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カワサキ「Z650 S」2026年夏、日本導入予定! 洗練されたデザインと充実装備で“次世代Z”が誕生

カワサキモータースジャパンは、日本時間2025年10月18日に海外で発表された新型「Z650 S」について、2026年夏頃の国内導入に向けて準備を進めていると発表した。詳細な発売時期や価格、諸元は後日改めて案内される予定だ。

存在感を増した新デザイン

カワサキのミドルクラス・ネイキッド「Z650」シリーズに、新たな派生モデル「Z650 S」が登場する。欧州で発表されたこのモデルは、従来のZ650が持つ軽快さと扱いやすさはそのままに、デザインと装備、そして快適性を大きく磨き上げた“次世代Z”といえる一台だ。

まず目を引くのは、存在感を増したボディワーク。ボリューム感のある造形に生まれ変わり、フロントには新設計の3眼LEDヘッドライトを採用。Zシリーズらしい精悍さをより強調するデザインとなっている。

ハンドルは太めのファットバーに変更され、幅を約30mm拡大。ライディングポジションもやや前傾寄りに見直され、スポーティさと操作性のバランスが取られている。シートも見直され、ライダー側は約20mm高く、パッセンジャー側は幅とクッション厚を拡大。長距離でも疲れにくい快適なポジションを実現している。

メーターには4.3インチのTFTカラー液晶を採用。明るさに応じて背景が自動で白黒切り替えされるほか、バーグラフ形式や六角形タコメーターなど、好みに合わせた表示スタイルを選択できる。スマートフォンアプリ「Rideology the App Motorcycle」との連携機能も備え、車両情報の確認や通知表示など、コネクテッド機能も充実している。

さらに、トラクションコントロール(KTRC)やアシスト&スリッパークラッチが標準装備され、快適かつ安全な走行をサポート。O₂センサーの追加や、熱風をライダーから逃がす構造の新設計ラジエターファンカバーなど、細部にも改良が加えられている。ブレーキシステムも新型ABSユニットを採用し、フロントφ300mmダブルディスクとリアφ220mmディスクの真円ローターに変更。制動フィーリングがよりナチュラルになった。

エンジンは従来の649cc並列2気筒を継承しつつ、低中回転域のトルク特性を最適化。市街地からワインディングまで、より扱いやすく力強い走りを実現している。スチール製トレリスフレームとリンク式リアサスペンションの組み合わせは変わらず、軽快なハンドリングと取り回しの良さというZ650シリーズの魅力をしっかりと継承している。

カラーバリエーションは、「Ebony/Metallic Carbon Gray」「Candy Lime Green/Metallic Carbon Gray」「Metallic Matte Graphene Steel Gray/Metallic Flat Spark Black」の3色を設定。Z650シリーズ共通の新色「Pearl Blizzard White」も登場予定で、より洗練された印象を与える。

国内仕様の詳細はまだ明らかにされていないが、欧州モデルの内容を見る限り、スタイル・装備ともに大幅な進化を遂げたことは間違いない。軽快なZ650のキャラクターに上質感と実用性をプラスしたZ650 Sは、スポーツネイキッド入門層はもちろん、気軽に乗れるセカンドバイクを探しているベテランライダーにも刺さるモデルになりそうだ。

2026年夏、国内にやってくる“新しいZ”の登場が待ち遠しい。

KAWASAKI Z650 S ギャラリー

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