カブで走る新感覚イベント『チャンプ・オブ・ザ・ボックス』が面白すぎる!

アメリカの『キング・オブ・ザ・バガーズ』のようだけどベース車両はカブ! そんなレースが近畿スポーツランドで開催されているのをご存知だろうか?カブに風防&ボックス付きのままでバトルするのが『チャンプ・オブ・ザ・ボックス』だ!!

■ カブonly19 
PHOTO:PHOTO-ON、カムカム校長、Office NANDY 
TEXT:NANDY KOSUGE

『米×和』混在スタイルの風防&ボックス付きカブレース

奈良県生駒市のペイントショップ『はっぴぃえんどプロジェクト』は50ccの旧原付のみが走れる『ルーツ・ザ・原チャリ』を始め、『働くバイクで8時間耐久』などの様々な面白レースを開催しているので有名です。2024年から各種レースのスプリント枠として新たに始まったのが『チャンプ・オブ・ザ・ボックス』。カブ系アンダーボーンがベース車でハンドルまで覆う風防&リアボックスを搭載し“バガースタイルに敬意を表したスタイル”であるのが一番大事なレギュレーション。更に出前機を搭載した純和風スタイルでのエントリーも可(その場合は風防はキャンセルでもOK)という、普通のレースではないのが想像できるだろう。

一風変わった新たなレースということもあってか、各クラスはまだまだ台数が少ないために決勝は混走レースで別賞典。ツーリング仕様そのままでも出られるレースなんて『チャンプ・オブ・ザ・ボックス』以外ないでしょう?! 一度観に来て、二度目は出場してみてはいかがかな!? キミのチャレンジをマジで待っている!

クロスハンターC110クラス

TEAM モトモト&NANDY RT C110(タイ仕様)
リアライズ製グロム用腹下マフラーを付けたのでリアショックは単車用にして最低地上高8.5cm確保。車体の重さもあってブレーキング時にフロントが底付きするため、フォークオイル硬めマシマシで沈み込みを防止。ダブルシートなのでポジションに自由度あり。

スクリーンはハーレー用をカットして、その下にボルトで着脱可能としたターポリン素材の風防を使用。ナックル部はワイヤーハンガーを内側に固定してバタツキを抑えている

オープンクラス

伊賀ロッソ+ゲスノソシキ C90改
エンジンはクリッピングポイント製105ccボアアップや強化クラッチ、フライホイール軽量加工など。風防はハーレー純正ヤッコカウルを加工取り付けしているので、後ろから迫りくる迫力がヤバイ。フロントカウルに対してボトムリンクフォークのナロー具合が際立つ!

パニアケースの場合はマフラーに干渉する可能性が高い。2023年時はパニアに穴を開けて排気させていたが、現在はパニア干渉部をエグリ加工で綺麗に収まるように変更。やらなくてもいい加工をあえてするのがイイネ

50ccクラス

チーム「アクノソシキ」C50(FI)
このバカーン仕様から全日本耐久やスプリント仕様への変更は10分で可能にしている。「荷重がかかるから、乗り味としてはチャンプ・オブ・ザ・ボックスが面白い。切り返しはめちゃめちゃ重いけど(笑)」。なお、エンジンはカスタムの4速FIに乗せ換えてます

マフラーはM.A.EVOレーシング製のワンオフアップ。純正リアキャリアへの干渉を回避するためにキャリアの一部をカットして避けているのはかなりアイデア賞だろう!

爆初五郎Racing C50(FI)
『働くバイクで8時間耐久』用に組み上げたカブをバガー化した。ノーマルエンジンでサブコンにはキタコ製i-mapを使用。吸排気はK-BRAIN RACING製マフラー&キタコファンネル。サイドボックスは昭栄化工の当時物をチョイスで全体のバランスを取っています!

「そもそもの形がバガーっぽい」ということでホンダアクセス製のスーパーカブ用風防を選択。ドリームレボリューション製ライトカウルを避けるために前にオフセットしてます

team FLY racing C50 CUSTOM
「お金と時間が無かったけど、少しでも本家バガースタイルのシルエットにしたかった」ということで、構想1日&製作1日でレースに間に合わせてきたバガー製作強者! しかもなんと初のカブレースがこの『チャンプ・オブ・ザ・ボックス』だったというのもなかなかだ!!

フロントカウルはなんとプラダンを使った自作品。これならある程度は好きな形状を作ることも可能だし、何より素材が軽いので軽量化できるという利点が素晴らしい!

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