
駒ケ岳を称える隠れた名ツーリングエリア|ツーリングガイド・北海道 森町
北海道南部エリア、函館の少し北側に位置する森町。眼前にそびえたつ駒ケ岳が象徴的なスポットであり、7月に開催される本誌イベントの会場の町でもある。今回、そんな森町を一足先にツーリング
写真/小林司 文/盛岳郎 取材協力:ヒョウドウプロダクツ
TEL053-465-8281 https://www.hyod-products.com/
駒ケ岳を全部の角度から眺めながら走ってみる
本州から陸路で北海道を目指すライダーにとっては、北海道の玄関口でもある道南。「道南」と聞いてライダーの皆さんは何を思い浮かべるだろうか? 観光地として人気の「函館夜景」、ご当地グルメ「ラッキーピエロ」……? どれも魅力的でツーリングのネタには事欠かない道南エリアではあるが、今回本誌が推したいのは、道南のシンボルともいえる「駒ケ岳」をキーワードにしたツーリングである。
住民の方にお話しを聞くと「駒ケ岳は見る角度によって表情が違う」といい、春、白い駒ケ岳の下から岩肌が見え始め、さらに雪の白が消えて緑が増え、夏の訪れを実感するように、駒ケ岳で季節の変化を感じるとも言っていた。

今回はそのふもとにある町、森町を拠点に走ってみることにした。今回は飛行機+レンタルバイクという組み合わせ。朝イチに函館空港に降り立ち、タクシーで15分ほどのバイクショップ「バイクプラザ函館マジマ国産館」へ。そこでトライアンフのスクランブラー900をお借りして森町を目指す。
軽くて扱いやすいちょうどいいサイズのエンジンは、今回のようなコンパクトなエリアのツーリングにはもってこい。気の向くまま、思いつくままに〝散歩〞できる。
出発して1時間もしないうちに駒ケ岳エリアの景勝地である大沼に差し掛かる。ワインディングの雰囲気が漂い始めてツーリングの始まりを予感させる。この時あいにくの曇り空で駒ケ岳の山頂は見えない。が、端にとらえた稜線の傾斜が目の前にそびえる駒ケ岳のスケールの大きさを想起させる。駒ケ岳、想像以上だ。
森町は水産業が盛ん

森町は水産業が盛ん
加工品や新鮮なまま冷凍された水産品が道の駅では多く売られている。町の動脈である国道278号線の一部区間は「ほたて街道」と名付けられている。滞在中、一食は海鮮を食べてほしい! 写真は「道の駅 つど〜る・プラザ・さわら」で販売しているホタテの炊き込みご飯(イートインも可能)

編集長 モリ
本誌BikeJINの編集長。静岡のほうの森町(の近く)出身。道南エリアは三度目の訪問。北海道森町、冷凍食品発祥の地、らしいです
