思いのままに走れる進化する2スト125!|YAMAHA・YZ125

ヤマハコンペティションシリーズ2026年モデルは、フルサイズモデル最大の排気量のYZ450Fと国内唯一の2スト125ccが大幅に手が加えられた。YZ450は新フレーム、新リアサスペンション、油圧クラッチを採用。シリンダーヘッド周りを中心としたモデファイをおこない、YZ125は点火タイミングの変更、ジェット類の変更が施された。今回はそのYZ125をご紹介!

■ DIRTSPORTS 2025年9月号
TEXT/H.Kishizawa 岸澤秀夫
問:ヤマハ発動機
https://www.yamaha-motor.co.jp

速さに繋がるスムーズさを徹底させた

2026年型YZ125は、キャブレターセッティングの再構築を中心に開発が進められ、ジェットニードルは、従来の4段テーパーから2段テーパー形状に変更、スロットル開度の大小を問わず、常にバランスの取れた燃料供給を実現。これにより、スムーズかつ安定したパワーデリバリーを可能とした。

ジェットニードルのテーパー形状、ジェット類の変更と油面の適正化、点火タイミング、エアフィルターまわりの形状変更とキャブレターセッティングの見直しを中心にブラッシュアップ

さらに、メインジェット、パイロットジェット、パワージェットの各種ジェット類の仕様を見直し、各回転域において適切な燃料供給を追求。特にパイロットジェットはアイドリング~低回転域、パワージェットは低中回転域におけるレスポンス向上に寄与している。また、フロートチャンバーの油面を1mm高めることで、燃料供給の安定性を確保。これらの相乗効果により、低速から高速に至るまで幅広い回転域でスムーズな加速が可能となり、コーナー脱出時の操作性と立ち上がりの鋭さを高次元で両立している。

加えて、点火タイミングの見直しによって、より細やかなセッティングが施され、スロットル操作に対するエンジンのリニアな反応を実現。空燃比の精密なコントロールが可能となった。エアフィルターまわりも再設計されており、フィルタージョイントおよびインテーク形状の変更により、吸気の流れが滑らかに。キャブレターとの相性を高めつつ、安定したエンジン特性を引き出している。

YZ125は、2ストロークならではの軽快さと、より高度な制御性を融合させ、ベテランから次世代のライダーにふさわしい一台である。

POINT

・ジェットニードルのテーパー形状変更
・ジェット類の変更と油面の適正化
・エアフィルターまわりの形状変更
・点火タイミングの変更

YZ125

¥759,000(税込)
予約受付期間 : 2025年6月25日~11月30日

全長/全幅/全高2,135mm/825mm/1,295mm
シート高980mm
軸間距離1,445mm
最低地上高365mm
車両重量96kg
原動機種類水冷, 2ストローク
気筒数配列単気筒
総排気量124cm3
内径×行程54.0mm×54.5mm
圧縮比8.2-10.1:1
始動方式キック式
潤滑方式混合給油
エンジンオイル容量
トランスミッションオイル量0.76L
オイルタンク容量
燃料タンク容量7.0L(無鉛プレミアムガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式キャブレター
点火方式CDI (コンデンサ放電式)
バッテリー容量/型式
1次減速比/2次減速比3.368/3.769
クラッチ形式湿式, 多板
変速装置/変速方式常時噛合式6速/リターン式
変速比1速:2.384
2速:1.933
3速:1.588
4速:1.352
5速:1.176
6速:1.055
フレーム形式セミダブルクレードル
キャスター/トレール26°00′/109mm
タイヤサイズ(前/後)80/100-21 51M(チューブタイプ)
100/90-19 57M(チューブタイプ)
制動装置形式(前/後)油圧式シングルディスクブレーキ
油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後)テレスコピック/スイングアーム(リンク式)
乗車定員1名

ヤマハ発動機創立70周年を記念する特別仕様車
70th AnniversaryEdition

YZ125
70th Anniversary Edition
¥781,000(税込)
YZ250F
70th Anniversary Edition
¥962,500(税込)
予約受付期間 :2025年6月25日~7月31日

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