ツーリングで“疲れないフォーム”を身につける|ツーリング成功マニュアル

バイクで疲れないフォームを身につけるには、まず力を抜いてリラックスした姿勢が基本となる。背筋は自然に伸ばし、肩の力を抜いて肘を軽く曲げる。グリップは強く握らず、指を添えるように保とう。足はステップにしっかり乗せて、膝でタンクを軽く挟むことで安定感が増す。視線は近くではなく遠くを意識すると、頭の位置を安定させる。バイクと一体になるようなイメージを持つことで、長時間のライディングでも疲れにくくなるはずだ。

自分にとっての疲れない走りを知る

ツーリング当日、快適に走るために心がけたいのは「疲れにくい走り方」を身につけること。そのために、まず意識すべきはライディングフォーム。肩の力を抜き、上半身を軽く前傾させる。肘は軽く曲げ、グリップは握りすぎず、手を添えるように保つ。膝でタンクを軽く挟むとバイクとの一体感が生まれ、走行中の安定感もアップするだろう。

走行中の視線は進行方向の手前ではなく、遠くのほうを見ることがポイント。これによって無駄なハンドル操作を減らし、精神的な疲れも軽減できるはずだ。加速やブレーキの操作も急にならないように意識して、リズムよく滑らかに。スロットルのオン/オフは「じわっ」と操作すると、バイクも身体も無駄に揺れず、結果的に疲れにくい。

1日で走る時間のペース配分も重要だ。走り始めから張り切って飛ばしすぎると、体力も集中力も早く切れてしまう。無理のないスピードで走り、こまめな休憩を忘れずにとるようにしよう。1〜2時間ごとに休む、などあらかじめ決めておくのがいい。休憩時は水分補給やストレッチで身体をリセットしよう。

装備も疲れに直結する。風や振動を軽減する車体装備やウエア、サポート機能のあるグローブやシートパッドなどは積極的に活用したい。快適さは安全にもつながるポイントだ。

焦らず、無理せず走るのがツーリングを成功させるコツ。景色を楽しむくらいの気持ちで走るのがいいだろう。

①頭はやや前傾
上半身を少し前傾しあごを引くと、ヘルメットも前傾する。ヘルメットには空力性能を発揮しやすい角度があるのでそのポイントを意識。空気を取り込みやすく、サイドの風も流れやすくなり、疲労軽減につながる

②上半身はリラックス
腕周りには力を入れすぎずにリラックス。車体を支えるのは下半身と意識しておこう。腕に力を入れすぎるとバイクの動きを妨げ、路面からの衝撃も吸収できなってしまう

③自然なニーグリップ
足は踏ん張らず土踏まずをステップに乗せて、くるぶしでバイクを挟む。ニーグリップも太モモに過度な力を入れ過ぎないように。お尻が浮き上がるほど力んではいけない

④常にブレーキできるように
ツーリング中は、クルマや自転車、歩行者などがそれぞれの思惑で動いているという周囲の環境。人や車両が予想外の動きをすることを考慮して、常にブレーキングに備えておこう。ニーグリップをして、下半身でリラックスした上半身を支えるのが基本

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