
【スズキ DR-Z4SM】アクセル一開、魂が蘇る本気のモタードフィール
令和の時代、まさかあのDR-Zが一新して復活するとは! 排気ガス規制クリアを基準に再構築されたエンジンに伴い、フレームや外装形状をも巻き込んでブラッシュアップ。前記の排ガス規制で牙を抜かれた250㏄トレール、モタードに不満足なアナタ、DR-Zはハイプライスを肯定するだけのハイスペックを持つ、「攻め=レーシー」と「余裕=クルージング」を備え持つトレール、モタードの2台。本誌スタッフが改めてDR-Zに対峙してみた
PHOTO/A.Kusudo 楠堂亜希
インジェクション化圧倒的なトルク感
まず最初に感じたのは、アクセルを開けた瞬間のトルクの立ち上がりだ。キャブ時代の400Sは少しもったりしており、平均的な400ccトレールバイクだった。それがこの4SMでは、まるで当時の輸出仕様DR-Z400R/E(FCRキャブ+ハイコンプピストン+専用カム)に近い鋭さを見せる。
しかも、FCRのような吹け上がりではなく、全域で厚く、滑らかに盛り上がるトルク感。特に中低速から高回転までのつながりは非常にスムーズで、まさに「扱いやすさと力強さの融合」といえる。
剛性もセッティングもモタード専用サスペンション
17インチ化された足回りによって、車体全体が一回りコンパクトに感じられる。その結果、街中や峠での軽快感は抜群だ。
旧DR-Z400SMではハイエンドなカートリッジサスだったが、新型では適度にマイルドで、一般道からミニサーキットまで幅広く対応する。ただ、4Sを17インチにしただけではない。前後ともフルアジャスタブルなので、ライダーの好みに合わせたセッティングも容易だ。

スリッパークラッチとモード、ABSの完成度
新搭載のスリッパークラッチも秀逸だ。バックトルクの逃し方が絶妙で、コーナー進入時の安定感は抜群。以前STMやスーターといったスリッパーを使っていた筆者も納得の仕上がりだ。
ABSはリア側を解除することで、より積極的にマシンをコントロールできる。スリッパーとの相性も良く、サーキット走行でも高いコントロール性を発揮する。

オンオフをいっぺんに楽しめる
17インチのラジアルタイヤを履いていても、ちょっとした林道ツーリング程度なら十分に対応できる。舗装林道や軽いダートなら安心して走れるし、むしろアドベンチャーモデルよりも取り回しが楽しいだろう。
もしブロックパターン寄りのタイヤを選べば、マルチパーパスな「軽アドベンチャー」としても活躍してくれる。

今風デザインとブラッシュアップディテール
フレームなど、ベースは従来型と似ているが、実際は中身が大幅に刷新されている。
ツインプラグ化されたヘッドや刷新されたフレーム、インジェクション対応の燃料ポンプ配置など、構造的にも進化している。
また、ライト周りはゼッケンマスク風の新デザインになり、光量も十分。ストリートでも存在感を放つスタイルだ。
おすすめカスタムDR-Z4SMをこう遊ぶ
もし自分がこのDR-Z4SMを購入するなら、ハンドガードやアクスルスライダー、車検対応マフラーなどのカスタムを施し、ギア比を少し調整するだろう。
その状態で自走でサーキット走行を楽しむのが理想的だ。転倒リスクがあるサーキット走行でも、オフロード車故に壊れにくい構造なので、気軽に限界走行を楽しめる。



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