速さだけじゃない“楽しむ力”が勝負を決める!|全日本カブ耐久レース

『全日本カブ耐久』というとなんだか仰々しくもありますが、勝手に集まってカブ系車両でレースして競い合って、転んで遊んでいるといった感じが真実です。全日本カブ耐久はサーキットを使ったカブのお祭りレースなのです!

参加者各々が楽しむレース!

はっぴいえんどプロジェクトが運営している”遠心クラッチの祭典”こと全日本カブ耐久+オープンスプリント。耐久は50ccのカブ系による2時間耐久をメインとしていて、キャブレターとFI車のそれぞれでクラス別。スプリントはカブ系であれば改造の度合いによってクラス分けがされています。耐久では1周のタイムを計測するためのトランスポンダーは使用せずに『走行した距離』で競われるのと、更に体重・性別・年齢などでハンディポイントが与えられることもあり、単に速ければ勝てるレースでもない。だから古くても遅くても最終結果で勝てるチャンスあるのも面白い。

このレースイベントが長く続けられているレースなのは、普通のレースとは違ったアットホームな雰囲気がそう感じさせるのかもしれませんが、何より参加者各々が楽しんでいるところにある気がします。各々の工夫や創作、様々な要因がスーパーカブという媒体を通して楽しさを増大させているのではないでしょうか?

カブonlyの姉妹誌であるモトモト誌もFIカブをレーサー化して耐久レースに出走しています(#7)。Fの表記はFI車でXはキャブレタークラスになります

カブだけではなく様々なアンダーボーン系車両によるバトルが見れます。14インチでも17インチでもごちゃまんバトルだぜ!

朝のブリーフィングは全員参加!

主催の森田さんによるフリーフィングは毎回開始されます。「もう二度と点くことのない電光掲示板」と「転倒してヘリを呼ぶ」ネタは鉄板です

今回は「それゆけ!モトルーデンス」によるYoutubeライブ配信も行われました。つまりピットにいながらもレース状況も把握出来るという素晴らしいシステム! チャットで遊んでいる人も居たようですよ

オープンA

125㏄までの排気量アップが可能でキャブレター交換及びエンジンチューニングもOK(エンジン換装含む)。ディスクブレ-キ及びホイルを含む、速く走る為の足周り交換がされた車両が主体のスプリントの最高峰クラス

オープンB

耐久にも適合する車両規定で90㏄迄の車両をメインとしたスプリントレース。全日本カブ耐久適合車及び初心者を対象としていて、カブ50はもちろん、70や90㏄、郵政カブ90といった車種でも走行可能です!

全日本カブ耐久の面白いレギュレーションが「純正メーターを付けている」こと。これは走行距離で勝敗が決まる独特のルールの為。出走前には距離計がチェックされます

スタートはル・マン式。走ってきたその先のシートに跨った瞬間から楽しい2時間耐久レースの始まりなのです。速い人も遅い人もどちらも楽しめるレースはなかなかないでしょ

2024年度はお昼休みにラジコンのレースも開催。軽トラベースのラジコンを各々自由に改造して遊んでいます。このゆるさが良い意味で全日本カブ耐久らしいです!

走っている時は真剣です!

2025年度主催レース開催日程は12月中旬頃発表予定! 詳しくはQRコードから飛んで、はっぴいえんどプロジェクトHPで確認してください!

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