
【カワサキ VERSYS 1100 SE】直列4気筒エンジンの伸びやかさを大人なライディングで味わいたい【中野真矢 公道インプレッション】
自分たちが進む道は、曲げたくない。個性を決して、譲らない──。カワサキからは、メーカーとしての強い意思を感じる。変わりゆく情勢の中で、それを貫き続けることは決して容易ではない。だが、貫くことでしか得られないものがある。カワサキを支えている、熱烈なファン。その熱量の高さこそが、まさにそれだ。
PHOTO/S.MAYUMI TEXT/G.TAKAHASHI
取材協力/カワサキモータースジャパン
☎0120-400819 https://www.kawasaki-motors.com/
スムーズかつ快適な特性ツーリングでも疲れない
世界的な人気が続いているアドベンチャーツアラーだが、面白いことに多くが2気筒エンジンだ。メーカーごとにさまざまな狙いで2気筒をチョイスしているのだと思うが、そんな中、ヴェルシス1100SEは直列4気筒エンジンを搭載している。
アドベンチャーツアラーは、特に扱いやすさが重視されるカテゴリーだ。サーキットをカッ飛ばすようなジャンルではないため、低速トルクの厚い2気筒は間違いのない選択と言える。特有の鼓動は旅の相棒にふさわしい生命感があり、各メーカーが2気筒を採用するのも頷ける。
しかし、直4のヴェルシスに乗ると、「これはこれでアリだな」と思わされる。高回転域の伸びやかな気持ちよさは直4ならではのものだし、スムーズなエンジン特性は快適で、ギクシャク感がないためライダーを気疲れさせない。

ワインディングロードが本当に気持ちいい。ギアチェンジをすることなく、スロットルワークだけでコーナーを走り抜ける爽快感は、直4の大きな魅力だ。2気筒のライバルたちに対して、大きなアドバンテージになっている。
アドベンチャーツアラーらしく、サスペンションストロークは長い。快適な乗り心地をもたらしているが、「回してこそ気持ちいい」というエンジン特性もあって、オフロードよりはオンロードの方が似合う。
ただし、オンロードで過度にペースを上げてブレーキングが必要になってくると、ロングストロークと背の高さゆえの姿勢変化の大きさが気になってくる。思っているよりフロントフォークが沈み込んでしまう印象だ。
直4のスポーティさに、ついライディングスピリッツが刺激されて熱くなりがちだが、ゆったりとした気持ちをキープし、無理なく流す程度のライディングがマッチする。
KAWASAKI VERSYS 1100 SE




| エンジン | 水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ1098cc |
|---|---|
| 最高出力 | 135ps/9000rpm |
| 最大トルク | 112Nm/7600rpm |
| キャスター/トレール | 27.0°/106mm |
| サスペンション(フロント) | φ43mm電子制御フルアジャスタブル倒立フォーク |
| サスペンション(リア) | 電子制御シングルショック |
| ブレーキ(フロント) | φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
| ブレーキ(リア) | φ260mmシングルディスク+1ポットキャリパー |
| タイヤサイズ(フロント) | 120/70ZR17 |
| タイヤサイズ(リア) | 180/55ZR17 |
| ホイールベース | 1520mm |
| シート高 | 820mm |
| 車両重量 | 260kg |
| 燃料タンク容量 | 21L |
| 価格 | 209万円 |

