
韮山反射炉とパン祖のパンで味わう歴史旅|望月ミキの金額指定旅レポ
お財布の中には3000円のみ!ご当地グルメに温泉、観光からお土産まで、低予算で満喫チャレンジ!自他ともに認める貧乏性・望月ミキが挑む金額指定ツーリング企画!
【今回の旅ルール】
★所持金は3000円だけ!(今回は高速利用代含まず)
★地元の美味しいものを必ず食べること!
★必ずお土産を一品以上買って帰ること!
★旅の最後に予算内でガソリンを満タンにすること!
前回までのあらすじ
道の駅・伊豆ゲートウェイ函南を出発地点とし、伊豆を半周する旅に出発! 丹那牛乳ブランドの蛇口ヨーグルトに舌鼓をうったら、機首を南に向け、まずは歴史のお勉強です

「バイク乗りと女優のハイブリッド・バイク女優」を名乗り、舞台女優としての活動と並行しながら、バイク関連を中心にイベントMCとしてもマイクを握る。今年10月、本企画で大活躍してくれたCBR250Rを手放し、2023年型CBR 250RRが新たな相棒となった
かつての伊豆に想いを馳せて
学のなさがバレてしまう発言であるが、私の中で日本における大掛かりな製鉄・鋳鉄は全て明治時代以降、というイメージがあった。しかし、今回見学にやってきた伊豆の国市の産業革命遺産「韮山反射炉」が作られたのは幕末で、明治が始まる前に一度閉鎖されているという。反射炉本体をサッと見学するだけでは得られなかった知見だ。韮山反射炉に隣接するガイダンスセンターは必見である。

TV番組でちらっとその姿を見たことはありましたが、実物を前にして一番強く感じたのは「思ったよりも小さい!」ということでした。反射炉は日本各地に複数存在したようですが、ほぼ完全な形で現存するのは韮山反射炉だけだそう

幕末、大砲鋳造によって異国船に対する国防を陰で支えたのが反射炉。数多くの西洋式大砲がここで作られ、配備されました
見学のあとお土産コーナーに立ち寄ると、そこには「パン祖のパン」なる見慣れない品物が並んでいた。値段も大変お安く、お買い上げ決定! と手に取ってビックリ、硬い! このパンは、江戸時代、韮山反射炉を建てた江川英龍が兵糧として焼いたものを再現した品らしく、保存と携帯の都合で水分のないカチカチ製法なのである。硬すぎるゆえに、ちょっとしたおもしろ土産としても人気があるようだ。

「注意!明日の朝のパンには不向きです」の文字に納得。顎の力と歯の強さに自信がある方は無理のない範囲で丸かじりもアリですが…。少し砕いて、温かいスープや飲み物に入れるのがベターかも。もともと兵糧ですから、ちょっとした保存食にも◎
さて、そんなパン祖のパンはお持ち帰りして後日いただくとして、今回のランチについて。西伊豆エリアでいくつかのお店に目星をつけていたものの、この日は行楽シーズンの土曜日。どこも長蛇の列で入店を諦めざるを得なかった。失意の中で偶然見つけた店で塩かつおうどんなるメニューを食したのだが、お料理以上に(ゴメンなさい)、店員さんのインパクトが強烈で忘れられない。注文を終えると「お姉サン、独身? 相手紹介するヨ!」と超展開すぎるトークが始まったのは本当に衝撃だった。こういうことも旅の醍醐味…だと思う…きっと。もちろん、そっとお断りしました。

塩かつおうどんは、かつおのお出汁と海苔、玉子が乗ったシンプルなおうどん。どこか“実家”を思わせる味でした
(続く)


伊豆の海沿いには○○岬と名の付くスポットがいくつか存在しますが、今回は旅人岬に立ち寄りました。駿河湾と秋晴れの青が最高!
ここまでで使ったお金
●蛇口ヨーグルト:300円
●韮山反射炉入場料:500円
●パン祖のパン:170円
●塩かつおうどん:900円
合計…1870円
残金…1130円