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[多聞恵美ルポ・滋賀県]陶芸とたぬきの町で〝松茸〞&〝近江牛〞豪華2大食材のあばれ食い!

四方を山に囲まれた信楽町は信楽焼の町として有名
鎌倉時代より続く信楽焼は日本六古窯の一つで
今も30軒近い窯元があり、町全体が信楽焼一色に染まる
そんな陶芸の町で日本三大和牛の一つ「近江牛」と
秋の味覚の王様「松茸」がなんと食べ放題!
食欲と芸術のダブル秋を満たしに信楽町へ出発!

信楽ICからすぐ信楽焼一色の町中を散策!

スポーツの秋に読書の秋。いろんな秋があるけど、やっぱり一番は、しょ・く・よ・く。そう、食欲の秋! 残暑も少し落ち着いて、食欲もフルスロットルの今日この頃。今回のツーリングは、なんと秋の味覚の王様の松茸と、日本三大和牛の一つの近江牛の食べ放題。場所は滋賀県の信楽町。信楽焼で有名な町なんやけど、もう頭ん中は松茸と近江牛のことでいっぱい。出発前からヨダレが止まらへん。

信楽町は新名神高速道路・信楽ICからすぐ。神戸からだと1時間ちょっと、東海方面からのアクセスもめちゃ便利。あんまり早く着き過ぎて松茸の時間までまだまだやから、ちょっと信楽の町を散策してみます。

信楽町

備前焼、越前焼などと共に日本六古窯の一つ信楽焼で知られる町。町全体が信楽焼一色で、窯元散策路や巨大なたぬきの置物など見どころがいっぱい。10月1日(土)〜23日(月)には町全体が巨大なアート会場となる「信楽まちなか芸術祭」を開催

DATA

問:信楽町観光協会
TEL0748-82-2345
http://www.e-shigaraki.org/

国道307号を町中に向かって走っていると、あるわ、あるわ、たぬきの置物。ありゃ、公衆電話までたぬき。信楽焼ってすごい歴史があるけど、この信楽狸って、明治時代の藤原銕造って陶芸家が作ったのが最初って言われているの。で、昭和26年の昭和天皇の訪問の際に、国旗を持たせて沿道に並べて歓迎したことから全国的に有名になったんやって。

そんな信楽焼&たぬき一色の町で一度行ってみたかったのが「滋賀県立 陶芸の森」。陶芸をテーマにした無料の文化公園で、信楽の町を見下ろす山頂の広場でアートに親しめるの。なんか鉄人28号みたいな物とか不思議な作品がいっぱい。これら全部、焼き物でできているらしいからすごい。園内にある陶芸館は有料やけど、陶器とかが好きな人にはぜひオススメ。今号が出るころには『珠玉の湖東焼』って特別展をするみたい。

滋賀県立 陶芸の森

信楽の町並みを見渡す丘の上に広がる、陶芸をテーマにした文化公園。園内には自然の中の陶芸をテーマにした陶製アートが点在。陶芸館では国内外の現代陶器・古陶磁などの展示、企画展などを実施している
炎の人/サンドロ・ロレンティーニ(2007年作)
クライム ブルー/栄木正敏(2002年作)
超-空間-風/徐 永旭(2004年作)
DATA

滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7
TEL0748-83-0909
営業時間:9:30〜17:00(陶芸館入館は〜16:30)
入園料:無料(陶芸館は有料※ 展覧会により異なる)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日定休)
http://www.sccp.jp/

いろいろ遊んでるうちに、そろそろお昼の時間。よっしゃ〜、松茸&近江牛や! 食べるでぇ〜!

※この記事は2016年BikeJIN11月号に収録されたものです。お店などの情報は当時のものです、ご了承ください。

次ページ【松茸&近江牛で満腹!】

お待ちかねの松茸&近江牛で満腹!

バイクを走らせると竜宮城みたいなお店が見えてきました。そう、ここが一生分の松茸&近江牛が食べ放題の「魚松 信楽店」。ワクワクしながら早速お店へ。

案内されたのが竹林に囲まれたすごくステキなお部屋。でも次の瞬間、お店の印象なんか吹っ飛ぶほどの松茸&近江牛のインパクトにビックリ。すごい松茸の香り!うわっ、近江牛も霜がたっぷり!ほんまコレ、全部食べ放題? なんか夢みたい。ココってほんまに竜宮城なんとちゃうん!? なんて思っている間に鍋が煮えてきたので、いっただっきま〜す。う〜ん、松茸が肉厚。家で食べるペラペラの松茸とちゃうで。お肉もめちゃ柔らかい。お箸がドンドン進んで、松茸が少なくなってきたころに、松茸の籠をもったご主人が登場。で、お箸で松茸を鍋の中にドバッ! ご主人豪快すぎ。なんか、わんこ松茸状態。ちなみに最初は割り下を薄味にして食べるのが、いっぱい食べるコツなんだって。もう一生分どころか、孫の世代分まで松茸&近江牛を食べた気がする。いつもなら〝ごちそうさまでした〞だけど、今回はもう〝ギブアップ〞って感じです。

