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RIDINGPARTY@モビリティリゾートもてぎ開催レポート】

2022年7月18日(月・祝)にモビリティリゾートもてぎで開催されたRIDINGPARTYレポートを再編集したものです。

「速いがエライじゃない」サーキットイベントとして本誌が主催するのがRIDING PARTY。MotoGP開催サーキットをフリーまたは先導付きで走行できる数少ないチャンスに、たくさんのスポーツライディング好きライダーが、猛暑に負けず来場。インストラクター陣には、2022年の鈴鹿8耐で活躍した数々の名選手や監督も!

毎年恒例、今年も快晴!

本誌が主催するサーキット走行イベントのライディングパーティ(通称ライパ)。〝もてぎ〞とは、2022年から「モビリティリゾートもてぎ」に名称変更された、栃木県にあるMotoGP開催コース。日本GPで世界最高峰のライダーとマシンが走るのと完全に同じフルコースを、ライパなら走行することができるのだ! 

もちろん、「速いがエライじゃない」をコンセプトに、まだ右も左もわからないサーキット初心者からライディング技術の向上をどん欲に狙うベテラン勢まで、どの参加者にもできる限りのサポートを尽くすのがライパ流。約18分×4回のフリー走行タイムでも、希望すれば先導付きで走れるのは、他のコースで開催するときと変わりない。1回の走行時間は短いと思われがちだが、一般ライダーが集中力を保つのにはちょうどいい長さ。なおかつこの日は気温が30℃を超える暑さとなり、参加者からも「この時間設定で大満足」との声を多くいただいた。 

WGPで活躍した原田哲也さんと青木宣篤さんによるタンデム走行や、鈴鹿8耐で優勝した長島哲太選手や今季後半戦は世界選手権Moto2クラスに参戦することが発表された羽田大河選手らの先導走行など、今回もインストラクター陣は超豪華。一緒にもてぎの夏を満喫したぞ!

鈴鹿8耐を沸かせた豪華メンバーが先導!

  • 【左:長島哲太さん】’20 年までロードレース世界選手権Moto2クラスで活躍し、昨年からHRCの開発ライダーに。今年は、若手育成を目的に全日本ロードレース選手権の参戦チームを立ち上げた。自身は、今年の鈴鹿8耐で久々に本格的なレースに出場し、ポールポジション&総合優勝!
  • 【中:青木宣篤さん】走行前の基本的なルール&マナーの説明、エントリークラスの走行後レクチャー、タンデム走行に先導走行とフル稼働でライパを盛り上げてもらった。今年の鈴鹿8耐で、ついに現役を引退。世界選手権で活躍し、’09年には鈴鹿8耐で優勝。まだまだ走れる50歳!
  • 【右:原田哲也さん】走行前の基本的なルール&マナーの説明、エントリークラスの走行後レクチャー、タンデム走行に先導走行とフル稼働でライパを盛り上げてもらった。今年の鈴鹿8耐で、ついに現役を引退。世界選手権で活躍し、’09年には鈴鹿8耐で優勝。まだまだ走れる50歳!世界選手権GP250チャンピオンは、本誌エグゼクティブアドバイザーも務める

走行前はしっかりブリーフィング

ライパは、走行開始前のブリーフィング時間をたっぷり確保し、サーキットで使われるフラッグの意味やコースイン&アウトの方法、さらにはコースを走るときの注意事項や攻略法をレクチャー。だからサーキットデビューにも最適だし、初めて走るコースでも安心!

エントリークラスはさらに手厚く

ライパは、参加者のレベルに合わせた4クラスの走行枠設定。このうちピンク腕章をつけたビギナークラスは、序盤に2回設けられている先導付き慣熟走行の直後に、青木宣篤さんによる座学も開催。走って学んで……を繰り返すことで、着実にうまくなれるのだ

青木宣篤さんに加えて原田哲也さんもタンデムコークスクリュー!

通常のライパでは青木宣篤さんのみが「タンデム・コークスクリュー」を実施してきたが、今回は原田哲也さんもタンデム走行体験のライダーとして出動。抽選に当選した限られた参加者(計16名)が、世界で活躍した一流ライダーの操縦技術を同乗で体験できた!

走行動画で自分の走りをチェック

ライパでは、プロライダーが先導または追走で参加者の走行動画を撮影する有料サービスも実施中。後から動画をチェックすることで、ライディングフォームなどの修正に役立つ

協賛メーカーのおかげでじゃんけん大会も大盛況!

コロナ禍で一時休止していた、閉会式でのじゃんけん大会が復活。協賛各社のおかげで大量の豪華景品が集まり、熱気ある争奪戦に!

次ページ【みんなのライパ参加報告書!】

【みんなのライパ参加報告書!】

今年はさらに開催数と開催コースを拡大しているライパ。その魅力をもっと多くの読者に知ってもらうために実際に参加いただいた方々の声をお届けしよう!

堀内輝亮さん:SUZUKI GSX-R1100

この愛車は’89 年式で、中古車として入手してからもう30年ほど経ちます。走行距離は7万kmくらい。年間2000kmちょっとの計算ですから、「7万kmしか乗っていない」という感覚ですね。以前はたくさんバイクを持っていたのですが、現在はこれ1台。そしてサーキット走行も年に1回、海の日にもてぎのライパに参加するのが恒例行事になっています。

生まれ育ったのが長野県で、弟が今も長野県に住んでいるのですが、年に一度このもてぎライパで会って、一緒にバイクで遊ぶことにしているんです。ちなみに、自分は茨城県在住なので、もてぎの周辺にはふらっとツーリングで訪れることも多いんです。意外といい道があるんですよ。

国際サーキットを走れる機会なんてそうはないから、最高です!

