【Hiroko】バイクの性能を究極なまでに引き出す職人エンジンオイル

エンジンの性能を100%発揮させ、かつパーツなどの金属同士の摩耗を防ぐ役割、エンジンオイル。ブランドごとにそれぞれエンジンを守り、性能を発揮するべく特徴がある。そんなエンジンオイルを編集部が実際にテストをしてリポート!

ユーザーの要望に応える形で作られた4ストローク用エンジンオイル「RR165シリーズ」。近年は「エンジンを軽く回したい・暖気をしっかり行わずに走り出しからタイムを出したい」というリクエストが多く、Hiroko飯盛代表が製作したというのが開発の流れだ。

本来このようなエンジンオイルは粘度低下が早く起こりがちで、夏場での熱ダレなどデメリットも考えられるというが、現時点ではユーザーからの問題点は上がっていないという。

このオイル特性は乗ってすぐにわかるほど顕著で、例えば暖気時間が極端に少ない(2デイズエンデューロの2日目は1分以内にスタートしなければいけない)JECオンタイムエンデューロなどにも合致する性能と言えるだろう。

前述のデメリットを考えてHirokoでは今まで作ってこなかったタイプのオイルだが、オイル交換時期を早めるなどの対策を推奨する。ただ、その乗り味の素晴らしさはぜひ体感してほしい。特に寒い時期のエンデューロには有効だろう。

IMPRESSION(RR165)本誌編集部 宮崎大吾

CRF250RXにエンジンオイルを入れて走り出して驚き。めちゃくちゃ軽く吹け上がり、伸びもすごいです。それもギクシャクした感覚とは正反対で、低速から高速までのつながりが素晴らしいのです。1速高いギヤでも走れることをエンデューロセクションで実感しましたし、それだけのトルクと扱いやすさを引き出しているようです。

テストコース|成田モトクロスパーク

特にダラダラとしたコーナーなど「早くアクセルを開けたいけど怖くてパーシャルになってしまう」といった場面で扱いやすく、前に進む。そこから加速までのタイムラグが少ないので、タイムも出るのではないかと思いました。

また上り坂途中にあるギャップや轍、丸太などでもギクシャクせず、必要以上にアクセルを開けなくても前に進んでくれるし、ヒルクライムの手前の助走で少し滑って失速しても、力強く登ってくれました。これは感動ものです。

RR165
¥3,960(税込・1L)
粘度:0W-30、
5W-40、10W-50
※5W-40をテスト

IMPRESSION(Dirt Pro1Version-1)本誌編集部 宮崎大吾

YZ125Xで日頃から愛用しているのが、この2ストローク用エンジンオイル。とにかくマイルドでトルクフル。ピーキーになりがちな2ストローク125ccでは、この特性がさまざまな場面で相当助けてくれています。

滑りやすい路面や轍、ギャップ、ヒルクライムなどで力強いエンジン特性を引き出してくれますし、高回転までスムーズに回るので、ハイスピード区間での2ストならではの気持ちよさも味わえます。アクセルコントロールが繊細な125ccだからこそ、トルクフルな特性が生きてきます。

テストコース|成田モトクロスパーク
テストコース|成田モトクロスパーク

Ver2は高速コース(モトクロスやJNCCなど)に適した「吹け上がり+パワー」が一気に出る特性なので、シチュエーションによって使い分けるのも面白そうですね。JNCC、JECチャンピオンの馬場兄弟が2ストロークで戦っていた時も、このオイルを武器にしていました。

Dirt Pro1 Version-1
¥3,960(税込・1L)
100%化学合成油
エステルベース+特殊エステル
(混合・分離両用)

馬場兄弟も愛用するHirokoオイル

JNCC、JECで活躍中の馬場大貴選手(JNCC2年連続チャンピオン)、馬場亮太選手(JEC3年連続チャンピオン)は、Hirokoエンジンオイル(2スト、4スト)を愛用し、見事な結果を残してきたライダーだ。馬場選手の意見も反映されているのだ。

知識と経験を活かし、数多くのライダーの意見を反映しながら独自のブレンドで高性能エンジンオイルを生み出しているHiroko(広島高潤)の飯盛代表。今後の商品の展開にも注目したい
知識と経験を活かし、数多くのライダーの意見を反映しながら独自のブレンドで高性能エンジンオイルを生み出しているHiroko(広島高潤)の飯盛代表。今後の商品の展開にも注目したい

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