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ハーレー和尚のバイク説法「春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)」

バイク寺として親しまれる大阪府能勢町にある「妙見宗総本山 本瀧寺」の執事長。40歳の時に大型二輪免許を取得。ショベルに乗るハーレー和尚として、バイク講話など交通安全普及に努める

本瀧寺のシュウケンです。この間まで暑かったかと思えば、すっかり朝夕も冷え込んで秋の深まりを感じます。11月の中頃にもなれば当寺のカエデなども色づき、境内で紅葉が楽しめます。秋の紅葉は一年の中でも当寺が、もっとも美しい時期。よろしければツーリングがてら、一度お越しください。 

バイク寺こと「妙見宗総本山 本瀧寺」のある大阪の妙見山は、紅葉の名所としても知られる。11月中旬〜下旬にはカエデなど色づき、見事な紅葉が境内で楽しめる
境内にあるカフェ「ほんたき寺巣」。妙見山や遠くは丹波の山々まで見渡すバイク寺随一の眺望スポット。ここから眺める紅葉もオススメ

秋もそうですが、日本では古くから季節の移ろいを楽しむ習慣があります。桜や新緑の美しい春に始まり、深緑の葉が覆い茂る夏、そして紅葉の秋を経て、落葉樹の葉などが枯れ落ちて冬になります。この四季の移り変わりは、昔からさまざまなものにも例えられてきました。なかでも代表的なものが、人生ではないでしょうか。青春という言葉があるように生まれてから10代、20代を春。働き盛りで精力的な夏。そして晩年は秋、冬は人生のゴールに例えられます。これらの例えは仏教の教えでも、しばしば用いられています。

少し強引ではありますが、今回はこの四季をバイクライフに例えてみたいと思います。春は言わずと知れた免許を取り立てのころ。免許を取得する理由は人それぞれですが、バイクという新しい世界に飛び込み、希望に満ちた時期がまさにそれです。そして運転にも慣れて精力的にバイクで駆け回る姿は、まるで緑が木々を覆い尽くす夏のようです。60代、70代のいわゆるシニアライダーは秋といったところではないでしょうか。

私の個人的な感想ではありますが、最近よく見かける60代、70代のライダーは、何方もとても美しくみえます。とくに私が美しいと感じるライダーは例外なく無理な運転などはせず、自然体でどこか落ち着いた雰囲気を感じさせてくれます。紅葉は、決して人に見てもらうために色づくのではありません。自然に逆らわず、ただ精一杯にその生を謳歌しようとしているだけなのです。その結果が紅葉であって、その自然の姿の美しさが人々を魅了するのではないでしょうか。

そして冬を迎えますが、ここで終わりではありません。自然では秋が終わり、枯れ落ちた葉は土に還り栄養となって、次の新しい命を育みます。春から始まったアナタのバイクライフは、長い時間を経てアナタを取り巻く多くの人たちに影響を与えていることを忘れないでください。その美しいバイクライフは冬を越えて春を迎え、きっと次の若いライダーたちに受け継がれることでしょう。

合掌

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