モンキーの強化クラッチ化｜ボアアップ後は必須の武川製キットで安心ライド

ボアアップしたらクラッチを強化するのが通常だけど、ノーマルクラッチのままでもまあしばらくは走れたりはします。しかしいずれはクラッチが滑って前に進み難くなってきたり、最後にはエンジン始動が出来なくなります！そうなる前に強化クラッチへの変更が必要だ

やってみると意外に簡単！

遂に完成した岩田BOYのモンキー（ゴリラ仕様）。ボアアップしている車両であるにも関わらずノーマルクラッチのままということなので、武川製強化クラッチに変更することに。武川製の12Vモンキー用マニュアル強化クラッチキットにはプライマリードリブンギアの付きと無しの2種類リリースされていますが、安価なプライマリードリブンギア無しをチョイスしてみました。

交換自体はトルクレンチを含む一般的な工具にプラスして、ロックナットレンチとローターホルダーが必要になるくらいです。クラッチユニット自体は組み込み済みでお手元に届くので、基本的にネジの開け閉めが出来る程度の知識があれば交換は誰でも可能でしょう。「最近、キックを踏んでもギュ～っとなって、滑っている感覚があるんだよねぇ」という車両はもう即交換のサイン。出先でエンジン始動が出来なくなってしまう前に、ボアアップしたらクラッチ強化も必須ですヨ！

強化クラッチとは？

折角なので純正クラッチをバラして中身を確認してみました。中古エンジンの場合とかは「既に強化クラッチが入ってんじゃん！」なーんて場合もありますからね

右が純正の1枚のみクラッチ板仕様。左は参考用の2枚強化クラッチ。今回は武川製の3枚クラッチに変えるのです。枚数が多いほどクラッチは頑張ってくれますから、今回の武川製3枚なら110ccでも頑張れるんじゃないかなと期待！

岩田BOYのゴリラはクランクやヘッドまで変わっているシフトアップ製の110cc仕様。3枚強化では少し不安もあるが、もしもこれでダメなら次はスペシャルクラッチにチェンジすればOK っしょ！

【Step1】

昨年エンジンを全バラして組み上げた車両＆まだ40km程度しか走っていないため、クランクケースカバーRガスケットは綺麗に剥がれてくれました。もちろん再使用はせずに新品ガスケットに変えますけど、スクレパーでこびり付いたガスケットをこそぎ落とす手間が省けた！

【Step2】

クラッチアウターカバーを外すと遠心クラッチによって分離された鉄粉なども出て来ます。14mmロックワッシャーは留めているツメをマイナスドライバーなどで起こしてから取り外す

【Step3】

ロックナットレンチとローターホルダーを使用して14mmロックナットを外す。その下には外側にOUTSIDEという文字が書いてあるロックワッシャーBがいますから、組み込まれている向きをしっかり確認しつつそれぞれを外します

【Step4】

SP武川　マニュアル強化クラッチキット

ディスク枚数を3枚にして伝達効率の向上を実現する強化クラッチキット。武川製eステージやSステージといったライトボアアップキット車に適しています。プライマリードリブンギア無しなので、安価なのも嬉しいですね

SP武川　強化遠心クラッチ（プライマリードリブンギア付き）

武川製の強化クラッチにはマニュアル車用だけではなく、遠心クラッチ車の6Vモンキー用もリリースされています。ちなみに1次減速比は3.722から4.058に変更されます

SP武川　スペシャルクラッチキット（スタンダードクラッチ仕様）

ミッションを変えなくてもスペクラには出来ます。これはノーマルメインシャフトのまま二次側クラッチに変更するスタンダードクラッチ仕様。クランクシャフトの負担を軽減＆クランクシャフト軸の軽量化などで軽やかなスロットルレスポンスを発揮する。フリクションディスク数は5枚でハイパワーエンジンに対応！

SP武川　マニュアル強化クラッチ（プライマリードリブンギア付き）

ディスク枚数を3枚に強化して、更に付属するプライマリードリブンギアによって1次減速比がノーマルの4.312から3.722へ変更出来るためにハイギアード化となる。スプロケの歯数に余裕が出来るのでボアアップ車に超～お勧め