1. HOME
  2. COLUMN
  3. ヒストリー
  4. 数字は語る Episode :1

数字は語る Episode :1

ときに歴史を感じ、性能を学び
文化やトレンドを知ることにもなる
バイクにまつわる数字の理解を深めれば
よりマニアック度が上がるってもの
バイク愛がこれで深まる!?

60年目で達成した前人未到の金字塔!

 ホンダのスーパーカブシリーズが、17年10月に世界生産累計1億台を突破した。同一シリーズのバイクやクルマが、生産1億台を突破した事例は過去にない。

二輪のホンダと並ぶクルマのグローバルブランドであるトヨタのカローラシリーズでさえ、初代登場から16年9月までの50年間で4410万台の生産台数なのだ。

バイクとクルマでは、国や地域、あるいは時代ごとに取り巻く普及環境が異なるので、「10年間の生産期間差を考慮しても、カブの世界累計台数はカローラの約2倍」という比較に大した意味はないが、でもなんだかとてもスゴいのである。

ちなみに、ホンダの二輪車世界生産累計は、14年9月の時点で3億台。つまり、ホンダがこれまでに生産してきたバイクのほぼ3台に1台はカブということになる。

カブは、58年8月に初代スーパーカブC100の量産が大和工場(旧埼玉製作所和光工場)で開始されて以降、「需要のあるところで生産する」という企業理念に基づき、61年から台湾でノックダウン生産が開始されたのを皮切りに、現在は世界15カ国16拠点で生産されている。

このことを考えれば、3台に1台というのも納得できる。

歴史が長いという理由だけでなく、その優れた品質や、ユーザーの使用環境を考慮したモノづくりの姿勢により、世界中の人々から支持を集めてきたカブは、間違いなくホンダ、そして日本を代表する二輪車である。

 そして日本には、カブと同じように性能と品質のよさで国内のみならず海外でも長年にわたり根強い人気を誇ってきたプロダクトは数多くある。

カシオが生産する耐衝撃ウォッチのG’SHOCKシリーズもそのひとつ。83年4月に販売を開始し、こちらもカブと同じく17年に、世界累計出荷1億個を達成した。


バイクとクルマ以上にバイクと腕時計を比較してみてもほとんど意味はないが、こちらは初代発売から約34年での1億個到達で、カブの倍近い速さだ。

 ところで、あまり意味のない話をしたついでに書いておくと、これまで生産されたカブをすべて1列に並べた場合、どれくらいの長さになるのかも考えてみた。

もちん、機種ごとに全長は異なるので、現行型スーパーカブ50の1860㎜を参考に。この結果、1億台の長さは18万6000㎞となり、地球を約4.6周できる長さとなった。

【カブシリーズの歩み】

1958 スーパーカブC100を発売
1959 米国へ輸出を開始
1960 鈴鹿製作所で生産を開始
1961 シリーズ世界生産累計100万台を達成 台湾でノックダウン生産開始
1974 シリーズ世界生産累計1000万台を達成
1983 スーパーカブ50・スーパーカスタムを発売
1988 プレスカブを発売
1991 熊本製作所に生産を移管
1992 シリーズ世界生産累計2000万台を達成
1997 リトルカブを発売
2005 シリーズ世界生産累計5000万台を達成
2007 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)を50㏄モデルに採用
2008 シリーズ世界生産累計6000万台を達成 スーパーカブ発売50周年
2009 スーパーカブ110、スーパーカブ110プロを発売
2012 スーパーカブ110、スーパーカブ50をフルモデルチェンジし発売
2013 クロスカブを発売
2014 スーパーカブの形状が日本で立体商標登録認可 ホンダの二輪車世界生産累計3億台を達成
2017 シリーズ世界生産累計1億台を達成

熊本製作所のスーパーカブ世界生産累計1億台記念式典(17年)でカブに乗る八郷隆弘社長

BikeJIN 2018年1月号 Vol.179掲載

関連記事