東北エリア絶景ツーリングプラン4選

全国各地で絶景が楽しめるニッポン。今回はその中から東北エリアから4ルートを厳選!ここでは各エリアの快走ロードとオススメの立ち寄りスポットを掲載。これらの道とスポットをベースにして自分だけの絶景ルートを組み立てよう!

BikeJIN vol.269 7月号
文/田宮徹

①八甲田・十和田 [青森県]

八甲田・十和田ゴールドライン
青森市街から十和田湖までの国道ルート。萱野高原では草原と低めの木々の中を貫き、初夏から秋は特に爽快。八甲田山の南側はヘアピンカーブが続く樹林帯で、新緑や紅葉が美しい。十和田エリアでは奥入瀬渓谷に寄り添い、十和田湖畔ではブナやダケカンバに囲まれる。

奥入瀬渓流
約14㎞にわたる奥入瀬川の渓流区間。ゴールドラインは、これに沿ってせせらぎを感じながら走れる。ガードレールがなく、神秘的な自然の中に分け入る雰囲気を味わえる

②八幡平 [岩手県・秋田県]

八幡平アスピーテライン・八幡平樹海ライン
八幡平を東西に貫き、岩手と秋田の県境となる見返峠で1541mの最高地点に。岩手側はブナやダケカンバの林、スノーシェルターのワープトンネル感、岩肌が露出した山の荒々しさなどが見どころだ。峠からは、同じく走りが楽しい樹海ラインでも八幡平温泉郷に戻れる。

ふけの湯
アスピーテライン周辺は名湯の宝庫。秋田側のふけの湯は、約400年前に開湯した八幡平最古の湯となる一軒宿だ。混浴野天風呂がシンボル。淡い灰色の濁り湯をかけ流す

③蔵王 [宮城県・山形県]

蔵王エコーライン
蔵王連峰を貫く山岳道路。宮城側から木々に囲まれクネクネと標高を上げると、駒草平手前の標高約1300mで雰囲気激変。火山礫などが堆積した岩原が出現する。ここから刈田峠の先までは視界が開け、カーブは緩やか。紅葉も美しい。

御釜
蔵王のシンボルが、エメラルドグリーンの水をたたえる円型火口湖の御釜。標高1600m近い刈田峠で分岐して有料道路の蔵王ハイラインを終点まで上ると、眼下に望める

④磐梯 [福島県]

磐梯吾妻スカイライン
全長28.8㎞の観光山岳道路で、吾妻連峰の間を縫うように走り、最高標高1622mを誇る。火山活動に由来する荒涼大地の浄土平がハイライトだが、これ以外にも作家の井上靖が吾妻八景と名づけた景勝地が続き、紅葉も素晴らしい。

野地温泉
一軒宿の野地温泉ホテルは、標高約1200mの雲上宿。源泉100%の湯は乳白色の柔らかい硫黄泉で、趣きが異なる6つの湯殿があり、昼間のみ日帰り入浴もできる

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