
【激安落札!?】アメリカ仕様ホンダCA102を関西で引き上げ→3か月で再生!
ベッドの中でネットオークションを見ていた夜。落札まであと十数分のCA102が出ていて「こりゃ~、もっと上がるだろうなー」と思いつつ、一度だけ入札して寝ることにした。そのまま落札されていることに気が付いたのは翌朝でした……という、よくある話からスタート
50年の歴史が物語る流石の古さ!難しい分だけレストアは楽しい!!
まさかその値段で落とせるとは思っていなかったのでラッキーと言えばラッキーだったのですが、条件に『取りに来ること』とあった。これが安く落札できた理由だったのかもなーと思いつつ、説明もそこそこに入札してしまったのであらためて出品者の地域を見たら関西で、こちらは東京である。「まあ取材だレースだと、ほぼ毎月のように行っているしね!」……ということで関西まで取りに行きましたわ!夜の引き上げ時にはよく見えなかったので、翌朝に家で確認したところ、まあ値段なりの欠品具合でした。でも「アメリカ仕様のCA102だし!」と自分に納得させてレストアを開始。
セル付きなのでバッテリーが6Vなのに巨大とか、古過ぎ電装が千切れていたり燃えたりといったトラブルもありましたが、3か月ほどで走れるようになったのは幸い。入手困難な純正部品にはこだわらずに『走ること』を優先させたレストアですから!

シートキャッチが欲しかったのと、ついでにキャブやエアクリーナーもどんなもんかと思って海外のリプロ製をまとめて購入してみました







バッテリーを乗せても電気が行かなくて配線地獄に突入。結果、セレンに行く配線が千切れていた。かなり前に千切れた雰囲気あったので、前オーナーはこれに気づかずレストア断念した結果放置で手放したのかも?


リプロの縦キャブはOHCの行灯カブ用。取り付けピッチをOHVのナローサイズに加工して付けられるようにしたものだ。ホントに使えるのか一度試してみたかったのです

セルリレーから煙が!
配線もキャブもOKとなったところでエンジンを掛けようとしてたら、何やら不思議な臭いが……。セルのリレーから煙が出てんじゃん!

6Vのリレーは探しても全然売ってない。「リレーなんて単なるスイッチだろ? 6Vも12Vも関係ねぇ!」ってことで、¥1200程度で売っている適当なリレーで動作確認OK

ポイント調整がどうにも上手くいかなくて阿佐ヶ谷の太洋モータースに駆け込むことに。稲村さんに見て頂いてようやくエンジン初始動!! 流石プロショップだよ!!

走らせたら煙は多少収まったもののまだ出るし、なんならシリンダーからオイルが滲んだのでヘッドとシリンダー開けてみることに。ここだろうなぁと思っていたら、やはりシリンダーのOリングがかなり潰れていた


燃焼室とピストン冠面にはカーボンの固着が激しかったので、溶液に付けた後にこそぎ落としておきました

リプロ紙ガスケットは使えないことはないがゴム系には不安要素ある。そこでプッシュロッドとオイル部は3個とも水井ファクトリーで取り扱っている安心度の高いOリング(¥400)に交換しておくのが吉

これで『C100』の『セル付きC102』の『海外版CA102』レストア完成! 他にも足周り系はタイヤ、チューブ、ブレーキ、ハブダンパー、ブレーキワイヤーといったものは新品もしくは新古品に変えてます!

