カワサキ2026年ニューモデル情報|Z900RS電子制御スロットル採用、Z1100/SE新登場

カワサキの2026年ニューモデルが発表された。Z900RSシリーズは、ついに電子制御スロットルを採用。さらにZシリーズのトップモデルとして、Z1100/SEが新登場した。

PHOTO/H.KAWAI TEXT/Y.FUJITA
取材協力/カワサキモータースジャパン 
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2026年のカワサキはラインナップをさらに拡充

スゴミコンセプトの第一弾としてZ1000がリリースされてから、10年以上の月日が流れた。しかしそのデザインは色褪せるどころか、いまなお斬新で先鋭的なイメージを放ち続け、カワサキブランドを象徴するスタイルとして確固たる存在感を示している。

そんな“スゴミ”の系譜に連なる最新モデルとして、Zシリーズ最大排気量となるZ1100/SEが2026年モデルとして登場した。Z1000の流れを汲むシャープで筋肉質なスタイリングはそのままに、電子制御スロットルを新たに採用。これにより上下双方向対応のクイックシフターが装備され、ライディングの自由度とスポーティさが一段と高められている。

さらにIMUの搭載によって、カワサキコーナリングマネジメントファンクション(KCMF)を新採用。旋回中のパワーデリバリーやABSの制御を緻密に最適化し、ライダーの操作に自然に寄り添いながらスムーズなコーナリングを実現する。電子制御の充実ぶりはこのモデルの大きなトピックであり、ストリートファイターとしての戦闘力を着実に進化させている点が印象的だ。

SE仕様では、オーリンズ製リアショックやGPS対応ドライブレコーダーを標準装備。俊敏なハンドリングと快適性を高次元で両立し、日常域からワインディングまで幅広いシーンでその資質を発揮する。

一方、Z900RSおよびZ900RS Cafeも電子制御スロットルを新たに採用。クイックシフターの追加に加え、クルーズコントロールやスマートフォン連携機能が搭載され、ツーリングでの利便性が大きく向上している。伝統的なスタイルと最新テクノロジーを融合させるZ900RSシリーズの魅力が、より明確になった形だ。

いずれのモデルも、2026年2月に国内販売予定。カワサキが描く次世代Zの世界観を体現するラインアップとして、大きな注目を集めることになりそうだ。

Z1100 SE | Z系モデルの兄貴分として電子制御を強化して新登場

2014年に「スゴミデザイン」を導入し、2022年まで販売されていたZ1000。その後継モデルとして登場したのが、このZ1100だ。スタイリング自体はZ1000のイメージを色濃く受け継いでいるが、カワサキ・スーパーネイキッドの中で最大排気量を誇るモデルとして、中身は大きく進化している。

電子制御面では、フライ・バイ・ワイヤ式の電子制御スロットルを新たに採用。これによりエンジンの低〜中回転域でのレスポンスが磨かれ、より扱いやすく、それでいて力強いフィーリングを実現している。あわせてIMUを活用したコーナリングマネジメント機能のKCMFをはじめ、先進ABSやトラクションコントロール、アップ/ダウン両対応のクイックシフターなどを装備し、ライディングを幅広いシーンでサポートする。

メーターには、カワサキのスマートフォンアプリと連携可能な5インチTFT液晶メーターを採用。車両情報の視認性や利便性が向上している点も見逃せない。さらに足まわりには、ブレンボ製M4.32モノブロックキャリパーや、オーリンズ製S46モノショックをリアに装備するなど、走行性能を支えるパーツも大幅に強化。スゴミデザインの迫力にふさわしい、充実した内容を備えた一台に仕上がっている。

Z900RS SE | 電子制御スロットル採用のほか運動性と利便性を向上させた

2026年型では電子制御スロットルを新たに採用し、低速域での緻密な操作性と高回転域での鋭いレスポンスを高次元で両立している。IMUの搭載により、コーナリングマネジメント機能や制御が強化されたABSが作動し、旋回中の車体挙動はより安定。コーナリング時の安心感は従来モデルから一段と高められた印象だ。

エンジンにも手が加えられており、クランクシャフトのフライホイール重量を10%削減することで、高回転域での吹け上がりとレスポンスを向上。さらにカムプロファイルの変更と高圧縮化によって、高回転まで回し切った際の力強さとスポーティなフィーリングがより明確になっている。加えてリアスプロケットは42Tから43Tへと大型化され、発進加速や中間加速での力感も強調されている。

電子制御スロットルの採用により、アップ/ダウン対応のクイックシフターやクルーズコントロールも新装備。カワサキ独自のスマートフォンアプリとの連携も可能となり、車両管理や利便性が向上した。さらにGPS対応の前後ドライブレコーダーやUSBタイプC電源を標準装備するなど、ツーリングシーンでの快適性と安心感も着実に進化している。

Z900RS Black Ball Edition | ブラックで統一してクラシカルな雰囲気を高める

電子制御スロットルやIMUの採用といったシリーズ共通のアップデートに加え、各部にブラック仕上げのパーツを効果的に配し、サイドカバーには「DOUBLE OVERHEAD CAM SHAFT」のエンブレムを採用することで、Z900RSらしいレトロなムードをより色濃く演出している。

タンクにはメタリックブラックのファイヤーボールグラフィックを採用。一見すると精悍なオールブラックの印象だが、光を受けた瞬間にグラフィックがさりげなく浮かび上がり、見る角度やシチュエーションによって表情を変える仕上がりとなっている。

ブラックアウトされた専用パーツは、メーターリング、ブレーキ&クラッチレバー、タンクキャップ、前後ホイールなど多岐にわたる。さらにエキゾーストのヒートガードとエンドキャップには、小傷が目立ちにくい新開発のマットブラック塗装を採用。質感と実用性を両立しつつ、全体の統一感を高めることで、大人の落ち着きと存在感を併せ持つ一台に仕上げられている。

Z900RS CAFE | カワサキ伝統のグラフィックを纏う

Z900RSと同様にスロットルを電子制御化し、クイックシフターをはじめとする各種電子装備をグレードアップ。マッハシリーズに用いられていたレインボーラインをオマージュしたグラフィックが与えられ、よりスポーティな印象を強めている。タンクのKAWASAKIロゴも、マシンのキャラクターに合わせて往年のデザインを再現し、クラシカルな雰囲気を演出する。

フロントカウルやシートに加え、エキゾーストのサイレンサーカバーとヒートガードにはヘアライン仕上げを採用。低く構えたハンドルバーはブラックで統一され、クランクケースカバーには「DOHC」の文字をあしらうなど、細部に至るまでZ900RS Cafe専用のパーツが与えられている。伝統的なカフェレーサースタイルと最新装備を融合させた、こだわりの仕様と言えるだろう。

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