
【ドゥカティ PANIGALE V4 S Build by AELLA】ステップのホールド性が向上! コーナリングの安定感が秀逸!
京都を拠点とし、高品質なカスタムパーツを開発・製造するアエラは、多彩なアイテムを展開しており、中でも操作系パーツへのこだわりと信頼性は群を抜く。最新パニガーレV4シリーズに適合する製品も続々とリリースされており、これらを導入したカスタム仕様は、ベースモデルのポテンシャルをさらに引き出している。
PHOTO/S.MAYUMI TEXT/T.TAMIYA
取材協力/アエラ TEL075-622-7439 https://www.aella.jp/
レースシーンから生まれたステップバーにも注目!
今年、スーパースポーツ系の中で特に話題を集めている車種が、ドゥカティのスーパーバイクとしては第7世代に刷新されたパニガーレV4シリーズ。アエラは、その性能と美観にさらなる磨きをかけたV4Sのカスタム仕様を製作しつつ、新製品の開発も続けている。
ビレットパーツを中心に、精度や美しさに定評があるアエラ。万が一のことを考えてまずは導入しておきたいプロテクションパーツも同様で、ドレスアップ効果にも優れる。
とはいえアエラの真骨頂は、操作系パーツの機能性と、これがもたらすコントロール性の向上だ。現状のV4Sカスタム仕様には、アエラの定番アイテムとなっているアルミビレットレバーやチタンキャリパーボルトなどがインストールされており、これだけでもブレーキングからターンインにおける操縦の正確性を、さらに高めることに成功している。

今回の車両にはプロトタイプのトップブリッジも導入されているが、操縦性を高める極めつけはライディングステップキットで、ポリッシュ仕様の他、ホワイトまたはブラックのアルマイト仕様がすでに発売されている。この車両に装着されていた無電解ニッケルメッキ仕様は近日登場予定で、アルマイトよりも耐久性と硬度、耐摩耗性に優れる表面処理が施されており、カッパーゴールドに近い渋みのある銀色を特徴とする。
アエラ製ステップキットの魅力は、日本人の体格を考慮しながら設定された、車体を自在に操れるポジションにもある。新型パニガーレ用の場合、純正比で前方0mmまたは10mm、上方10mmまたは20mmの4ポジションから選択可能。あえて“フォワード”を選択肢に入れているところがアエラらしい。
実際に前方10mm/上方20mmの設定で試乗したが、身長167cmでファンライド層の筆者がサーキットで操るにはまさに最適と感じる位置にあり、自分でも驚くほどアグレッシブに攻め込むことができた。


ちなみに、アエラ製ステップキットは標準仕様となるカットタイプバーのホールド性にも定評があり、ファンライドレベルなら一切の不満はなかったが、今回はオプションとして市販化が検討されているトラックタイプバーも試させていただいた。
こちらは、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦している水野涼選手(DUCATI Team KAGAYAMA)の要望により製作された仕様で、ブーツのソールに刺さるようにグリップする。強く踏み込まなくても強烈に吸い付く感覚があり、より積極的にステップワークしたくなる逸品だった。
大幅刷新により、ワンランク上の走りを実現できる新型パニガーレV4S。アエラパーツの導入により、その自在性は格段に高まる。








