シートバッグ選びの極意!ツーリングスタイルに合った最適サイズを知ろう

ツーリングで必要になるのがバッグだが、皆さんは何で走っていますか?「疲れにくい」「快適に走る」の本誌的最適解がシードバッグココでは各メーカーからオーソドックスなナイロン製のバッグをピックアップし容量別、価格帯等を比べて早見表を作成したので、ぜひ参考にしてください!

問:
タナックス(モトフィズ) タナックス TEL04-7150-2450 https://www.tanax.co.jp/
デイトナ(ヘンリービギンズ) 70120-60-4955 https://www.daytona.co.jp/
プロト(イガヤ) TEL0566-36-0456 https://www.plotonline.com/

「大は小を兼ねる」とはいかないのがツーリング

俗に「大は小を兼ねる」と言うが、ことシートバッグに限っては当てはまらない。なぜならバイクによって最適なシートバッグの大きさは自ずと決まってくるし、あれもこれもと大きなバッグに詰め込んでも重量が増えてバイクが不安定になる。あるいは走行中に荷物がバッグの中で動き回ってグチャグチャになり、荷物にダメージを与えかねない。

ツーリングに何を携行するかは自分自身の旅スタイルを決定づける大切な要素だ。なので、ツーリングに必要なものを厳選し、それらを収納したうえで少し余裕があるシートバッグを選ぶことが大切だ。ここでいう余裕とは、荷物をぎゅうぎゅう詰めにしたことで破損の原因になったり、旅先で買い物をしたときに収納できる余白を作っておくためだ。

昨今のシートバッグはたいていが容量可変式だ。それを踏まえると、自分の旅スタイルに最適なシートバッグ選びの基準は、「容量を拡張しない状態で、常備アイテムがちょうどよく収まるサイズ」だ。拡張分はあくまでゲスト枠と考えると、使い勝手も良くなる。

シートバッグはなかなかの激戦区で各社が工夫を凝らした製品が目白押しだ。そこで各シートバッグの特徴を本誌編集部が独自調査。チャート図にまとめたので、シートバッグ選びの参考にしてほしい。どこへ行くのか、何泊するのか、キャンプなのかホテル泊なのかなど、自分の旅スタイルを踏まえたうえで愛用品をリストアップすると、最適解が見えてくるはずだ。

HenlyBegins
ツーリングシートバッグ
BASIC LLサイズ

価格:2万5300円
容量:53~70L

2泊以上のキャンプツーリングに適した大型で、とくに調理道具をはじめ荷物が多いベテランにオススメ。メタルフレームなどでバッグの型崩れを防止し、別売のシートバッグと連結することも可能だ

HenlyBegins
ツーリングシートバッグ
BASIC Lサイズ

価格:2万2000円
容量:44~60L

小〜大型バイクや荷物が少なめのツーリングに最適なサイズ。キャンプにも対応可能だ。型崩れ防止の設計や別売シートバッグとの連結、長物の固定に便利なDカンの装備など、使い勝手は良好だ

HenlyBegins
ツーリングシートバッグ
BASIC Mサイズ

価格:1万9580円
容量:33~42L

サイドバッグや大きな開口部、南京錠対応ファスナーなど、大型シートバッグの機能性はそのままにコンパクト化。荷物が少ないならキャンプにも対応するがホテル泊に向く。万能に使えるサイズだ

HenlyBegins
シートバッグBASIC

価格:1万5400円
容量:20~26L

日帰りから1泊程度のホテル泊に最適なサイズ。街乗りのちょっとした買い物でも重宝する。バックルは全サイズ共通なので、同社製シートバッグを持っているなら普段使いで所有しておくと便利だ

MotoFizz
キャンピングシートバッグ2

価格:2万8380円
容量:59~75L

かなりの大容量の荷物を収納できるキャンプツーリング向け大型シートバッグ。銀マットなどを固定できるベルトやDカンなど拡張性も豊富で、側面開口やドリンクホルダー、サイドポケットなど利便性も良い

MotoFizz
フィールドシートバッグ

価格:2万5080円
容量:39~59L

3〜5泊程度のツーリングに適したサイズで、キャンプにも対応。上部ベルトやDカン、サイドポケットなどの機能性・拡張性も十分以上に備わっており、初めてのキャンプツーリングににもオススメのバッグ

MotoFizz
ミニフィールドシートバッグEX

価格:2万680円
容量:19~27L

デイパックなら15〜20Lがやや小ぶり、20〜30Lが大きめであることを考えると、日帰り〜2泊程度の用途にぴったりなサイズがこちら。機能性・拡張性ともに万全なので、通勤や通学、買い物に欠かせないバッグだ

IGAYA
キャンプツーリングシートバッグ

価格:2万3100円
容量:50-64L

大型シートバッグは保管時にかさばるが、この製品は折り畳めるのでその悩みを解消! 付属のバックパックベルトを使えば背負えることや、非常停止時用三角表示や非常停止灯ポーチなど独自の安全機能も備える

IGAYA
ミドルツーリングシートバッグ

価格:1万9800円
容量:25-33L

機能性は右の製品と同じく豊富で、キャンプツーリングにも対応できる中型サイズ。ホテル泊でも着替えなど荷物が多い旅行にもちょうど良い。全高が低めなので重量物を収納しても安定性が良いのも特徴だ

IGAYA
デイツーリングシートバッグ

価格:1万7600円
容量:20-28L

大型シートバッグは保管時にかさばるが、この製品は折り畳めるのでその悩みを解消! 付属のバックパックベルトを使えば背負えることや、非常停止時用三角表示や非常停止灯ポーチなど独自の安全機能も備える

積載タイプは2つに大別

ラゲッジストラップ式
リアシートにベルトを通すことで固定する方式
・バイクを選ばず、装着が容易
・重量のある積載は苦手
・リアシートが小さいバイクは安定しにくい

4点固定式
タンデムステップなどのフックポイントを利用して、リアシートを中心に四隅に止めて固定する方法
・安定感抜群! 重量のあるものも積載 心配なし!
・バイクの形状によってはフックポイントの増設などのカスタムが必要

バッグの容量と泊数の目安

もちろんあくまで目安だが、容量と泊数の関係はこんな感じ。何を準備したいか、にもよるので一概には言えないが、おおむねの目安として抑えておこう
※本誌調べ。各メーカーの容量と想定用途により算出

泊数と距離(半径)の関係

中心に直線で結んだ距離なので、実際の走行距離はもっと伸びるし、余裕を持ったスケジューリングを想定している。目安としてとらえておくと、スケジュールリングの際に役に立つ
※本誌調べ。本誌で過去に行った読者アンケートにより基準を算出

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