1. HOME
  2. 時事通信
  3. 拠点にするならクアラルンプール!【マレーシアGP突撃レポート ④】

拠点にするならクアラルンプール!【マレーシアGP突撃レポート ④】


ベタではあるけどKL泊が一番便利
せっかく海外へ出かけたのに、空港とホテルとサーキットだけというのも味気ない。それに、マレーシアGP期間中のサーキット周辺(=空港周辺)にあるホテルは、宿泊予約を確保するのが絶望的な状態だ。

そこでマレーシアGPの観戦拠点とするのにオススメなのが、マレーシアの首都クアラルンプール。セパン・インターナショナルサーキットと市内中心部は、直線距離で約40㎞、クルマで60㎞ほどの距離。とくに日曜の朝夕は周辺道路が大混雑するけど、サーキットと市内を結ぶシャトルバスも運行されている。より渋滞リスクを減らすなら、市内のKLセントラル駅と空港をつなぐ電車と、KLIA2とサーキットを往復するシャトルバスを使う方法もある。
クアラルンプール市内なら、グルメも観光もショッピングもすべて充実している。マレーシアは、1年を通じて平均最高気温が32~35℃という暑い国だが、クアラルンプールで4つ星以上のホテルを選べば、たいていプールがある。観戦や観光で火照ったカラダをクールダウンさせてから夜の街へ繰りだすこともできる。

バイク好きなら、ぜひ現地のバイク事情にも目を向けたいところ。街をぶらつけば、日本では売られていない日本ブランド製アンダーボーンフレームバイクにもたくさん出会える。例えば、サーキットに行くのは決勝日だけにして、残りの日程はクアラルンプールで遊んでもいいかも。

【マレーシアGP突撃レポート】
空港のお隣だから、弾丸だって可能です!【マレーシアGP突撃レポート ①】
この雰囲気、80年代の鈴鹿8耐に近い!?【マレーシアGP突撃レポート ②】
日本からもっとも手軽に行ける海外モトGP【マレーシアGP突撃レポート ③】

クアラルンプールのココをチェック!

バイク

最高の二輪駐車場環境!
クアラルンプール市内には、バイク用の無料駐車エリアが多く設けられている。郊外のショッピングモールなどでは、クルマと同じ駐車場の適当な場所に突っ込むスタイルになることも……

高速道路はバイク無料
クアラルンプール周辺には高速道路網が整備されていて、セパンに行くのも簡単。有料区間でもバイクは無料で通行可能で、料金所の脇にバイクだけが通れるピットレーンのような道がある

欧州メーカーも大人気
マレーシアでも日本の二輪メーカーが席巻しているが、都市部のアッパーミドルから上の層には、ドゥカティなどの欧州ブランドもウケている

輸入車は税金が超絶高い
税金の関係からマレーシア国外生産車は高く、日本製だと国内の倍くらいの価格。日本ブランドでもマレーシア生産車なら、日本と同等か安い

ホテル

早め予約なら5つ星ホテルも1泊1万円程度
クアラルンプールはホテル代が安く、ヒルトンやシェラトンやシャングリラなど、日本では庶民があまり泊まれない高級ホテルブランドでも、早めに予約すれば1~1.5万円で宿泊可能だ。6000円でプール付きなんていう4つ星クラスもある

グルメ

左からテイクアウトのナシレマ、屋台メシで名物のサテ

地元メシならスゴく安い
地元住民向けの食堂なら、小ぎれいなレストランでチキンライスを食べて500円、半露店食堂でナシレマを食べて300円というくらいの感覚。ただ、マレーシアは国の宗教がイスラム教なので酒は高めで、日本と同程度

クアラルンプールでもっとも有名な屋台街はジャランアローだが、露店飯屋はそれ以外の場所にも点在している

観光

市内中心部でもスポット多し!
夕方から夜にかけてパチモンのナイトマーケットがストリートを占拠するチャイナタウンや、夜景が美しいペトロナスツインタワーなど、サーキットから戻って夜に楽しめるスポットもたくさん!

