【Pro Honda】エンジンの性能を100%引き出す安心のHONDA純正ブランド

エンジンの性能を100%発揮させ、かつパーツなどの金属同士の摩耗を防ぐ役割、エンジンオイル。ブランドごとにそれぞれエンジンを守り、性能を発揮するべく特徴がある。そんなエンジンオイルを編集部が実際にテストをしてリポート!

かつてULTRA G1、G2~などの呼称で知られて定評のあったホンダ二輪用純正オイルが、Pro Hondaブランドとしてリニューアルされた。「Hondaエンジンの性能を適正な価格で最大限に引き出す」ことを開発コンセプトに掲げているだけに、コストパフォーマンスに優れているのも利点と言える。Hondaは独自に高温度、高負荷、高回転、過酷な条件下での耐久テストを行なっており、低粘度エンジンオイルによる燃費と耐久性のバランスを実現しているという。

今回テストしたのはシティユースに最適でコスパに優れるSTANDARD、過酷なコンディションで多用されるエンジンに向けたSPORTS、そしてレースで培ったノウハウをフィードバックして高温・高負荷の環境でパフォーマンスを発揮する100%化学合成油のRACING。そのほかにもSCOOTER、PREMIUM SPORTSなど計5種のエンジンオイルがラインナップされている。エンジン特性の好みや走行シチュエーションに合わせて選びたい。

ブレーキフルードやサスペンションオイル、2ストロークエンジンオイルまでラインナップ中のPro Hondaシリーズ。詳しくはウェブ(https://www.honda.co.jp/prohonda/)、またはHonda販売店にて

IMPRESSION(RACING):本誌編集部 宮崎大吾

Pro HondaハイグレードオイルのRACINGをHonda CRF250RXに投入してテストを行った。低フリクションを武器とした特性だが、今回比較したHiroko、BELRAYと比べると高回転寄りというよりも低中速域に強い印象を受けた。上の伸びは他オイルと比べるとやや弱いが、回転の上昇が綺麗なので扱いやすく、長時間走行するエンデューロにも最適ではないだろう。

軽く吹け上がるような特性ではないため、タイムを出すにはしっかりとアクセルを開ける必要があるが、安定感は抜群で走りやすいと感じた。

IMPRESSION(SPORTS):本誌編集部 宮崎大吾

SPORTSはHonda CRF250Lで主にワインディングなどでテストした。昨年の日高2デイズエンデューロ用に使用したMOTUL 300Vがエンジンを軽く回す特性だったのに対し、こちらはかなりマイルドな特性を引き出してくれる印象だ。オイルを変えるだけでエンジン特性がまるで異なるのも面白いところである。

SPORTSはマイルドな特性になる分、むしろギヤ選択が分かりやすいメリットも感じた。一般道やワインディングでの扱いやすさはなかなかで、林道、市街地、高速道路、さらには時折オフロードコースを走る際にも良いオイルだと思えた。

Pro Honda Oil Series

RACING
¥4,400(税込・1L)
100%化学合成油
SAE規格:0W-30
API規格:SL
JASO規格:MA
SPORTS
¥2,530(税込・1L)
部分化学合成油
SAE規格:10W-40
API規格:SL
JASO規格:MA
STANDARD
¥2,090(税込・1L)
部分化学合成油
SAE規格:5W-30
API規格:SL
JASO規格:MA

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