欠品バイクパーツを金属加工でワンオフから制作【リプロダクトブランド:Corherz】

PHOTO/mutech35 TEXT/S.KAWAMURA
問/ミューテック35 TEL042-586-0411 https://myutech35.base.shop/

欠品パーツに苦しむ旧車オーナーの救世主となるかもしれない、バイクパーツのリプロダクトブランドが誕生した。そのブランド名は「Corherz」、コエルズと読む。

Corherzの母体となるのは、東京・日野にある金属精密板金・機械加工を得意とする会社「ミューテック35」。アルミ、ステンレスなどの板金加工を得意とし、超短納期の実現を基本理念に、試作や一点もの製作をしている。

ファイバーレーザー複合機、CO2レーザー複合機、NC ベンダー、NC複合旋盤、ワイヤー加工機、ロボドリル、TIG溶接、YAGレーザー、FIBERレーザーなど、最新の金属加工設備が揃っている
超ジュラルミンをNC複合旋盤で加工中のバルブ。手前の二つには3MAと記載されている

Corherz誕生のきっかけは、バイクショップからの「販売中止パーツを作れないか?」という相談だった。その言葉は試作屋魂に火をつけた。金属加工設備、熟練のNC旋盤技師、そしてバイク好きのスタッフ。条件はそろっていた。

注文があったのは、ヤマハ2ストロークエンジンの排気デバイスのパーツだった。純正部品がアルミ鋳造なのに対し、CorherzではA2017(ジュラルミン)から削り出し、ホルダは硬質アルマイト後にBC軸受を圧入して製作。形状は純正部品と同寸なので無加工で装着でき、排気タイミングもノーマルと変わりない。

  • Corherz Re:YPVSラインナップ
    • RZ350R、RZ250R、TZR250(1KT)、TZR250(2XT)、TZR250(3MA)、TZR250R/RS(3XV)、LANZA、SDR200 ※RZV500R用も開発中!

現在のラインナップは排気デバイスを中心に展開しているが、ワンオフでの製作依頼も可能。バックステップやキャリパーサポート、トップブリッジ、スプロケットなどにも対応してくれる。さらにメッキ、アルマイト、粉体塗装などの表面処理の相談もOKとのことだ。

大切な愛車は長く乗りたいもの。パーツが入手できなくなって困ったら、ミューテック35に相談してみよう。

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