魚松 信楽店

松茸&近江牛の「あばれ食い」が人気の店。竹林に囲まれた雰囲気抜群の店内で松茸&近江牛が、なんと90分食べ放題。お代わりをすると豪快に鍋に入れてくれる松茸&近江牛の迫力は圧巻。甲賀には本店もあり一生分の松茸&近江牛を食べよう
松茸&近江牛食べ放題(7560円)。すき焼き鍋で松茸&近江牛に、松茸ご飯まで食べ放題。松茸の土瓶蒸やお土産の特製松茸昆布が付く充実の内容。前日までに要予約

DATA

滋賀県甲賀市信楽町牧1795(紫香楽宮跡前)
TEL0748-83-1525
営業時間:11:00〜21:00
定休日:なし
http://www.uomatsu.co.jp/

ちょっと(実はかなり)ベルトを緩めて、再び出発。ライディングポジションが少し苦しい中、巨大なたぬきの置物が目印のお店へ。

ここは信楽焼の購入や陶芸体験などができる「信楽陶苑 たぬき村」。信楽の町には陶芸を体験できるお店がいっぱいあるけど、恐らくココが一番安く体験できるところ。1万匹とも言われる信楽狸がいっぱいの場内はテーマパークみたい。少し離れた所には登り窯もあって、場内を見て回るだけでも楽しい所だけど、今回の目的はあくまで陶芸教室。

信楽陶苑 たぬき村

1万匹の信楽たぬきが迎えてくれる信楽焼の店。テーマパークみたいな店内では信楽焼などの販売のほか、手びねり(1620円)や電動ロクロ(1個540円〜+ロクロ使用料1080円)、絵つけ(540円〜)の陶芸教室が体験できる。陶芸教室は予約がオススメ
滋賀県甲賀市信楽町牧1293-2
TEL0748-83-0126
営業時間:9:00〜17:00
定休日:なし
http://www.tanukimura.com/

実は私、陶芸は何度か経験済み。初めての人は手びねりがオススメなんやけど、経験者の私は電動ロクロに挑戦。うわっ、意外とロクロの回転が早っ! やっぱり手びねりにしとけば良かった。そうこう電動ロクロと格闘している間に、なんとか完成。完成した作品は後日、窯で焼いて自宅まで発送(別途送料必要)してくれます。でも、2カ月ほどかかるそうなので今回、皆さんに私の力作をお見せできないのが、ちょっと残念。

お腹もだいぶんへっこんだので最後の温泉へ。途中、信楽高原鐡道のかわいらしい車両と並走したりとか、10㎞ほど移動します。

信楽の町から宮乃温泉へは国道307号&県道337号・県道132号を北東へ。信楽高原鐡道や新名神高速道路の陸橋などの景色が楽しめる

「甲賀・忍びの宿 宮乃温泉」は、甲賀の町にある隠れ家風の温泉宿で日帰り入浴もOK。大浴場&露天風呂もあるけど、オススメはなんと言っても貸切の家族風呂。他の人に気兼ねしなくて、美肌にいい名湯が楽しめるのが魅力。静かな雰囲気のなか、たぬきの置物がかわいい湯舟に浸かりながら思い返すのは、信楽の町で満喫した食欲と芸術のステキな秋。でも帰ったら今度はスポーツの秋で今日食べた分を消費しないと……。

甲賀・忍びの宿 宮乃温泉

甲賀の里にある隠れ家風の温泉宿。その昔、神様のお告げで岩の下から湧き出たと伝わる宮乃温泉は、肌に優しい美人の湯として人気。信楽焼の湯舟がある露天風呂や、たぬきの置物がかわいい家族風呂など忍びの里の名湯を満喫
滋賀県甲賀市甲南町杉谷364
TEL0748-86-2212
営業時間:日帰り入浴11:00〜21:00(受付〜20:00)
入浴料:800円、家族風呂ペア4500 円(60分)
定休日:水曜(祝日の場合は営業)
http://www.miyanoonsen.com/

【取材協力】レンタルバイク大阪弁天町店

オリックスドライビングスクール内にあるレンタルバイク店。原付からリッターバイクまで豊富な車種はもちろんヘルメットやジャケットなどのレンタルアイテムも充実。同校卒業生には4時間のレンタルバイク無料チケットをプレゼント

DATA

大阪府大阪市港区磯路3-22-8
オリックスドライビングスクール弁天町内
TEL06-4394-8193
営業時間:10:00〜18:30
定休日:水曜、第2・4火曜
https://www.rental819.com/
信楽町へは新名神高速道路信楽ICから国道307号を南へすぐ。信楽の町中は観光シーズンなど観光バスが多いので走行に注意。宮乃温泉からの帰りは甲南ICから新名神高速道路を使う

※この記事は2016年BikeJIN11月号に収録されたものです。お店などの情報は当時のものです、ご了承ください。