鈴鹿8耐2025で実車初披露!Hondaが魅せた「CB1000F SE コンセプト」とカラー展開

ホンダは2025年8月1日〜3日、鈴鹿サーキットのGPスクエア内Hondaブースにて、注目のコンセプトモデル「CB1000F SE コンセプト」を世界初公開しました。同時に、春のモーターサイクルショーで話題となった「CB1000F コンセプト」も複数のカラーリングで一般展示され、来場者の注目を集めました。

展示はGPスクエア内のHondaブースにて行われ、春のモーターサイクルショーで姿を見せた「CB1000F コンセプト」のカラーバリエーションも、同イベント内のホスピタリティラウンジ「Honda Dream Viewing Seat」にて一般公開され、いよいよ市販化に向けた機運が高まりつつあることを感じさせた。

CB1000F SE コンセプトは、すでに話題となっているCB1000F コンセプトをベースに、ビキニカウルを装着するなどしてスポーティかつクラシカルなルックスへと昇華させた仕様で、グリップヒーターやクイックシフター、専用タグ付きのシート、ラジエーターガード、LEDウインカー、リアフェンダーなど、ほぼ市販を意識した装備を多数搭載している点が特徴だ。展示された車両は、実際にエンジンの始動が可能な状態で、多くの来場者が音や振動を体感できるという、ただの“見る展示”にとどまらない参加型の内容となっていたことも大きなトピックだった。

一方、ホスピタリティラウンジに展示されたCB1000F コンセプトは、従来のモーターサイクルショーでの展示から進化を遂げ、ブラック×レッド、シルバー×ブルー、さらにはシルバー単色といった複数のカラーバリエーションを用意。クラシックネイキッドとしての完成度はもちろん、色使いや仕上げにおいても市販目前を感じさせる仕上がりで、現場の来場者からは「どれも実際に購入して乗ってみたい」といった期待の声が相次いだ。

また、8月2日には同サーキットで行われた「CBスペシャル・ラン」において、伝説的なRCB1000とともにCB1000F コンセプト、そしてMoriwaki EngineeringとのコラボモデルであるCB1000F Concept Moriwakiがデモランを披露し、Hondaの“CB”という名の系譜が今もなお生き続けていることを多くのファンに印象付けた。

現時点でHondaから正式な販売時期や価格はアナウンスされていないが、業界内ではCB1000Fのスタンダードモデルが2025年内、SEコンセプト仕様が2026年初頭に市販されるとの見通しも報じられており、価格帯についてもそれぞれ140万円前後、160万円前後になるのではと予想されている。今回の鈴鹿8耐での実車公開は、まさにその最終調整段階を印象づけるものであり、多くのファンにとって「待ったかいがあった」と言える瞬間となったのではないだろうか。

CBシリーズの伝統を受け継ぎながら、新たなスタイルと装備でネオクラシックの領域に踏み込んだCB1000FとCB1000F SE コンセプト。今後の正式発表や販売スケジュールの続報に、バイクファンならずとも注目したい。

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