライディングやサーキット走行におけるコーナーからの加速を重視している。
- アシスト&スリッパークラッチ※はレースからフィードバックされたクラッチテクノロジー。アシストカムとスリッパーカムの2 種類のカムを使用し、一般的なクラッチにはないふたつの機能を持つ。
- エンジンの駆動を後輪に伝えるときは、アシストカムがセルフサーボ機構として機能し、クラッチプレートの圧着を高めるようにクラッチハブとオペレーティングプレートを一緒に動かす。これにより、クラッチスプリングの荷重を全体的に低減させることができ、より軽いクラッチレバー操作を実現している。
- 急激なシフトダウン(不慮のシフトダウンを含む)など、過度のエンジンブレーキが発生した場合は、スリッパーカムが働き、オペレーティングプレートが離れる方向にクラッチハブを動かす。これによりクラッチプレートの圧着が弱まり、バックトルクを低減することでリヤタイヤのホッピングやスリップを防ぐ。
次ページ:【シャーシ】
優れたハンドリング性能を実現するシャーシ
Ninja ZX-4Rは、街乗りでの扱いやすさを確保する一方、スポーツライディングやサーキット走行では、優れたスーパースポーツハンドリングを発揮。車体の主要部分には、スーパーバイク世界選手権で得られた設計思想がフィードバックされており、車体の左右バランスにも細心の注意が払われている。
また、ハイグレードなサスペンションとブレーキが、優れたハンドリングを実現。結果として、Ninja ZX-4Rにおけるコーナー進入時の特性は、Ninja ZX-10RやNinja ZX-6Rなどと同様、サーキットにおけるフルバンク状態においても、ライダーは優れたフィードバックと良好な接地感を体感できる。
これらすべてがコーナリング時の余裕をライダーに与え、他のNinja ZXシリーズと同じようにスポーツライディングの奥深さを楽しむことを可能にしている。

- 高張力鋼製軽量トレリスフレームは、異なる径と厚さを持つパイプと、中空のスイングアームピボットセクションの組み合わせで構成。カワサキ先進の解析技術を駆使し、剛性と柔軟性をバランスさせている。
- 重心位置、スイングアームピボットの位置、エンジン軸の位置、キャスター角などシャーシの主要寸法は、スーパーバイク世界選手権に参戦しているレーシングマシン、Ninja ZX-10RRのシャーシ設計思想がフィードバックされている。
- 高張力鋼製のロングタイプスイングアームは、湾曲形状とし、前後重量配分を最適化。ハンドリングの軽快さと安定感のバランスを確保している。また、サイレンサーを中心寄りに配置することができ、マスの集中化とスタイリッシュでスポーティな外観にも貢献している。
SFF-BP(セパレートファンクションフロントフォーク-ビッグピストン)

- フロントサスペンションには、ø37mmのSFF-BPを採用。SHOWA製のSFFとBPFのテクノロジーを組み合わせた先進のフロントフォークは、サーキットでのパフォーマンスと日常的な扱いやすさを両立している。
- サスペンションのスプリングレートとダンピング特性は、Ninja ZX-25RとNinjaZX-6Rの中間となる、Ninja ZX-4R専用の設定。
- BPFと同様、ストローク初期のスムーズな動きがブレーキング時の高い安定性を発揮。大径ダンピングピストンは、同サイズのカートリッジ式フォークで使用されるものよりもはるかに大きく、フォーク内部のオイルがより大きな表面積に作用するため、同じ減衰力を確保しながら減衰圧力を低減することができる。それにより、フォークチューブのよりスムーズな動きを可能としており、特にストローク初期でその特性が顕著に表れる。フロントサスペンションが縮み始めるときのコントロール性が高まることで、減速時に車体が前荷重になる際の姿勢変化が穏やかになり、コーナー入口におけるシャーシの安定性が向上するとともに、ブレーキング時の高い接地感を実現している。
- 街乗りからサーキット走行までさまざまなシチュエーションに適応するフォークセッティングを採用。

