令和の新常識!冬季のツーリングを快適に楽しむコツ|装備編

冬でも走りたいライダーにとって、寒さ対策は最重要。最新ウインターウエアの進化や、重ね着のコツ、隙間風対策、そしてカイロ活用術まで──。快適で安全な冬ツーリングを実現するための防寒ノウハウをまとめた

最新アイテムに頼る

高性能ウインターギアにより暖かさをキープ

近年のウインターウエアの進化は、めざましいものがある。内部には米軍などで採用されている保温性や耐水性に優れた最新の素材を採用し、表面は撥水性や防風性が高いが内部の蒸れを放出しやすい透湿性を備えていたり。また寒風が入りにくいよう首元や袖、裾、ファスナー部などに工夫が施されているものもある。もしあなたがいま着ているウエアが古いものであれば、最新モデルに換えるだけで格段に暖かく快適なライディング環境を手に入れる事ができる。

防寒の基本は重ね着

空気の層を作り寒さを伝わりにくくする

レイヤリングとも呼ばれる「重ね着」は防寒の基本とも言えるテクニック。服の間に熱を伝えにくい空気の層を作ることで外からの冷気を防ぎ、内部の熱を逃さないというもの。ダウンが暖かいのもこの原理だ。またライディングという運動をする場合は汗について考える必要がある。大量にかいた汗がそのままだと体温を奪うので、インナーは汗を素早く吸収してドライに保つ物を選ぼう。

アウターの下にダウンタイプのインナーを着用すると効果抜群。ただし重ね着しすぎると動きに影響が出るので、適切な枚数で済ませるようにしよう
アンダーウエアの中には断熱性を重視するあまり、汗を逃がしにくいものも存在する。選ぶときは暖かさと汗の吸収・発散性を両立しているものにしよう

隙間風を防ぐ

首元や手首、足首などの隙間をカバーしよう

バイクで高速道路を走ると台風並みの風圧を受ける。そのときに感じるのは、首元や手首、ジャケットやパンツの裾から入ってくる「隙間風」だ。ジャケット自体が暖かいと、なおさら隙間風の冷たさを感じてしまうので積極的に防ごう。首元はジャケットの襟を閉めてネックウォーマーを巻く。手首はカフが長いグローブで袖を覆うのが有効だが、親指を通すタイプの長めのアームウォーマーも併用するとなお良い。足首にはレッグウォーマーを巻くと効果的だ。

使い捨てカイロを有効活用する!

袋から出すとすぐに暖まる使い捨てカイロも冬場にはなくてはならないアイテムだ。太い血管が通る部位などに、長時間持続するタイプを上下のインナー越しにペタペタ貼っていく。上半身は首元、首の後ろ、お腹、手首など。下半身は腰、内腿、膝の上、足首などに貼る。またスペアを持って行くと、走行中に寒く感じたあたりに貼ることができるのでオススメ

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