世界が認める下田丈の450ccデビューについて

今大会は下田にとって450ccマシンでの初めてのレースであった。練習は3回ほどで、身体づくりも不十分な状態ではあったものの、世界の強豪が揃う舞台でMX OPENクラス予選2位、決勝は2位/6位で総合2位という結果を残し、その走りは一際注目を浴びた。

250ccからの乗り換えについてどう思っているのか。レース後に話を聞くと、「450ccマシンに乗り換えるのは、HRCの最高峰のスタッフがマシンをセッティングしてくれたおかげで難しさはそこまで感じなかったです。ただ、450ccに乗る上で気をつけていたことがあって。特にレース後半、疲れてきた時に250ccのライディングの癖が出ないように気をつけました。250ccに乗る場合ジャンプの着地でアクセルを全開にしたりするのですが、450ccだとパワーが違うので転倒につながってしまいかねない。実際、4年前に名阪スポーツランドで開催されたD.I.D全日本モトクロス選手権に450ccで出場した時に、その癖が出て転倒してしまいました。今回はかなり調子良く乗れていたので、そこだけは注意して走っていました」とのこと。

450ccでのスピードも世界に通用すると証明した今回。450ccでの練習を重ね、身体づくりを本格的に行った際にはさらに高みに立つことができるだろう。大きな可能性を示した下田から今後も目が離せない。

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