ひとりでもグループでもツーリングのマストアイテム|山下晃和が語るCardoを選ぶ理由

雑誌の撮影企画の際、さまざまなインカムを身に付けてきた僕が、自ら購入したのはカルドのインカム。2013年にセロー250へと買い替えるタイミングで新たな旅アイテムとして迎え入れた。約12年間愛用している理由はいかに?
【第1回】デザインと操作性

山下晃和
タイクーンモデルエージェンシー所属のファッションモデル。自転車、バイク、クルマ、登山、トレイルランを含むアウトドアな旅をしながら執筆するトラベルライターとしても活動中
一貫してデザインが洗練されている
昔からとにかく旅をすることが好きだった。19歳の大学生の頃、オフロードバイクを購入し、日本各地をキャンプしながら、美しい林道を探し求め、絶景のなかにテントを立て、大自然に身を置く。両親ともに旅をすることがあまり好きではなかったため、バイクはひとりでも好きなときに好きなところへ行ける魔法の乗り物だと思っていた。そんな旅好きが高じて、もっとキャンプツーリング向けのバイクに買い替えようとしていた時期に、林道ツーリング仲間からのアドバイスもあってカルドのインカムと出会った。選んだ理由は、海外ライダーの評価が非常に高く(主に音質について)、とにかくデザインがスタイリッシュだったこと。ファッションの仕事をしていることもあって、洋服もバイクもパーツもルックスを自然と追い求めていると思う。

カルドのインカムは以前から一貫してデザインがとても洗練されていて、無骨過ぎず、ヘルメットのフォルムに馴染むスマートさも好きなところだ。カルドの購入動機は、林道ツーリングや街ライドの時にラジオや音楽を聴きたかったから。また、仕事の電話が来てもすぐに受け取れることや、マスツーリングなどで仲間とスムーズに話せるのもメリット。ひとりでもグループでも、まず音質がいいことがマストだった。ヘルメット内でもはっきり聞き取れて、風切り音の中でもちゃんと声が届き、コミュニケーションをごく自然にしてくれる。

以前のモデルは付け外し時に細かい調整が必要だったが、マグネット+ツメ式になり、まるでベースのほうから引っ付くかのようにカチッと止まる。付け心地とホールド感は病みつきになるほど気持ちがいい

よく使う機能がボイスコマンド。「ヘイ、カルド! ラジオ!」と言えば、あらかじめアプリにオートチューニングしてある大好きなFM局J-waveに一発でつながる。ボタンひとつで他の局に変えられるのもいい
直感的な操作性で、ボタンが押しやすく、ライディングのリズムを崩さない。音量もダイヤル操作なので大小のコントロールが簡単だ。〝使っていることを忘れる〞というのは、じつはすごく大事。カルドはその感覚に近い。僕みたいに長距離を旅するライダーにとっては、信頼できる相棒のひとつだ。

冬場の電熱グローブなど超ボリューミーな指先でも簡単に音量を調節できるダイヤル操作。大小の調整スピードが早いので、ナビゲーションの声などが拾いにくいときも指でシュッと弾くだけでOK

防水防塵性能は最初に使っていたCardo「スカラライダー」から他メーカーよりも群を抜いていた。北海道ツーリング時、ゲリラ豪雨の中で数時間走り続けても全く問題なかったほど。絶対的な信頼がある
【Cardo】PACKTALK EDGE

本体サイズ:46×84×23 ㎜
本体重量:47g
通信機能:第2世代DMC( ダイナミックメッシュコミュニケーション)、Bluetooth
連続通話時間:13時間
充電時間:最大2 時間
クイック充電:20分の充電で最大2 時間通話可能
連続待機時間:10日間
シンプルでミニマムなデザイン
デザイン性の高さだけでなく、機能面も折り紙付きだ。他社インカムと接続可能で防水防塵。気温−20℃から55℃まで作動する。高音質なJBLスピーカー採用で自動音量調整機能あり。第2世代DMC搭載で連続通話は13時間