
【スポーツライディング好き必見!知っておきたいライテク用語】Part02:頭の位置・ポジション・ハンドル入力
スポーツライディングの世界には、よく使われる専門的用語や表現が多数存在する。もちろん、その意味を知らなくても、ライテクが上達しないわけではない。しかし、知っていれば頭での理解度はより深まり、ライテクを”吸収”する助けとなる。安全で確実なライディングスキルアップのために、”用語”という武器も手に入れよう。
PHOTO/H.ORIHARA TEXT/T.TAMIYA
取材協力/ドゥカティジャパン
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現代のバイクのコーナリングでは重心を低くすることが重要
「スーパースポーツ系を中心に、近年は市販車でも、車体バランスや前後サスや電子制御、履かせるタイヤのグリップなどが大きく向上。そのためレースシーンと同じように、頭を車体の中心に残さずイン側にズラすコーナリングフォームが主流になりました」と中野さん。
現代的なコーナリング姿勢を目指すときのポイントは頭の高さで、中野さんは「かみ砕いて分かりやすく表現するなら、アゴをイン側の手の甲に近づけるイメージで」と教える。


積極的に入力できるよう幅広になってきた
この後の「プッシングステア」の項でも解説するが、現代のスポーツバイクは大柄で重い4ストローク車が中心で、しかもマシンとタイヤの進化によりフロントタイヤをより積極的に“使える”ようになったことから、2ストローク時代と比べて入力しやすい幅広なハンドル形状のモデルが多い。
だからと言ってコーナリングの姿勢になったとき、ハンドルに“ぶら下がる”ような入力はNG。自在にハンドルを押し引きできるようにしておく。

基本はリア荷重だがレースでは変化しつつある
とくに’80〜’90年代は、極端にシート前側に座ってコーナリングする“前乗り”で速いGPライダーもいたが、現在は燃料タンク後端と股間の間に最低でも拳1個分程度のスペースを開けて座るのを基本とし、ストレートで伏せるときはシートの後ろ側まで使うのが一般的。
極端な“前乗り”は、上半身に力が入る原因にもなりやすい。ただし最近、MotoGPでは再び“前乗り”で速い選手も……。