
元郵便配達員・編集部ヤマキが現場で培った“実践テクニック”
交差点はライダーにとって最も危険なスポット。郵便配達経験を持つ編集部ヤマキが、市街地で身につけた安全運転のコツを徹底解説します
■ BikeJIN vol.271 2025年9月号
文/矢巻広介
①交差点進入時は“スロットルオフ”

交差点進入時はスロットルを開けて加速せずに惰性で進入しよう。とっさの飛び出しや対向車の思いもよらぬ動きに反応できる。「こっち(直進)が優先じゃい!」の意識はもってのほか
②見通しの悪い交差点では前後ブレーキに指と足をかける


見通しの悪い交差点で、①のスロットルオフとあわせて使いたいのが前後ブレーキの準備。制動距離に大きな差が出るので事故回避の可能性が大きく向上
③多段階一時停止

一時停止の標識がある場所、安全の確認できない見通しの悪い交差点を抜けるときは必ず多段階停止を。一度目は停止線で、二度目は跨ったまま歩いてバイクの先っぽを出しつつ自身のアピール。安全が確認できたら走りだそう
④リアブレーキを使ったアイドル走行のコントロール

教習所の一本橋を思い出してみよう。リアブレーキでバイクの速度をコントロールするアレがアイドル走行だ。渋滞や狭路などでの走行時に役立つ。住宅街の狭い道での配達時はよく使っていた
⑤敷地内から出る際の前後左右確認

コンビニなどから出るとき歩道があるようなケースでは常に動き続けるクルマ、歩行者、自転車を見落とさないよう、右左右の確認をした後に後方を確認し最後に前方の安全を確認できたら発進しよう
⑥交差点右左折時は最後にもう一度手前を確認

自分以外の動きは1秒ごとに変わり続ける。「いつの間にか自転車が来てた!」なんてこともしばしば。左右確認後もう一度右か左を確認しよう(右折なら右手前の歩道、左折なら左手前の歩道)

元郵便局員・編集部:ヤマキ
社会人になって約3年半、郵便局の配達員としてカブで走り回っていた。そこで叩きこまれた安全に関するノウハウを実践しながら、いまのところ起こしたバイク事故は0件

