
【Unilopal LUBRIFIANTS】汎用性、耐久性の高さが特徴
PHOTO/T.Hasegawa 長谷川徹
TEXT/H.Kishizawa 岸澤秀夫
フランス生まれの高性能オイル
未だあまり知られていないが、Unil opalは本誌ではそのフィーリングの良さを評価しているエンジンオイル。ACEA=欧州自動車工業会の規格を取得しており、欧州ではメジャーなオイルブランドだ。
今回テストをしたRACE MB 5W-50はベースオイルVHVIにモリブデンおよびビスマスが配合されており、エンジン内部の摩耗を防ぎつつ、季節、シチュエーション、油温に囚われずスムーズな加速を実現してくれる。
実際、本誌3月号にて同製品をYZ250Fでテストした際にはトルク感の向上を感じさせてくれたが、初夏を思わせる本取材でも同様のイメージを継承している。また、今回の取材に際し、以前注入していたRACE MB 5W-50を排出したが、色、臭いともに劣化が少なく感じられた。
スタンダードオイルと位置付けられるTITANIUM 10W-40をモトクロッサーYZ250Fでテストしたが、RACE MB 5W-50と比較しても大きな遜色はないように感じられた。
以前、2ストロークのYZ125でギアオイルのRACING GEAR GL4-5を使用したことがあるが、こちらもクラッチフィーリングやギアの入りなどの変化が少なくスムーズで、Unil opalのファンになった要因のひとつだ。
一台を長く乗る欧州で認められたエンジンオイルだけあり、性能は折り紙付きだ。
MOTOS 4T RACE MB 5W-50:モリブデン配合のレーシングスペック力強さと耐久性の両立
前にモトクロッサーYZ250Fでテストを行い、エンジン性能を最大限に引き出すイメージだったRACE MB 5W-50。今回はエンデューロのYZ250FXに注入したが、250Fと比べてマイルドな250FXに、その乗りやすさに加えて250FとFXの中間くらいのピックアップ感を得られた。クラッチやミッションとの相性も良さそうだ。
前回はモトクロッサーで高評価を得たRACE MB 5W-50だが、オイル交換で抜いたところ、色や臭いなどの劣化も少なく、エンデューロでもお薦めできるオイルだ。


¥2,750(税込・1L)
100%合成油オイル
(ベースオイル:VHVI)
JASO:MB
5W-50


MOTOS 4T TITANIUM 10W-40:汎用性、耐久性の高さが特徴エンジン性能を100%発揮
以前注入した100%合成エンジンオイルRACE MB 5W-50から、部分合成エンジンオイルTITANIUM 10W-40に交換。テクニカルな埼玉県モトクロスヴィレッジと、ハイスピードの新潟県川西モトクロス場で試乗したが、クラッチ、ミッションフィーリング共に良好だった。
RACE MB 5W-50と比較すると若干マイルドに感じるかもしれないが、十分と言えるだろう。街乗りや過走行のバイクにも適しているとのことだ。


¥2,530(税込・1L)
部分合成オイル
(ベースオイル:部分合成油)
JASO:MA2
10W-40
IMPRESSION 本誌編集部 岸澤秀夫
YZ250F/FXでUnil opalそれぞれのオイルを比較。特にRACE MB 5W-50はパワー感、操作感、そして耐久性も高く、お気に入りだ。