水落裕介さん :MV AGUSTA F3RR

現在49歳なのですが、バイク歴はまだ2年ちょっと。ずっとバイクに乗りたいと思っていたのですが、若いときは親に、結婚してからはカミさんに止められ、なかなかチャンスがありませんでした。

子どもが少し大きくなったことでカミさんの許しを得てバイクデビューし、サーキットで遊ぶようになって1年弱。これまでライパは袖ケ浦ばかりでしたが、今回初めてもてぎを走りました。

コース幅がかなり広いし、袖ケ浦よりもだいぶスピードレンジが高いので楽しいですね。ただ、難しいという意味でおもしろいのは袖ケ浦かも……。我々のレベルだと、もてぎはストップ&ゴーのコースですが、袖ケ浦だとライン取りに悩まされます。ライパは、紳士的な参加者が多いので、一緒に走っていても安心です。

工藤和泉さん:DUCATI SUPER SPORT 950S

10代のときにトライアル競技を5年くらい経験後、ずっとバイクから離れていました。ところが昨年、ドゥカティに乗りたくなって、大型二輪免許を取得してリターンライダーに。そのとき惚れたのが、まさに現在の愛車になっているスーパースポーツ950Sです。

購入後、モトコルセの近藤社長から「サーキットなら安全に練習できるよ」と誘われ、昨年秋に筑波サーキット・コース1000を走り、今回が2回目のサーキットです。フリー走行の時間も先導走行を希望して、友野龍二さんを中心にとにかくお世話になりながら、ライン取りなどを学びました。

やっぱりもてぎは広いんで、どこを走っていいかわからないので……。ぜい沢なことに1対1に近い先導をしてもらい、本当にありがたかったです!

次ページ【ライパは休憩時間も楽しい! 協賛&出展も、もてぎスペシャル!】

【ライパは休憩時間も楽しい! 協賛&出展も、もてぎスペシャル!】

毎回、出展ブースが充実していて休憩時間も楽しめるのがライパの特徴。もてぎライパは、出展ブースがとくに充実していることでも知られる。もちろん今回も同様で、テントが並んだパドックはかなり華やか。ビッグレースイベントのような雰囲気で、もてぎの夏を楽しめたのだ

MVアグスタ

ミドルクラススーパースポーツF3シリーズなどの現行モデルを展示。今回のライパに参加したMVアグスタ―オーナーのケアも担当していただいた

アプリリア

MotoGPでも好調のアプリリア。自分の走行枠で試乗できるRSV4ファクトリー、RS660、トゥオーノ660ファクトリーが用意されていた

モータリスト

取り扱う二輪ブランド数が大幅に増えているモータリスト。今回は、ランブレッタのスクーターとキャバレロの展示で盛り上げていただいた

ミシュラン

参加者のタイヤ空気圧調整サービス、ライパ参加者に最適なラジアルタイヤの展示、ミシュランタイヤに関するアドバイスなど、今回もフル稼働状態!

ピレリ

参加者のタイヤ空気圧調整サービスに加え、今回は新たにエアゲージの誤差チェックサービスも無料で実施してくれた。手持ちのゲージで正しく計測を!

ブリヂストン

自らもレースに参戦してきたブリヂストンモーターサイクルタイヤの佐藤潤社長が、タイヤ選びのアドバイスやBSユーザーの先導も担当してくれた

モトコルセ

首都圏でドゥカティやビモータなどの正規ディーラーを運営するほか、カスタムパーツも展開するモトコルセ。今回も多くのお客様を連れて参加いただいた

テクニカルガレージ・RUN

千葉市のバイクショップで、とくにスズキのスポーツ系は全国屈指の取り扱い。ライパでも参加者のGSX-R1000Rがずらりと並ぶ様子は圧巻!

ドゥカティ松戸

ドゥカティ市川やモトラッド京葉なども運営するグッドウッド二輪商会が母体。グループ店舗から参加されたお客様の休憩場所を提供してくれた

KTM川崎中央

走行可能な’22 年のニューモデルとなる1290スーパーデュークR EVOに加えて、展示専用車両として’22 年型のRC390も並んでいた!

モトアップ

長島哲太選手が立ち上げた、全日本若手育成チームの母体でもあるモトアップもブースを出展。Moto2参戦が決まった羽田大河選手も先導で活躍

アエラ

ライディングステップキットやアルミ削り出し可変ハンドルなど、アエラが得意とする“操作系”アイテムを中心にオリジナル製品を展示していた

サンスター

カスタムブレーキディスクやスプロケットでおなじみ。昨年にはドライブチェーンも新発売しており、こちらの展示や、パーツ選びの相談もできたのだ

A.S.H.

日本生まれの高性能モーターサイクルエンジンオイルがA.S.H.(アッシュ)。会場では、ライパ参加者に向くエンジンオイルの提案もしてくれた

ガレージシャンティ&プロジェクト・イージス

シャンティが展開するラッピングサービスに関する展示が目を引いた。イメージガールを務める女性レーサーの桐石世奈選手も参加者と一緒に走行!

キネフット

オーダーメイドのブーツ用インソールを手がける、関東ライパお初のキネフット。サンプルや足型、ブーツを乾燥させるキネフット・ドライを展示

コミネ

ウエア&ライディングギアブランドのコミネは、最新フルメッシュジャケットなどを展示。胸部プロテクター着用の普及にも力を入れていた