- 400㏄クラスでは初となるアジャスタブルSFF-BPを採用。ライダーの好みによるプリロード調整を可能としている。
ホリゾンタルバックリンクリヤサスペンション
Ninja ZX-10Rと同様のサスペンションレイアウトであるホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションは、プログレッシブな特性を提供。スーパースポーツハンドリングに寄与する。

- ショックユニットとリンケージをスイングアーム上方に配置したホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションを採用。これにより、エンジンや排気の熱による影響を最小限に抑え、安定した減衰性能を実現している。
- スポーツライディングでの安心感をもたらす確実な接地感と、街乗りにおける乗り心地を確保するリヤショックを装備。
Ninja ZX-4RRにはNinja ZX-10Rと同タイプのSHOWA製BFRC-liteのリヤショックを採用。専用チューニングが施されたショックは、ストローク初期の優れた動きにより、日常走行では快適な乗り心地を実現。同時にサーキット走行では、良好な接地感をもたらしている。また、リニアな減衰力特性はさまざまな状況でライダーに安定感と安心感を与える。さらに縮み側、伸び側の減衰力調整、プリロードの調整ができ、ライダーの好みに合わせた細かいセッティングが可能となっている

高性能スーパースポーツブレーキ
デュアルディスクとラジアルマウントモノブロックキャリパーを組み合わせたフロントブレーキと、大径ディスクを採用したリヤブレーキにより、強力な制動力と優れたブレーキフィールを実現。サーキット走行では瞬時に減速してコーナーへの進入速度をコントロールできる一方、市街地走行においても操作に応じた制動力を発揮する。

- フロントには、大径ø290mmセミフローティングデュアルディスク(有効径:ø257mm )に異径ピストン(上側:ø32mm、下側:ø30mm)を備えた対向4ピストンラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用。ブレーキング初期からコントロール性と制動力を両立させた優れたストッピングパワーを発揮。全域で高い制動力を実現している。

- リヤブレーキには、ø220mmのディスク(有効径:ø186mm)とピストン径ø38mmのデュアルピストンキャリパーを採用。ブレーキレバーレシオと、ブレーキパッドの素材は、制動力とコントロール性が考慮されており、荒れた路面においても扱いやすさを向上させている。
- ニッシンの最新ABSコントロールユニットを採用。モーターサイクル用に特別開発されたこのABSは、軽量コンパクトかつ、緻密なブレーキ制御を実現している。
ホイール&タイヤ
スタイリッシュな星型5本スポークホイールは軽量化に貢献する一方で、高い剛性も確保しハンドリング性能に寄与。また、マシンの軽快で俊敏な外観イメージにも貢献している。

- ダンロップ社製ラジアルタイヤGPR300を採用。ドライ、ウェットともに高いグリップ性能を有し、軽快なハンドリングと快適な乗り心地を提供する。タイヤサイズは、フロント120/70ZR17、リヤ160/60ZR17のワイドサイズ。速度域を問わず優れた安定性を発揮するとともに、スーパースポーツモデルならではの迫力あるスタイリングを形作っている。
次ページ【エルゴノミクス】
エルゴノミクス
ライディングポジションはNinja 400よりもアグレッシブながらリラックス感もあり、ライダーは過度な前傾姿勢を取ることなく、俊敏なスーパースポーツハンドリングを堪能することができる。空気抵抗の低減と防風効果をバランスさせたライディングポジションはライダーの自由度も高めている。



スタイリング
400ccクラスでもっともパワフルなマシンにふさわしいアグレッシブなNinjaスタイリングを採用。パワーと瞬発力を秘めた獰猛なオーラを放っている。





次ページ:メーター&電子制御
メーター、電子制御
4.3インチフルデジタルTFTカラー液晶ディスプレイをインストゥルメントパネルに採用。多彩な機能に加え、コクピットに先進性と高級感を与えている。計測ラップタイムやサーキット走行に関連する情報をより見やすくレイアウトしたサーキットモードを搭載。


