得意なマディを武器にしたトモ、総合ウイナーへ!|2025 JMX D.I.D モトクロス選手権 第4戦 中国大会

マディに強い酢崎友哉が予選首位を獲得したIBオープン。ヒート1では稲迫凛が逆転勝利、ヒート2は島袋樹巳が初優勝!今季も大混戦の展開に

■ DIRTSPORTS 2025年9月号
PHOTO&TEXT/D.Miyazaki 宮崎大吾

混戦極まるIB OPENランキング争い

今季マディにめっぽう強いIBライダーといえば酢崎友哉(成田MXパーク アシタプランニング)だ。エンデューロIAライダーとして、JEC開幕戦のマディ広島では元ワークストップライダーを従えての2位獲得を果たしており、自身はマディの難易度の高さで知られる成田モトクロスパークの管理人。その酢崎が予選でトップを獲得。土曜日に行われたヒート1ではスタートからトップを牽引したが、徐々に追いついてきたのが稲迫凛(BIKE SHOP JUN)。劇的な逆転を遂げて稲迫、酢崎の順でゴールしたのだった。

日曜日は路面コンディションが回復、それでも酢崎はスタートから飛び出す活躍を見せる。しかし今季トップ争いを展開しているライダー達が猛追。前戦でランキングトップに立った笹谷野亜(TKM motorsports いわて)が2位、そして島袋樹巳(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)が嬉しい初勝利を飾った。例年以上にランキング争いが接戦の模様のIB OPEN。次戦にも注目したい。

路面コンディションが回復した日曜日のヒート2は、酢崎、島袋のカワサキ勢が好スタートを切った。酢崎は450cc、島袋は250ccである

土曜日はヘビーマディ。おなじく広島県テージャスランチと似たような赤土は酢崎が得意としており、今季JECではIA2位を獲得。本戦もレースをリードして初優勝の期待が寄せられたが、稲迫の粘り強い走りと追い上げで逆転。二人はフィニッシュ後に健闘を称え合っていた

チーム代表の横澤も驚く今季の笹谷の活躍。本戦は勝利はならずともヒート2で2位に入りランキング首位を守って、長いインターバルを迎えることになった
九州国際大学法学部3年生の豊丸良が、ヒート2で全日本初の3位表彰台を獲得。レース終盤に光る走りを見せた豊丸は、大学のブログでモトクロス活動を報告している
ここまで目立った戦績を残していなかった原國翼(TWISTER Racing with YSP京葉)だが、ヒート2で3位を獲得。チーム代表渡辺学氏の期待に応えた

今季全戦で2位2回、3位1回と表彰台に上がった島袋は、ヒート2でスタートを決めて、ついに初優勝を飾った。名門チームでの活動、活躍で今後注目のライダーだ

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