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【BEAT RR X-PRO 4T390】優しいエンジン特性だからバイク任せで走れる【2025 エンデューロモデルインプレッション】

先月号に続き、イタリアンブランドBETAの最新インプレッションをお届けしよう。4スト390と2スト250(Racing)モデルの実力を、本誌テスターIAワタライが探る!

TEST RIDER/N.Watarai 渡會修也 PHOTO/T.Hasegawa 長谷川徹 TEXT/D.Miyazaki 宮崎大吾
BETAモデル問い合わせ先/BETAモータージャパン TEL:0763-58-5371 http://betamotor.jp

「従来通り4ストロークラインナップの中でもエンジン特性は優しく、初心者でも扱いやすいですね。レスポンスが穏やかで伸びが良く、シフトチェンジの回数も少なくてバイク任せで走れます。

それでいてハイスピードにも対応できるし、対象レベルの広いマシンだと思います。排気音がかなり静かなので、マフラーを変えたら音は大きくなるけどパワーはかなり出ると思います。トラクションコントロールはなしでも充分トラクションは良いですが、ガレや滑る路面では効果を感じました。デメリットはないので常にONで良いかと思います。

X-PROになりシート高が下がり、トライアル的なセクションや難所での安心感はアップしました。ただ2ストロークにはあまりない、気を抜いた時のエンストはあるので、クラッチ操作への集中は必要です。ローダウン化でもフロントアップが難しいことはないですね。サスペンションのグレードは同じだけど2T250よりもハイスピード時の車体の安定感は高く感じました」。

BEAT RR X-PRO 4T390
430、480のストローク量60.8mmに対して、390は63.4mmとロングストロークなエンジンを搭載し、角の取れたマイルドな特性を持つ。
430、480のストローク量60.8mmに対して、390は63.4mmとロングストロークなエンジンを搭載し、角の取れたマイルドな特性を持つ。
2T 200/300同様、X-PROシリーズは右側フォークにスプリング(プリロード調整機能)、左側フォークに伸圧ダンピングアジャスターを備える。リアショックもダンパーを最適化し、接地感の向上に寄与している。
2T 200/300同様、X-PROシリーズは右側フォークにスプリング(プリロード調整機能)、左側フォークに伸圧ダンピングアジャスターを備える。リアショックもダンパーを最適化し、接地感の向上に寄与している。
メインフレームは従来よりも約10mm太く、肉厚を増してねじれ剛性を強化(たわみを減少)。さらにシート高を20mmダウンするなど低重心化を促進した。また、2025モデルから採用する冷却用リザーバータンクをダウンチューブ内に収めている。
メインフレームは従来よりも約10mm太く、肉厚を増してねじれ剛性を強化(たわみを減少)。さらにシート高を20mmダウンするなど低重心化を促進した。また、2025モデルから採用する冷却用リザーバータンクをダウンチューブ内に収めている。
RACEシリーズにはなくX-PROに標準装備されるレスキューストラップ(スタックベルト)。不要な引っかかりを防ぐため伸縮性のある素材を採用している
2025モデルからハンドルバーパッド内に移設されたエンジンマップスイッチ。ドライ、ウェット、トラクションコントロールのON/OFFを選ぶことができる
全長×全幅×全高2,180×830×1,270mm
軸間距離1,490mm
フレーム形式モリブデンスチール・ダブルクレードル
エンジン形式水冷4ストローク4バルブ単気筒
内径×行程88.0×63.4 mm
圧縮比12.48:1
排気量385.6cc
始動方式セル式
燃料供給装置Elldor dual electronic injection
変速機形式6速

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