
【カワサキ Z900 SE】アグレッシブでありながら上品。新世代のSugomiデザイン【中野真矢 公道インプレッション】
自分たちが進む道は、曲げたくない。個性を決して、譲らない──。カワサキからは、メーカーとしての強い意思を感じる。変わりゆく情勢の中で、それを貫き続けることは決して容易ではない。だが、貫くことでしか得られないものがある。カワサキを支えている、熱烈なファン。その熱量の高さこそが、まさにそれだ。
PHOTO/S.MAYUMI TEXT/G.TAKAHASHI
取材協力/カワサキモータースジャパン
☎0120-400819 https://www.kawasaki-motors.com/
バイクを操る楽しさを存分に味わえる
このバイクの特色は、何と言ってもデザインだろう。カワサキが提唱しているSugomiデザインも早10年以上が経つが、最新Z900 SEでは、より洗練された印象だ。
開発陣はイタリア語で「カッティーボ」という言葉を使っていたが、「ワル」とか「荒々しい」といった、ちょっとダークな意味がある。その通り、アグレッシブに攻めたデザインはさらに突き進められており、ストリートファイターとしての原点回帰を図ったようだ。
ただし最新モデルでは、個々のパーツを際立たせながらも、全体的には上質さや品格が感じられ、実にバランスよくまとめられている。
デザインのみならず、パフォーマンスも進化している。エンジンは電子制御スロットルバルブとボッシュ製の6軸IMUを新たに搭載。カムプロファイルの変更などと相まって、低・中回転域でのパワーフィールが向上していることが確認できた。

公道での試乗では、IMUによって進化したトラクションコントロールや、強化されたABSの恩恵を感じるまでの走りはできなかったが、最新電子制御が盛り込まれていることは、大きな安心感につながっている。
公道でもすぐに感じ取れたのは、クイックシフターの進化だ。今回試乗したカワサキのニューモデルには最新クイックシフターが搭載されていたが、Z900 SEを含め、どのモデルも低回転域から優れた作動性を見せてくれて、好印象だった。
新型にも変わらず継承されているのは、クイックなハンドリングだ。ポジションも想像以上に戦闘的だし、やはりこのバイクは操る高揚感を楽しむのに最適な仕上がり。「ヘイ、カワサキ」と言えば音声コントロールできる最新アプリも魅力だが、やはり走る楽しさを存分に味わいたい。
Z900 SE