- ディスプレイ機能:デジタルスピードメーター、デジタルバースタイルタコメーター、ギヤポジションインジケーター、シフトアップインジケーター、燃料計、オドメーター、デュアルトリップメーター、瞬間/平均燃費、航続可能距離、平均速度、アワーメーター、水温、時計、電圧計、ストップウォッチ、カワサキサービスリマインダー、オイル交換リマインダー、インテグレーテッドライディングモードインジケーター、KTRC、パワーモード、、Bluetoothインジケーター、スマートフォン電話着信/メール着信、およびエコノミカルライディングインジケーター、KQSインジケーター、イモビライザー、ETCインジケータ―

スマートフォン接続機能
インストゥルメントパネルにBluetoothを内蔵し、スマートフォンとの相互通信が可能。専用のスマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP」を使用することで、モーターサイクルライフを豊かにする多くのインタラクティブな機能を実現している。以下の機能が利用可能
- ビークル・インフォ:燃料計、オドメーター、メンテナンススケジュールなどの情報を、スマートフォン経由で閲覧可能。
- ライディングログ:GPSルート情報を記録し、スマートフォン経由で閲覧可能。
- 電話/メール着信通知:スマートフォンの電話着信、メール受信情報を車両ディスプレイに表示。
- チューニング – ジェネラルセッティング:スマートフォンから、表示単位の変更や日時の設定などが可能。
- 「RIDEOLOGY THE APP」で閲覧可能な情報は、オドメーター、アワーメーター、トリップA、トリップB、燃料計、航続可能距離、平均燃費、平均速度、バッテリー電圧、カワサキサービスリマインダー(ディーラー設定による)、オイル交換リマインダー(ライダー設定による)、さらにライダーが独自に設定できる追加のリマインダーが含まれる。
- GPS情報や車両走行情報などの詳細なライディングログを記録、閲覧可能。乗車中は、車速、エンジン回転数、ギヤポジション、瞬間燃費、水温をアプリが追跡。
- ライディングログが保存されると、ライダーはこれらの情報をグラフィカルな表示で確認することができる。また、走行ルート、合計走行距離、アワーメーター、平均燃費、平均速度などの情報を集計した走行概要を表示することも可能。
- アプリを立ち上げて走行している間は、車両とスマートフォンは常時接続されている。エンジンが停止すると、最新の車両情報がアプリに保存され、スマートフォンで閲覧可能。
※「RIDEOLOGY THE APP」を走行中に操作しないでください。アプリの操作は、車両が完全に停止し、周囲の安全が確認できている状態で行ってください。 - アプリと車両が接続された時に、ディスプレイに表示される時計の誤差修正を自動で行う。
KTRC(カワサキトラクションコントロール)
3つのモードで幅広いライディング条件をカバーする。滑りやすい路面などさまざまな状況において安定した車体の挙動維持をサポートするとともに、スポーツライディングでのパフォーマンスを強化する。
- システムはさまざまなパラメーターを監視しリアルタイムで走行状態を分析。洗練されたソフトウェアは水平面に対してではなく路面に対するシャーシの向きに基づいて動的解析を行うため、コーナーの傾き、勾配などを考慮し、適応が可能。
- モード1はシステムの介入がもっとも少なく、コーナーリング中のトラクションを制御。スポーツライディングを念頭に置いて設定されており、もっとも効率の良い状態で駆動力を伝えコーナーからの加速を増強している。
- モード2は、より早いタイミングでシステムが介入。スポーツライディングとライダーサポートのバランスのとれたモードとなっている。
- モード3では、滑りやすい場所(踏切やマンホールカバーなど)や悪路(濡れた舗装路、石畳、砂利道など)などでも出力を制御するため、安心して走行することができる。
パワーモード
フルパワーモードまたはローパワーモードの選択が可能で、ライダーの好みや条件に合わせた出力特性を設定することができる。並列4気筒エンジンが持つ本来のパフォーマンスが楽しめるフルパワーモードに対し、ローパワーモードではエンジン制御を優先。雨天や悪路において最適化されたパワーデリバリーとスロットルレスポンスを提供する。(エンジン回転数、スロットルポジション、ギヤポジションに応じて、出力とスロットルレスポンスの両方が引き下げられる)。
インテグレーテッドライディングモード:スポーツ、ロード、レイン、ライダー(マニュアル)
KTRC、パワーモードと連携する包括的なモードセレクト機能。トラクションコントロールと出力特性をライディング条件に合わせて簡単に設定することができる。
ライダーは3つのセッティング(スポーツ、ロード、レイン)またはマニュアルセッティング(ライダー)を選択することができる。マニュアルセッティングのライダーモードでは、各システムを個別に設定することが可能。
- スポーツ:スポーツライディングに対応
- ロード:市街地、高速道路、郊外の荒れた道などさまざま路面状況に対応
- レイン:雨天時の走行に対応
Riding mode | KTRC | Power Mode |
Sport | 1 | F |
Road | 2 | F |
Rain | 3 | L |
Rider | 1/2/3/OFF | F/L |
KQS(カワサキクイックシフター)
クラッチ操作なしのシフトアップとシフトダウンが可能なKQSは、スムーズな加速とクイックでイージーな減速を実現し、Ninja ZX-4Rの爽快なエンジン特性をより楽しむことができる。
- 加速時は、シフトペダルの操作を検知すると点火/燃料カットの信号をECUに送信、クラッチ操作なしに次のギヤへシフトアップが可能となる。
- 減速時は、シフトペダルの操作を検知するとエンジン回転制御の信号をECUに送信し、クラッチ操作なしに次のギヤへシフトダウンが可能となる。
- エンジン回転数2,500rpm以下ではKQS機能はキャンセルされる。
- 非接触式センサーを使用することで、システムの信頼性を高めている。
アクセサリー