弾丸ツアーを振り返って

編集長の中村(写真右)とフリーライターの田宮(同左)が、行きは同便、帰りは別便の飛行機でマレーシアGP弾丸ツアーを決行

「来年も行きたいコレはクセになる!」

熱気と灼熱と美味スコールとGPの旅

本誌編集長・中村淳一:いやあ、マジで楽しかったです、マレーシアGP。まさかあそこまで盛り上がっているとは、思ってもいませんでした。
フリーライター・田宮徹:僕は2年連続なので、雰囲気は分かっていたけど、今回は決勝日の観客数がさらに増えて10万人を超え、しかも決勝日のスケジュールがスコールを避けるため2時間前倒しになったんで、のんびり屋さんなマレーシア人たちも朝からセパンに殺到したらしく、周辺道路の渋滞は前年以上だった気がしますねえ……。
中村:それにしても、決勝日のタイスケ変更はいい判断でしたね。滞在中、毎日夕方になるとスコールでしたし。結局、決勝日のサーキット周辺は夕方までポツンと来た程度で持ちこたえたけど、我々はクアラルンプールに戻る途中でずぶ濡れになりましたからねえ!
田宮:いやあ、その件は本当にすいません。あと10㎞だし、中村さんはカッパも着ているから、雨宿りせず走るほうを選択したんですが、まさか最後にあんな激しくなるとは……。
中村:ラスト数㎞なんて、道というより川でしたよ、川! おかげで、着ているものから荷物まで、すべて水没。まあ、事前に田宮さんからジプロックをもらっていたから、大切なモノは守られていましたが。
田宮:まあ、スコールも東南アジア名物ってことで、体験できてよかったでしょ? 本当は、あれくらいの豪雨だったら、現地ライダーは橋の下とかで雨宿りするんですけどね。

中村:まあ、今回は数日間のかなり短い旅でしたが、田宮さんがバイクを借りてタンデムしてくれたおかげで、サーキットに向かう現地のライダーと一緒に走ることもできたし、満足度は高かったんでヨシとします。もっとも、決勝日はバイクで来場というオプションがなかったとしても、マレーシアGP観戦は絶対に楽しいということも分かりましたけどね。
田宮:中村さんはマレーシアを訪ねるのも初めてだったんですよね?
中村:そうなんです。だから、海外でレースを観るということに加えて、異国に行く楽しさもありました。
田宮:具体的に、どんなところに驚いたり感動したり興奮しました?
中村:まずGPのほうは、人の多さと想像を超えたロッシ人気、そして暑さに驚きました。
田宮:もう、会場の半分がロッシのファンじゃないかというくらい、とにかくヨンロクでしたねえ。そして今年も、日なたは尋常ではない暑さでした。せっかく芝生席が空いているのに、暑すぎてじっと座っていられないという……。
中村:まあでも、僕らがチケットを買った1200円の席でも、ちゃんと屋根付きの場所もあって、そこで観るぶんには快適でしたけどね。

田宮:観光のほうはどうでしたか?
中村:とにかくメシが美味かったです。個人的には、中華系やインド系より、東南アジアらしさを感じられるマレー系とニョニャ系が好きでした。あと、ホテル事情を知って、その安さにかなり驚かされました!
田宮:今回、中村さんは直前の予約だったから5つ星はさすがに高かったけど、4つ星でもちゃんと屋上にプールがありましたしね。

中村:美味いメシを食って、観光して、GPも観る。今回、我々はサーキットの様子を見るため金曜の朝に現地入りしましたが、土日月の3日間でも、十分に楽しめると思います。旅費もたいして高くないし、これは毎年行ってもいいかも!
田宮:楽しさが凝縮されているから、ホントこれは毎年やりたい遊びです。

モンちゃん(多聞恵美)も、中村&田宮とはまったく別のプランでマレーシアGP観戦。我々は約1200円の末席観戦だったがブルジョアなモンちゃんはVR46席(約4900円)

マレーシアに住む田宮の友人に頼んで父親のMT-09を借りてもらい、タンデムでサーキットへ。クリス&ヨックィー、ありがとう

19年のマレーシアGPは11月~13日に開催!!

関連記事