エンデューロタイヤのトレンドを探る

馬場選手、今季はメッツラー&ピレリで闘う!

今季からメッツラー/ピレリサポートを受ける馬場大貴選手。全日本モトクロスでも名門チームのマウンテンライダーズが採用するなど、今話題性の高いブランドだ。馬場選手は「メッツラーのFIMタイヤSIXDAYS(ミディアム)はヨーロッパらしい硬めのゴムで、縦方向へのグリップが高いですね。一般ライダーの方はソフトの方がいいかもしれません。

ソフトでも他社のFIMタイヤより前に押し進む力が強いですし、有利だと思います。FIMタイヤのネガである横への滑りも少ないです」とコメントしてくれた。ちなみにJNCC開幕戦サンド路面に対してはピレリのスコーピオン(ソフト)を選択。ピレリも国産タイヤに比べて山が高く路面への刺さりが強いという。話題の欧州タイヤ、国内トップライダーの装着で新トレンドとなるか!?

ミシュランの新作「ENDURO MIDIUM2」高評価!

渡辺学選手による徹底テストを行なったミシュランの新作FIMタイヤ「ENDURO MIDIUM2」。新コンパウンドやブロック形状の刷新によりグリップ性能が大幅に高められているのが特徴だ。

渡辺選手曰く「ブロックのよれがなく、ブレーキングも安定していたり、ガレ場からモトクロスコースのハイスピードバンクまでオールラウンドにこなせます。

コントロール性も高いので、自分が上手になった感覚さえ味わえました」と絶賛。今後JNCCやJECでさらに注目を浴びることだろう。

JNCCシェア拡大中のミタスのFIMタイヤは?

チェコの人気タイヤメーカーMITASのFIMタイヤ 「TERRAFORCE-EF Super」。各種あるラインナップの中でも剛性が高いのがSuper。テストした渡會修也選手は「剛性が高く空気圧0.5くらいでちょうど良いのですが、ハイスピード区間での踏ん張りが効き、フロントの接地感がとても高い」と高評価。

リアのコーナリング特性も高く、耐久性も抜群。この日のテストで2時間走行後も角が残っていたので、長時間レースや公道走行を含むシチュエーションにも良さそうだ。

国産FIMタイヤも負けていない!

長らくIRCのFIMタイヤといえば「BR-99」であったが、釘村忠選手との開発を経て誕生したのが「GX20」。釘村選手が求めるスピード性やコントロール性を高めた仕様で、JECでも多くのシェアを誇る。

さらにソフト仕様やガミータイヤ仕様のGEKKOTAまで登場している。国内トップライダーからの評価も非常に高いGX20は国産ブランドを代表するFIMタイヤとして注目したい。

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