秋のベストシーズン!愛車に合わせたこだわりライディングスタイル8選

長引いた猛暑がようやく過ぎ去り、心地良い風がそよぐ関西のツーリングスポット。ベストシーズンを心から楽しむライダーの装いが、秋の訪れを教えてくれました

■ BikeJIN vol.274 2025年12月号

ワイズガイさん 65歳

HARLEY-DAVIDSON XL883
Helmet:SHOEI
Jacket:KOMINE
Glove:SUOMY
Pants:KOMINE
Boots:━

4年前、知人の誘いをきっかけにバイクライフにリターンした。アメリカンらしいシルエットとデザインに惚れて選んだ愛車と、秋の心地良い風を感じながらツーリングを満喫している

[Point]秋のハーレーが映えるデニム・オン・デニム
バイクに乗るときの装いは、自分の趣味よりも「愛車に似合うかどうか」が選ぶ基準。デニム・オン・デニムという、通好みのスタイリングが渋く決まっている。万が一に備えてプロテクター入りのウエアを選ぶ点にも、ライダーとしての美学がにじむ。肌寒くなったらレザージャケットに衣替えするのが楽しみだ。

アメリカンらしい存在感のあるデザインと、ゆったりと座れるスタイルがお気に入り

あんちゃんさん 36歳

YAMAHA YZF-R6
Helmet:Arai
Jacket:HYOD
Glove:HYOD
Pants:WORKMAN
Boots:alpinestars

18歳からバイクに乗り続け、現在は4台目の愛車。R6については「ただ走っているだけで楽しい」と話し、バイクとしての純粋な面白さと、洗練されたデザインが気に入っている

[Point]ハーフメッシュとレザーで叶えるレーシーで快適な走り
ウエアは愛車との一体感を大切にしているそうで、黒をベースに、白と赤がアクセントで入ったものを選んでいる。レースシーンで定評のあるヒョウドウの製品には厚い信頼を寄せており、なかでもレザーアイテムは、身に着けた時に感じる安心感が格別だ。脊椎プロテクターも装備し、安全面への配慮は抜かりない。

メッシュとレザーを組み合わせ、安全性と快適性を兼ね備えたハイブリッドジャケット

BOSSさん 59歳

KAWASAKI Z900RS
Helmet:WINS
Jacket:DIESEL
Glove:IRON JIAS
Pants:DIESEL
Boots:SCOYCO

亡くなった弟さんがバイクに乗っていたことから「彼の好きだった世界に触れてみたい」と思い、バイクに乗り始めた。Zシリーズに昔から憧れがあり、復刻されたモデルを迷わず購入

[Point]DIESELで魅せる渋さとタフネスの真骨頂
まるで映画俳優のような渋さが、遠目にも存在感を放っていたBOSSさん。とくにジャケットは、時代を超えて愛されるZ900RSと見事に調和。無骨でオリジナリティのあるディーゼルのアイテムに惹かれ、ジャケットだけでなく、シャツやパンツなどもバイクシーン・日常を問わず愛用しているのだとか。

ワイルドだけどどこか品のある雰囲気。革ジャンが一番気持ちいい季節がやってきた

山中さん 69歳

DUCATI SuperSport 950
Helmet:Kabuto
Jacket:DEGNER
Glove:ROCKBROS
Pants:━
Boots:RADIAL

燃えるような鮮やかさに一目惚れして迎えた現在の愛車。「イタリアの赤いバイクという響きに惹かれて」と笑顔を見せた。他にもハーレー、ドラッグスターを所有する3台のオーナー

[Point]黒で統一した装いに赤い愛車がひときわ冴える
もともとはハーレーに合わせて購入したというデグナーのレザージャケットだが、意外にもスーパースポーツとも相性抜群。腕に入ったホワイトのラインがスポーティな印象を際立たせている。レーシングスーツも所有しているが、ツーリング中は動きやすさを優先し、上下セパレートのウエアを愛用している。

後ろから見た時のフォルムがスタイリッシュで気に入っている、カブトのヘルメット

キタムラさん 50代

KAWASAKI GPZ900R
Helmet:SIMPSON
Jacket:WORKMAN
Glove:━
Pants:EDWIN
Boots:━

キャブの魅力に惹かれて選んだGPZ。とくに冬は手がかかるが、その分愛着もひとしおだ。DIYでの整備も趣味のひとつで、現在は125ccのスクーターをオーバーホール中

[Point]旧車に馴染む機能派ワーカーズスタイル
天気が変わりやすい秋は、急な雨や霧、寒さに出くわすことも多い。そのためウエアは防風・撥水性といった機能面で選ぶことにしている。カバンを持たず、身軽なところに旧車乗りらしい美学が感じられるが、じつはフェンダーレスキットを使用し、シート下にレインウエアを忍ばせるなど備えも抜かりない。

シンプルながらも、レトロなデザインがカッコよく決まるシンプソンのヘルメット

シミケンさん 41歳

SUZUKI GSX1300R Hayabusa
Helmet:SHOEI
Jacket:━
Glove:DAYTONA
Pants:MaxFritz
Boots:GAERNE

温泉を目的にツーリングを楽しむシミケンさん。この日は甲賀のワイナリーに立ち寄ったあと、曽爾の「お亀の湯」へ。お気に入りの温泉でゆっくり癒やされた帰り道だ

[Point]ジャストフィットの一着が、ライダーの美学を体現する
隼で颯爽と走るその姿は、誰もが振り返るほどの存在感。それもそのはず、真っ赤なダブルライダースは世界にひとつだけのオーダーメイド。愛車のカラーにピッタリ合っていて、シルエットも美しい。他にもシングルライダースやブーツもオーダーしているそうで、既製品にはない着心地が魅力なんだとか。

走行中にバタつかないよう、ジャストサイズで仕立ててもらったこだわりの一着

カトウさん 53歳

KAWASAKI ZX-14R
Helmet:SHOEI
Jacket:TAICHI
Glove:TAICHI
Pants:TAICHI
Boots:WILDWING

これまではCBX1000など、旧車を乗り継いできたカトウさん。スピードを求めて選んだ現在の愛車14Rでは、峠道の楽しさも味わえたが、改めて旧車の良さにも気づけたという

[Point]ブラックの中に散りばめたカワサキグリーンのアクセント
愛車に合わせて、カワサキカラーを意識したスタイリングを楽しんでいる。ジャケットには派手過ぎず硬派に決まるモスグリーン、ヘルメットや足元、そしてリムステッカーにはライムグリーンを効かせて、さりげない遊び心もプラス。カジュアルなアイテムが豊富なRSタイチは、とくにお気に入りのブランドだ。

表地にはデニム、裏地にはライムグリーンを配色した、珍しいカラーリングのパンツ

マリさん

HONDA Rebel 250
Helmet:Kabuto
Jacket:KOMINE
Glove:TAICHI
Pants:UNIQLO
Boots:KOMINE

この日が記念すべき初ツーリングだったというマリさん。アメリカンスタイルに憧れ、足着きや軽さを基準にいろんなバイクを比較した結果、レブルを1台目の相棒に選んだ

[Point]ベージュ×黒の配色で、品よく可愛いライディングスタイル
バイク仲間のアドバイスを受けながら、国内メーカーを中心にウエアをセレクト。ベージュ×黒のツートンカラーは、カジュアルだけど女性らしさも感じられる組み合わせ。愛車のマットブラックとも相性◎で可愛い。「バイクは生身なので」と安全性にもこだわり、ハードプロテクター入りのジャケットを選んだ。

コロンとした形が可愛いブーツ。操作性がよく、靴紐は面ファスナーで固定できる

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