
IAワタライのガレ場克服ライテク:Part04【通る道の詳細を確認しておこう】
クロスカントリーやエンデューロでは避けては通れないのがガレ場。速度域が遅く、前輪と後輪の軌跡を考えなくてはいけないガレ場は、IAワタライがモトクロス現役時代には意識していなかったテクニックだったが、ベテランエンデューロライダーとなった今は初心者~中級者へ教えるノウハウが蓄積している。後編はガレ場スタックからの脱出テクニックを解説してもらおう!
PHOTO/H.Inoue 井上演 コメントまとめ/D.Miyazaki 宮﨑大吾
空転して前に進まない! その理由を考えてみよう
ガレ場の上り坂でハマってしまい、後輪が空転して先に進めなくなることがあります。そんな時は闇雲にアクセルを開けても空回りして溝がさらに深くなりドツボにハマるだけ。まずはなぜタイヤが空転するのかを冷静に考えてみましょう。

どこまで下がれるかチェック!
再発進するために必要な助走区間は長ければ長いほど有利ではあるけど、下がればいいというものではありません。例えば後方にも厄介な段差があると、少し下がったつもりが予想以上に下がってしまい下の段差に引っかかる…こんな逆効果になることもあり得ます。急斜面の場合はフロントブレーキも使いつつ前輪も下げられるかどうかを確認しましょう。
危険だと思ったら、ギヤを入れたままクラッチを切り、フロントブレーキをかけながら下がります。もう一つ大事なのは、エンジンをかけた状態で下がるということ。特にツルツルの滑りやすい路面でのキックスタートの際、キックをかけている動作中に下がってしまうこともあるので注意が必要です。

- ポイント
- 下がる方向の路面(段差など)にも注意
- エンジンをかけ、ギアを入れてクラッチ、
- フロントブレーキ操作で下がる
ライン上の石、障害物を取り除く
登る最中、ライン上に大きな石があると抵抗になり失速して失敗しがち。あらかじめ邪魔になりそうな石は避けておきましょう。これはガレ場に限らず、ヒルクライムの助走区間、走り始めのラインなども同様です。

どこまで登るかを確認!
再発進を行う前に、まずは先のラインをチェックしましょう。このセクションの場合、登った先に平場になっている箇所があるのでそこを目指しました。ここまで上がれば一度止まって休憩できるという箇所を決めておくわけです。
せっかく登っても直後にフロントが石に乗り上げるようなことがあれば失速して、最悪そこでまたスタックしてしまうかもしれません。登れた先をもイメージしてトライしましょう。

- ポイント
- 登った先のライン(どこまで行くべきか)も事前に確認しておく

“ 手ゲージ ”を身につけよう
通常の整備ではもちろんタイヤゲージを使って空気圧を管理しますが、現場でいざとなったらバルブを指で押しながら空気を抜くことも多々あります。その際にタイヤを押してみて「このくらい凹むなら空気圧●●キロくらいだな」と感じられるようにしておくことをおすすめします。
空気を抜く目処もゲージに頼らずに自分の感覚で行えることは武器になりますよ。またムースを使用する際も手押しでの感覚を掴んでおくことは有用です。毎回スクールやレースなどで適正な空気圧を質問される方もいますが、自分の中での感覚を身につけた方が良いですよ。


