
YAMAHA・TRICITY155/125一気乗り!
フロント2輪のフォルムが特徴のヤマハ・トリシティ。2026年モデルは各部を熟成して大幅チェンジ! 扱いやすく、安心・快適に走れる。NEWトリシティに編集部員のヤマキと大島が一気乗りしてきました!
写真/川井晴稀 文/矢巻広介
安心+楽しさ=新型トリシティ
2026年モデルのトリシティは、3輪の安定感はそのままに、扱いやすさと快適性を大幅にアップ。まず驚いたのは取り回し。2輪より重くて扱いづらいイメージがあったが、両モデルとも押し引きは軽快で、車体のバランスが良く、跨っての取り回しもストレスがない。そして走り出すと、フロント2輪であることを忘れてしまう自然なハンドリングに気づく。コーナリングでは接地感が高く、安心しながらも軽快に曲がれる〝楽しさ〞がしっかりある。
155は+30㏄の余裕が効いており、加速の伸び、巡航の快適さともにワンランク上。通勤はもちろ ん、ちょっとした郊外ツーリングも難なくこなせる。一方で125は扱いやすさが際立ち、市街地での取り回しと軽快感が魅力だ。
さらに日常の便利さを向上させる、今回から採用された4・2インチTFTディスプレイ。2パターンのテーマ切替に対応し、周囲の明るさに合わせて自動調光。ヤマハのアプリと連動すればナビ、着信通知、音楽操作まで可能に。
安心・快適・便利。そのすべてを進化させた新型トリシティは、通勤だけでなく週末の小旅行にも連れ出したくなる、万能のアーバンコミューターだ。


安心なだけじゃないフロント2輪のコーナリング
安定性がフロント2輪の大きなメリットであることはゆるぎないが、それに加えてまるでフロント2輪であることを忘れてしまうような走行時の違和感のなさとコーナリングでの楽しさを感じられた。安定性と楽しさを両立した一台に仕上がっている

ボディは共通で、155にはエマージェンシーストップシグナルとトラクションコントロールを追加。125はシート下にLED照明を新たに装備
TRICITY 125
価格 : 57万2000円
エンジン:水冷4st. 単気筒 124 ㏄
最高出力:12ps/8000rpm
最大トルク:1.1㎏ f-m/6000rpm
車重:173㎏
シート高:770 ㎜
燃料タンク容量:7.2L
タイヤサイズ:
F=90/80-14M/C 43P
R=130/70-13M/C 63P
TRICITY 155
価格 : 61万6000円
エンジン:水冷4st. 単気筒 155 ㏄
最高出力:15ps/8000rpm
最大トルク:1.4㎏ f-m/6500rpm
車重:173㎏
シート高:770 ㎜
燃料タンク容量:7.2L
タイヤサイズ:
F=90/80-14M/C 43P
R=130/70-13M/C 63P


125/155
ディスプレイのテーマを変更可能
今回から新たに4.2インチのTFTカラー液晶ディスプレイを採用。ディスプレイ表示を2パターンから選択できるほか、周囲の環境で画面の明るさが自動で調整される

125/155
グラブバー・リアキャリアの改良
デザインが一新され、パッセンジャーが握りやすい構造に。トップケースとの兼ね合いも考慮。トップケースは加工なしで装着できる構造に改良

125/155
USB Type-Cポートを装備
前モデルではグローブボックス付近にあったUSBポートは、さまざまなシチュエーションでの使用を考慮しインナーパネル左側に

125/155
グローブボックスの容量UP
2026年モデルではインナーパネル右側にあるグローブボックスの容量が増えている。グローブや鍵などもすっぽり収まる大きさ

125/155
スイッチボックスも改良
ディスプレイのメニュー切り替えや運転操作に必要なスイッチ類は運転中でも直感的に操作できるように配置や角度を工夫


125/155
ターン・バイ・ターンナビが使用可能
専用アプリ「Y-Connect」とスマホを連動させるとディスプレイ上にナビを表示できる。ほかにもメール受信(中身も表示可)や電話応答、音楽の再生も可能だ

125
シート下に室内灯採用
ディスプレイのメニュー切り替えや運転操作に必要なスイッチ類は運転中でも直感的に操作できるように配置や角度を工夫
TRICITY125 Impression
利便性×楽しさその絶妙なバランスを体感!
フロント2輪に不安を感じていたけれど、乗り出せば驚くほど自然!安定感抜群で路面の凹凸を感じなく、Uターンもスムーズでした。何よりコーナリングが楽しく、余裕をもって走れます。荷物が積めるだけじゃない、走る楽しさをしっかり感じられる一台でした。
TRICITY155 Impression
3輪の最新鋭コミューターは安心と楽しさの結晶だった!
125と比べても取り回しは十分しやすく、旋回性も◎。走行時も+30㏄の余裕が随所に感じられました。グラブバーは今まで試乗してきたバイクの中でいちばん握りやすかったです。なによりアプリと連動して使う、ナビをはじめとした機能がめちゃくちゃ便利!

