【HONDA CRF250RX/450RX】フルモデルチェンジで戦闘力UP! JECチャレンジ

フルモデルチェンジとなったHonda CRF250RX、CRF450RXでのJEC参戦。なんとチーズナッツパーク史上最悪のマディコンディションとなった第2戦、田中教世選手、本誌宮崎のレポートを送ります

PHOTO/JEC(ANIMAL HOUSE)、Z.Tanaka 田中善介、D.Miyazaki 宮崎大吾
TEXT/D.Miyazaki 宮崎大吾

宮崎大吾 × CRF250RX

30年ほど前、20代の時に初めて参戦したエンデューロがチーズナッツパーク磐梯高原カップでした。このレースも雨。以降8Hパワーエンデューロなどにも参戦していますがマディが多かったので、広島よりも精神的には意外と大丈夫だった本戦。

というのも持病の頸椎ヘルニアのこともあって、正直NAクラスでの参戦が厳しいと判断し、今回からエンジョイBクラスに変更していたのです。午前にNBクラスなどと共に行われるエンジョイは、周回数や持ち時間、ルート(移動路)設定などが午後のNA、IB、IAクラスよりも優しいので、気持ちにもある程度余裕がありました。

開幕戦広島とは異なる土質ですが、マディでの安定感を感じさせてくれるCRF250RX。車体剛性の効果により軽快感が高いように感じます。DAY1は途中まで3番手くらいで走れていましたが、雨が止んでから苦戦しました
金~日の遠征は長年の仲間、アルタイヤモーターのNAライダー、西村裕典さんと相澤貢くん、そして撮影してくれた「バイクのニュース」のゼンさんとコース下見をしました。宿、食事、買い物など、地方のレース遠征もまた醍醐味ですね

とはいえ、DAY1は変わりゆく天候に翻弄。2周目はクラス2番手タイムを出すなど好調でしたが、雨が止んで土が重く、轍が深く滑るようになってスピードダウン。結果はダダ下がりで5位となりました。ここでおそらく3分の遅着。さらに、なんと私生まれて初めて「早着」しました。ぼーっと無意識に1分前のライダーと一緒にタイムチェックコントロールの線を超えてしまい、それをしっかり見られていて1分ペナルティ。合計4分のタイムペナルティ(泣)。

DAY2はルート無しという、主催者の思い切ったコース変更があり、テスト(タイム計測)だけに集中できるようになりました。順調に走って4位。

DAY2は「ルートの憂い」がない分、テストアタックをエンジョイしました。DAY1、2共に元気な58歳、志村和則さんとのバトルも楽しかった! 私もまだまだ元気に走りたいな~と改めて思います
パルクフェルメ(車両保管)でタイムカードをセットし、あとはスタートする時間まで待つのみ。エンジョイクラスのゼッケンは無料で配布されるので助かります
アルタイヤモーターの矢澤メカが午前、午後のマディの中ドロ落としなどずっとやってくれていました。感謝!

しかしこのクラス総合優勝の藤岡丈瑠選手は圧倒的ですが、KTMジャパンのケビンさんも速い! 最終周はすごい勢いで抜かれたので、自分も頑張らねば。

釘村忠氏主催のJECはこのエンジョイクラスが好評で、エントリー数も増加中です。レース後、頸椎ヘルニア摘出手術を行ったので、万全の状態で最終戦阪下に挑みたいと思います!

(本誌宮崎)

田中教世 × CRF450RX

昨年までCRF250RXで参戦していた田中選手、今季は新たにCRF450RXでの挑戦を行なっています。かつて450ccで全日本モトクロスにおいて大活躍していた田中選手ですが、モトクロスとエンデューロに求められる技術の違いを感じているようです。「モトクロスのマディは得意ですが、エンデューロのマディは別物ですね(笑)。

DAY1はIAクラス5位、コンディションとコース変更で、軒並み前日の5分台から4分台にタイムアップする中、田中選手は7位、総合で5位を獲得しました
【Honda Dream 神戸三田】田中 教世(たなか たかせ)
カワサキ、スズキ、ヤマハのモトクロスプロライダーとして活躍後、現在はHonda Dream神戸三田の代表として活動中。JEC(全日本エンデューロ選手権)IAクラスのトップライダーとしても知られ、今季もチャンピオンを目指して参戦する

450は接地感もありパワーもあって有利な場面は沢山あるんですが…。マディのウッズはコントロールが難しいんです!」とのこと。そこで田中選手は開幕戦後、リアスプロケットを49→47Tに変更。

「450のパワーを扱いやすくするための変更です。これによって1、2速が多用できるようになりました。450のアドバンテージ、パワーを活かした走りをしたいと思っていますが2戦連続マディコンディションとなり、なかなかそういう走りができませんね。

今回はDAY1の2周目の転倒で腕を痛めてしまい、その影響で力が入らず騙し騙しの走りになってしまいました。タイヤ交換に関しては2DAYS開催の時は基本的に前後交換しています。今回はドロ付きの影響でギリギリとなってしまいました。

かなりギリギリに見えたが、DAY1終了後の15分間のワークタイムの中で前後タイヤを交換。泥がつくと作業も大変になってしまうのです
総合ウイナーは馬場亮太選手。田中選手はホンダ勢トップとして表彰式に参列しました

最終戦プラザ阪下はハイスピードな設定になりそうなので、前後サスペンションをしっかりしたセットにして臨もうと思っています」。

地元プラザ阪下はCRF450RX向き! 田中選手の活躍に期待したいですね!

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