音楽もナビも快適に!カルドインカムの魅力と実力とは?|山下晃和が語るCardoを選ぶ理由

雑誌の撮影企画の際、さまざまなインカムを身に付けてきた僕が、自ら購入したのはカルドのインカム。2013年にセロー250へと買い替えるタイミングで新たな旅アイテムとして迎え入れた約12年間愛用している理由はいかに?

第2回 過不足のない機能性

山下晃和
タイクーンモデルエージェンシー所属のファッションモデル。自転車、バイク、クルマ、登山、トレイルランを含むアウトドアな旅をしながら執筆するトラベルライターとしても活動中

音でツーリングの楽しさが倍増する

第1回で書いたとおり、カルドのインカム購入動機は、ソロツーリングの時にラジオや音楽を聴きたかったから。それだけではなく、林道やキャンプ場といった山道が多いツーリングルートでも、スマートフォンの地図アプリなどの音声ナビを聴くことができるので道に迷うことが圧倒的に少なくなった。その音質は数多あるインカムの中でも群を抜いている。なぜなら、世界的に有名なアメリカの音響機器メーカー・JBL(今は亡き創業者ジェームズ・ブルフ・ランシング氏の名前に由来)を採用しているためで、パワフルで奥行きのあるサウンドは折り紙付き。日常的に音楽鑑賞をする方ならJBLのヘッドホンやスピーカーを持っている方も少なくないはずだ。

さらに、グループツーリング時に便利なDMC(DynamicMeshCommunication)も大きな特徴。これは、従来のブルートゥース接続とは異なる独自のメッシュネットワーク技術で、最大15人という大人数で通話する際も安定した接続で、通信が途切れにくい。誰かがグループから離脱したり再参加したりしても、ネットワークが自動的に再構築されるため、スムーズなグループ通話ができるのだ。PACKTALK同士であれば、走行中の風切り音が大きくても自動で音声調整する機能も相まって、まるで目の前で自然に会話しているかのよう。もちろん、他社製インカムとのブルートゥース接続(1名まで)も問題なし。

ボイスコマンドも便利で「ヘイカルド!ミュージック」や「ヘイカルド!ボリュームアップ」と声に出せば、走行中にハンドルから手を離すことなく、音楽再生、音量調整、電話応答などのコントロールが可能。スマートフォンに繋いでいれば「ヘイ、シリ」や「オーケー、グーグル」にも対応してくれる。メッセージの読み上げやネット検索も可能だ。僕は、「午後の天気を教えて」「一番近いパーキングエリアは?」などをよく使っている。

製品改善や新機能追加のために定期的にファームウェアの更新。〝カルドコネクト〞のアプリをスマートフォンにダウンロードしておけば、ワイヤレスでアップデート可能だ。カルドに出会ってからツーリングの楽しさが倍増したのは間違いない。

PACKTALK PRO
インカム業界では初となる衝撃検知機能を装備。万が一の事故でも安心。オートON/OFF機能も備えているため電源の消し忘れによるバッテリー消費もしにくい。JBLの45mmスピーカー搭載

PACKTALK EDGE
PROと違い衝撃検知機能とオートON/OFFがないものの、マグネット式のエアーマウントで簡単装着。走行中の充電にも対応。スピーカーのサイズは40㎜。スタンダードな機能を持つモデル

PACKTALK NEO
3機種の中で1番リーズナブルな価格のこちらはマグネット式のエアーマウントではなく、クリック式のケーブル接続タイプ。走行中の充電には対応していないが、主な機能はすべて備えている

共通スペック
本体サイズ:46×84×23 ㎜
本体重量:47g
通信機能:第2世代DMC( ダイナミックメッシュ通信)、Bluetooth
連続通話時間:13 時間
充電時間:最大2 時間
クイック充電:20 分の充電で最大2 時間通話可能
連続待機時間:10日間

高い通話音質でストレスなく仲間と会話
カルド製品同士でDMC接続していれば、グループツーリングの際に1600m離れていたり、風切り音が大きかったりしても、まるで目の前で会話しているかのように自然。現在で15人まで接続できるが、近々さらに増える可能性もあるとのこと

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