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【ツーリングガイド秋田】秋田海岸線の旅 象潟・鳥海山から男鹿半島

秋田は東北の中ではファンキーな土地柄という印象を僕は持っている
民謡秋田音頭はラップ的でもあり、鳥海山や田沢湖といった山と内陸
そして象潟や男鹿の海の魅力が一つの県で存分に楽しめる
今回は秋田の海岸線と海の幸、そして文化に触れる旅に出る

30年ぶりの秋田訪問 これは楽しみしかない

秋田は自分にとって愛着のある土地柄だ。前職時代に2年ほど暮らしたことがある。大家さんや、取引先など多くの人に親切にしていただいたこと、そして暖冬だったこともあり、非常に快適に暮らした覚えがある。県内を営業車で走っていたので若干の土地勘があるような気がするが、30年以上前のことなのでどうなっていることやら。

ツーリングで秋田を走るなら山形県から月山‐酒田‐鳥海山。または岩手県から八幡平‐田沢湖‐角館‐雫石といったアクセスのどれかを選ぶことだろう。

時間が許せば自宅の神奈川から新潟に向かい魚沼から会津若松に向かう。喜多方、米沢をかすめて山形から寒河江(さがえ)、そして月山を越えて鶴岡、酒田に入る。鳥海山を右手に見ながら海沿いを北上すれば秋田県にかほ市である。赤城山や富士山の美しい角度が話題になるように、鳥海山もまた山形県側と秋田県側にそれぞれ美しさがある。秋田県側ではにかほ市の土田牧場あたりからの眺めがオススメだ。

30年前にはなかったが、最近整備された仁賀保高原南展望台越しにそびえる鳥海山は一見の価値がある。しかし導線はクルマ1台が通れる未舗装路、最後の500mは轍を上るので、それなりのバイクと腕、そして覚悟が必要となる。鳥海山を秋田側から登る鳥海ブルーラインはやはり格別。我々ライダーの心をつかんで離さない。

さて今回の旅は宮城、福島を一気に飛び越えてしまう。羽田を朝8時に発てば秋田市内でレンタルバイクを借りて、午前中ににかほ市に到着できる。そして秋田定番ルートの峠、山間、林間などではなく、海岸線を走って男鹿半島を目指す旅だ。秋田県というと「きりたんぽ」「マタギ料理」は有名だし、牧場も数多く、山の幸のイメージが強いかもしれない。

秋田県には20を超える漁港があり、実は海の幸も豊富なのだ。秋田県は漁獲量のわりに種類が豊富で約150種の魚介類が水揚げされる。「八森ハタハタ〜♪」は歌にもなるほどの名物だが、他にもタコ、メバル、ふぐ、タラ、真鯛なども人気の魚だ。秋田の海沿いに住む人たちの春の話題は、プロ野球やJリーグよりも鯛が来たかどうかで盛り上がるそう。漁師でなくても小さな釣り船を所有する人がいるほどだ。

また、秋田県の岩牡蠣漁獲量は全国トップクラスだ。冬に旬を迎える真牡蠣に対して、岩牡蠣は6月から7月が旬。天然物の岩牡蠣を味わわない手はない。

その後は海岸線の走りを楽しみながらもう一つのハイライト、男鹿半島を目指す。

男鹿といえば寒風山(かんぷうざん)とナマハゲだ。30数年前に男鹿を訪れ、温泉に泊まり、ナマハゲを古民家のようなところで体験した覚えがある。幼い子どもじゃなくても、その迫力に圧倒されて恐怖を感じてしまう。当時はなかった「なまはげライン」なる道が通り、「なまはげ館」という施設もできており非常に楽しみだ。

編集 ナカジマ
1963年埼玉生まれ群馬県育ち。生まれた翌年に東京オリンピックが開かれた。 スポーツバイクで曲がりくねった峠をつなぐツーリングが大好物だが、クルーザーでの温泉旅も好き。愛車はヤマハRZ250とスズキGS750E

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