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【蘇る青春!】映画スターが僕らのお手本だった

80年代のバイクブームで生まれた定番バイクファッション
銀幕のスターが着ていたジャケットやパンツ、ブーツ
その組み合わせを多くのライダーがこぞって取り入れた
それらを多くのバイクウエアメーカーが作り育ててきた
今も昔も変わらないカッコ良さの原点がここにある

ライダー定番ファッションはあの頃の映画がお手本

映画は人々の生活を映し、時に生活に影響を与える。ディテールを整える衣装の役割は大きい。

ジミーの赤いスイングトップはティーンの反抗の印として人気となった。そのジミーは、あこがれのマーロンブランドの革ジャン、ジーンズ、ワークブーツの組み合わせをプライベートでも愛用していたと伝えられる。

70年代のクールな映画スター筆頭がスティーブ・マックイーンだ。プライベートでもバイクを愛し、ダートバイクに乗る姿はワイルドだった。そして「大脱走」のA‐2と「ハンター」のMA‐1というフライトジャケット姿は、アメリカンカジュアルの定番として多くのライダーに愛され、現代でもファンが多い組み合わせだ。

そしてフライトジャケットといえば「トップ・ガン」トム・クルーズのG‐1も定番だ。映画の続編公開で再び注目を集めた。

マリアンヌがタイトフィットのレザースーツでバイクに乗る姿はとてもチャーミングだ。世の女性ライダーはぜひ参考にしてみてほしい。せっかくなので、ライダーは思い切りカッコつけてほしい。自己満足で構わない。

「トップガン」 (1986)

トム・クルーズ【G-1】
戦闘機F14のパイロットのトム・クルーズが、カワサキの900Ninjaに乗るときに着ていたミリタリージャケットG-1が、米国海軍航空隊が開発した革製フライトジャケット。革製のG-1は防寒性もあり多くのライダーに愛された。続編の「マーベリック」でもバイクは最新のH2になったがジャケットは健在。アヴィレックスの創始者ジェフ・クライマンが2006年に立ち上げた「コクピットUSA」から、アンティーク加工した素材を採用し、ワッペン類を再現したトップガンモデルが発売されている

「理由なき反抗」(1955)

ジェームズ・ディーン【赤いスイングトップ】
17才の不良少年ジムのコーデはアメリカンカジュアルの定番。反抗心を持った少年は年をとってもそのコスチュームを脱がない。劇中でバイクには乗らないが、赤いスイングトップ、Leeライダースとエンジニアブーツのコーデは日本でも70年代に流行

「乱暴者」(1953)

マーロン・ブランド【Wライダース】
メリカ中部の架空の町を舞台にした反社会的バイク集団のストーリー。リーダーのジョニーはデュラブルのWライダース、リーバイス501、チペワのエンジニアブーツ。パンクバンド・ラモーンズや英国のロッカーズもWライダースが外せない

「ハンター」(1980)

スティーブ・マックイーン【MA-1】
バイクには乗っていないがオープンカーに乗る賞金稼ぎのラルフのコーディネートはライダーも注目。防風性がありタフな空軍用ナイロン製フライトジャケットMA-1、ジーンズはLee200だ。MA-1は古くからライダーに愛され、名門ブランドのアヴィレックスは防風性を高めたバイク用モデルをラインナップ

「 大脱走」(1963)

スティーブ・マックイーン【A-2】
第2次大戦中、ドイツ軍に捕虜として収容所に護送されたときの服装。軍用のA-2ジャケット、トレーナー、チノパン、バックスキンのブーツ。劇中ではこの服装でのライディングはないが、アメリカンカジュアルとしても定番の組み合わせとなった。軍の支給品なのでいくつかの工場があり、仕様は微妙に異なっていた。現在も当時の支給品を模したアヴィレックス、バズリクソンズ、モーガンなどが人気。ペアスロープには袖とすそのリブを革製にしてバイク用にアレンジしたモデルがある

「あの胸にもう一度」(1963)

マリアンヌ・フェイスフル【黒いレザースーツ】
不倫妻レベッカがハーレー・ファットボーイでダニエル(アラン・ドロン)に会いに行く途中、飲酒運転で事故死するという破滅的なストーリーだが映像は美しい。レベッカの全裸にブラックレザースーツというスタイルは世の男性を虜にし、以降さまざまな作品に大きな影響を与えた。無骨なプロテクターを装備せず身体にぴったりしたタイトフィットのレザースーツの復興を願いたい

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