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”島めぐり”で九州を再発見!! 種子島・屋久島ツーリング その2

「人と違った旅がしたい!」そんな変わり者のアナタに贈る企画が当コーナー。
どこ、それ? 島なんて遠すぎるよ〜なんて思っている方は不正解。そもそも、どちらも鹿児島県内だし、鹿児島港からあっという間の距離にあるのだ。
この2島を走り周って、オトコの勲章をゲットするべし!

”島めぐり”で九州を再発見!! 種子島・屋久島ツーリング その1

標高237mでも圧巻
絶景はスペックじゃない!

2日目、さっそく種子島を走り出す。
まず、向かったのが種子島最北端の地である喜志鹿崎(きしがさき)灯台だ。

せっかく島を巡るのだから、勲章としてほしくなってくるのがその島の最北端や最南端制覇という言葉や、最高地点への到達だろう。この種子島は南北に細長い形をしているので、北と南をおさえておきたいと思ったワケだ。スタートした西之表は北側に位置し、宇宙関連の施設は南側に集中していることから、今回は北から南へとルーティングすることにした。

島の最高地点に立つと不思議と心が躍る

さて、到着した喜志鹿崎灯台は、景色が抜群。九州本島も見渡すことができるので、種子島ツーリングの際はぜひ立ち寄っていただきたい。次に向かったのが、天女ヶ倉(あまめがくら)展望所。標高237mで種子島の最高地点というが、数字だけ聞くとなんだかパッとしない。本州の1000m超えの雲上ロードをしこたま走ってきたボクとしては、期待値は低かったのだが、その光景を目にして驚いた。「絶景は、数字がすべてじゃない!」という強烈なインパクト。太平洋の青い海と、その下に広がる人々の暮らし。この景色を見ただけでも、種子島に来た甲斐があるってもんだ。もう、ある程度の満足感と達成感を得られてしまったのだが、これは大きな間違いだった。

というのも、ライダーにとって種子島はとんでもないポテンシャルを秘めた島だったからだ。ここから、東側の海岸沿いの県道75号をずっと進むことになったのだが、とにかく道がいい。また、景色もいい。さらに、クルマが少なく、信号がほとんどない。路面状況もわりといい。そして、ワインディングもしっかりあるのだ。東西の海岸線の特徴としては、東側は岩場、西側は海水浴場が多いというから、違った風景が楽しめるのもうれしいところ。まさに、ライダースパラダイスである!

島旅というと、50㏄スクーターでも十分楽しめる印象もあるが、この種子島は島のサイズ的にも走行距離も長くなるし、原付以上のパワーが欲しくなる。だから、断然、バイクがオススメだ。入り組んだ道に突入する場合は、重量車だと取回しに困ることもあるかもしれないが、幹線道路を走っている分には問題ない。 注意点としては、道の駅などの大型休憩施設はないし、コンビニも少ないので食事処は事前にアタリを付けておくこと。それを踏まえて計画するといいだろう。

風本(かざもと)神社

種子島の最高所地点で標高は237m。展望台があり、360度のパノラマを見ることができる種子島の絶景ポイントのひとつ。この場所はハングライダーやパラグライダーの離着陸にも利用されている。また、晴れた日の夜には、すばらしい星空が楽しめることでも人気を呼んでいる。アクセスは分かりにくいが、看板に従いながら細い道を進むといい

DATA
鹿児島県西之表市国上喜志鹿崎

天女ヶ倉展望台

西之表市現和浅川集落に鎮座するのが風本神社だ。小さいが看板もあるので見落とさないようにしよう。この神社は夫婦の神様・風の神様を祀るというから、ライダーとして風の神様に安全祈願をお願いしてみてはいかがだろう

DATA
鹿児島県西之表市現和下御山5962

【豆知識】名物グルメは種子島バーガー

サーフィンの島としても有名な種子島。そんなサーファーのためのランチメニューとして誕生した名物グルメが種子島バーガー。島のトマトやタマネギといった種子島の食材を使っている

Tanegashima Burgers
http://dolphintrip.net/
※2017年4月に移転予定

Reporter:BikeJIN編集長 中村淳一
弊社発行のツーリング雑誌「BikeJIN」の編集長を務める。愛車はBMWのF700GS で、今回の島ツーリングの言いだしっぺである
今回ご紹介した種子島・屋久島ツーリングは2017年2月発売の「ツーリングガイド九州・沖縄」p.113から125に掲載しています。九州・沖縄ツーリングの全容はこちらでお楽しみください。

ツーリングガイド九州・沖縄 ¥1,296(税込)

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