
清潔感をキープ!ライダーエチケット完全講座
夏のツーリング大量の汗をかく。そのまま放置してしまうと“イヤなにおい”と一緒にツーリングすることに……。自分にも周囲にも不快感を与えないためにライダーのエチケットは真夏も守りたい!
BikeJIN vol.270 8月号
文/編集部
こまめなにおい対策は夏のエチケット
夏のツーリングに必要なのは、暑さ対策だけではない。大量にかいた汗によるにおいの対策も大事なエチケットだ。汗をかくこと自体は体温を調整するための自然な生理現象で、実は分泌された直後だとにおいはほとんどない。しかし、時間が経つと皮膚のうえで汗が皮脂と混ざり合い細菌が代謝したり、大気中の酸素や過酸化脂質による酸化によって、におい物質が発生する。つまり汗を放置しておくことが問題なのだ。
休憩のたびに汗をしっかり拭き取り、消臭スプレーを活用すれば、ウエアやヘルメット内のこもったにおいも抑えられる。できれば着替えも用意しておきたい。実施したアンケートによると、約半数のライダーが「とくに対策をしていない」という結果に。自分が快適でいることはもちろん、一緒に走る仲間への配慮にもつながる。においは自分では気づきにくいからこそ、意識して対策しておきたい。ライダーにとって夏こそ差が出る季節だ。
Q夏ツーリングのにおい対策していますか?

アンケートを実施した結果、半数をやや上回る割合のライダーがにおい対策をとくにしていないことが判明! いやなにおいに気づいていないのはアナタだけかも……。気分良く真夏のツーリングを楽しむためにも、可能な範囲でにおい対策はするべき!
汗をかくのは仕方ない!大事なのはこまめなケア

余裕を持ったスケジュールでキレイめライダーに!
時間に追われてしまうと、休憩時間も削られてにおい対策もおざなりに……。夏は天候の影響も受けやすいからこそ、余裕を持ったスケジュールが正解。「時間を味方につけること」が、快適な夏旅の第一歩だ

夏ツーリングの快適さは汗ケア次第!におい&ウエア対策の基本3ステップ
走行中は風で涼しくても、停車すれば汗だくに――。夏のツーリングでは、においやウエアの劣化を防ぐ「汗対策」が快適さのカギ。この記事では、快適な夏のライドを叶える“ひと手間ケア”の重要性を紹介します
放置した夏の装具は不快なにおいの温床
夏場のツーリングで着用したヘルメットを、帰宅後そのままにしてしまうとどうなるか、想像してみてほしい。
次のツーリングの出発は、よく晴れた爽やかな朝。涼しい場所まで出かけようとかぶったヘルメットから発生するにおいに気分がどん底まで落ちてしまうだろう。当然、そのヘルメットに直接触れる頭や顔にもにおいは移り、バイクを停めて店舗に入る際も自分のにおいが気になってしまう。せっかくの楽しいツーリングが台無しだ。ジャケットなどのライディングウエアも同様。汗や汚れを放っておけば、染みこんだにおいが発生するのは当たり前のことだ。
そうならないために、日常的にウエアやヘルメットをケアしておこう。手を出しづらいヘルメットの洗濯だが、内装は簡単に取り外すことができるし、それを手洗いすればOKなので慣れれば手軽。ウエアは定期的に汚れを落として、汗を吸ったインナーや襟元などは重点的にケアしていく。
清潔な装備は、次のツーリングをより気持ちよくしてくれる。快適とスマートは、こうしたひと手間から。
Qヘルメットの内装はどのくらいの頻度で洗いますか?

夏のシーズン中、7割以上のライダーがヘルメットの内装を外して洗っていないという結果に。消臭スプレーや風通しのいい場所で乾かせばある程度のにおいはなくなるが、清潔さを保つためには月に1度程度のクリーニングを習慣づけたい

汗まみれのまま放置はNG!アフターケアのコツ
夏のツーリングは気持ちいいけれど、汗を吸ったヘルメットやウエアを放置すると、においと劣化の原因に。次のライドを爽快にするためにも、帰宅後のひと手間がとても大切。簡単にできるケア方法をご紹介!

快適な次回ライドのために!ウエアのお手入れ習慣
ウエアのにおいや劣化を防ぐには、ツーリング後のちょっとした手間が効果絶大。高機能な装備ほど、日常的なケアが寿命を延ばし、次のライドを快適にしてくれます