【試乗レビュー】ハーレー「ヘリテイジクラシック」|伝統と現代技術が融合した人気モデル

ハーレー「ヘリテイジクラシック」は伝統的スタイルと最新技術を融合。クラシカルな鼓動感と安定感ある走りが魅力!

■単車倶楽部 vol.81 2025年8月号
PHOTO:伊勢 悟 RIDER&TEXT:守田 二草

50年代のカルチャーを現代的にアップグレード!

ハーレーの代名詞であるVツインエンジン、リジッドに見えるソフテイルフレーム、大型のウィンドスクリーン、重厚感のあるワイドグライドフォーク、フォグランプを備えた大型ヘッドライト、前後16インチのホイール…。テレスコピックフォークが採用された1949年から、その伝統的スタイルを受け継いでいるのがヘリテイジクラシックだ。

ブラック&クロームでまとめられたエンジンまわり、レザースタッズで装飾されたシートやサドルバッグなど、ホットロッドやロカビリーといった50年代カルチャーを反映したスタイリングが施され、根強いファンが多いのも特徴だ。

最新モデルのエンジンは、ハーレーらしい鼓動にこだわった「クラシック」な味つけ。重量感ある車体とリラックスしたポジションで、ドコドコ感を感じながらゆったりクルージングできる。アクセルを開けると力強い加速を発揮。重量感も相まってエキサイティング! ABSやトラクションコントロールなどの電子制御システムも装備され、街中での試乗では安定感バッチリ。高速道路でも試してみたくなった。

ハーレーの伝統を受け継ぎながら進化

全長:2415mm
幅:930mm
シート高:690mm
最低地上高:120mm
ホイールベース:1630mm
Fタイヤ:130/90B16 73H BW
Rタイヤ:150/80B16 77H BW
燃料タンク容量:18.9L
車両重量:326kg
エンジン:Milwaukee-Eight 117(クラシック)
ボア×ストローク:103.5×114.3mm
排気量:1923cc
圧縮比:10.3:1
最大トルク:156Nm/2750rpm最
大出力:91HP/68kW@5020rpm
メーカー希望小売価格:311万800円(税込)
クラシカルなウインドスクリーンは着脱可能。ヘッドライト類はオールLED
鼓動感にこだわりつつも扱いやすいエンジン。エアクリーナーもクラシカル
日本仕様はスポークホイールを標準装備。深めのフェンダーもノスタルジック
レザースタッズで装飾したサドルバッグ
を両サイドに装備。荷物の積載に便利

シート高は690mmと少し高め。身長158cmの私で両足のかかとが少し浮く程度。安定感はあるけれど、車両重量が326kgと重めで装備も多いので、降りて取り回しするのはちょっと怖いかも。ハンドルはプルバックしていて、ライディングポジションはゆとりがある

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