
北海道が「ライダーの聖地」と呼ばれる、本当の理由とは……
80年代のバイクブームの頃、本当にたくさんのライダーたちが夏の北海道を目指し、そんなライダーはミツバチ族と呼ばれていました。名前の由来は、「ブーン、ブーン」という音とともに現れるからでした。
北海道を長期間ツーリングするために、会社を辞めて北海道に渡り、あまりの楽しさにそのまま漁師などのアルバイトをしながら北海道中を走り回ってきたなんていう猛者も何人も知っています。現在、BikeJINの編集/ライターをやっているOさんも、長期北海道ツーリングを終えて東京に戻ってきて、社会復帰するときに当時ボクが編集長をやっていたバイク雑誌の編集部の門をたたいたという経歴の持ち主です(笑)。
そんなミツバチ族も90年代の終盤にはすっかり少なくなりましたが、北海道が「ライダーの聖地」であることに変わりはなく、いろいろなイベントで出会う読者の方から「北海道に行ってきました」とか、「今年の夏は北海道ツーリングに行く予定です」とお聞きすることもしばしばで、やはり北海道は永遠にライダーの聖地なんだという認識をしていました。ただ、その理由を突き詰めて考えたことはあまりありませんでした。
ボク自身も、北海道を何度もツーリングしたことがありますが、やはりほかの土地とはなにか違う、北海道ならではの楽しさが確実にあると感じていました。
日本には自然豊かで美しい土地、走りごたえのある道などはほかにもイーッパイありますが、どことも違うライダーをひきつけて止まない魅力が北海道にはあるんですよね。