SPEC
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列4気筒 DOHC4バルブ |
ボア×ストローク | 57.0×39.1mm |
圧縮比 | 12.3:1 |
総排気量 | 399cm |
燃料供給方式 | FI方式(Φ34mm×4) |
潤滑方式 | ウエット散布 |
始動方式 | セルフスターター |
点火方式 | バッテリー&コイル(デジタル) |
最高出力 | 57kW {77PS} / 14,500rpm |
(ラムエア加圧時) | 59kW {80PS} / 14,500rpm |
最大トルク | 39N·m {4.0kgƒ·m} / 13,000rpm |
全長 | 1990mm |
全幅 | 765mm |
全高 | 1110mm |
軸間距離 | 1380mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 ZX-4R SERR | 189kg/190kg |
タンク容量 | 15L |
駆動方式 | チェーン |
ミッション | 6速リターン |
ギアレシオ 1速 | 2.928 (41/14) |
2速 | 2.055 (37/18) |
3速 | 1.619 (34/21) |
4速 | 1.333 (32/24) |
5速 | 1.153 (30/26) |
6速 | 1.037 (28/27) |
一次減速比 | 2.029 (69/34) |
二次減速比 | 3.428(48/14) |
クラッチ形式 | 湿式多版 |
フレーム形式 | トレリス(高張力鋼) |
サスペンション:F | テレスコピック(倒立・インナーチューブ径37mm) |
サスペンション:R | スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク) |
キャスター角 | 23.5° |
トレール | 97mm |
ステアリングアングル(左/右) | 35º / 35º |
タイヤ:F | 120/70ZR17M/C (58W) |
タイヤ:R | 160/60ZR17M/C (69W) |
ブレーキ:F | φ290mmデュアルディスク |
モノブロック、ラジアルマウント対向4ピストン | |
ブレーキ:R | φ220mmシングルディスク |
シングルピストンキャリパー |